代官山のショップSAMVA(サンバ)の3人に聞く、いまとこれから
某大学を中退後、和家具屋店員、セレクトショップの店長、プレス、バイヤーなどの職を経る。約半年間の北米〜ヨーロッパへの旅行の後、2005年に代官山にてshop「Aquvii」をオープン。同時にオリジナルラインとしてのプロダクト制作もスタート。青山で新しいスタイルのフリーマーケット「RAW TOKYO」を立ち上げたりと、なかなか落ち着かない毎日を過ごしている。そして眼鏡は中3から掛けている。
1999年、名古屋モード学園卒業後、アパレル企業にて販売およびMDの経験を積む。2001年、デザイナー深民尚らと共にMETAL BURGERを設立。2004年に退社後、STOFを設立。2006SSからbedsidedrama、2009SSからSTORAMAを、現代美術作家さとうかよとスタート。その他セレクトショップやプロダクトデザイン、リトルプレス等も手掛ける。
1980年生まれ。文化服装学院卒業後、NOZOMI ISHIGUROにアシスタントとして勤務。2005年、井村美智子とともにYEAH RIGHT!!を立ち上げ。2006SSより展示会による発表を開始。自然農法で綿花を栽培するKNOWや、プロダクトブランドTALKY、着脱可能な袖パーツをブランドを超えてエクスチェンジできるプロジェクトCOMMON SLEEVE等を手がける。
— 3人の関係性は?
谷田:古くから知ってるんだけど…取引先?(笑)
川辺:年齢が近く、デザイナー仲間として自然な流れで集まったりするようになった感じかな。いまみたいに親しくなったきっかけは、STOFやYEAH RIGHT!!が自分たちでやっている合同展示会「SITE OF INCIDENCE」にAquviiが誘ってもらったこと。
谷田: 2015年ぐらい?
川辺:たぶん。3人でしゃべったりとかはそれくらいからだよね。
— 3人でお店を始めるきっかけは?
川辺:うち(Aquvii)がもともとこの場所でお店をやっていたんですよ。開店してから13〜4年にもなるから、ちょっと新しい展開がほしいなって考えてたタイミングで3人で飲んでるときに「一緒におもしろいことやんない?」って。
河村:かなり唐突感あったけどね(笑)。
川辺:2人も個が強いじゃないですか。個性的な人たちや、はみだしものたちが集まるマンガとかドラマが好きなんで、SAMVAもそうなれればいいなと。
— 内装のこだわりは?
川辺:もとのAquviiのショップから躯体まではさわってないんだけど、内装のデザインはstudio BOWLさんに入ってもらいました。リクエストしたのは、什器ごところころ動かしてレイアウトが変えられること、あとは各ブランドの個性が引き立つようにディスプレイできること。什器は3色でそれぞれカタチも違うけれど親和性がある感じになったかな。
基本的にブランドごとにゾーニングされているんですけど、月に1回レイアウトを大きく変更しています。
— SAMVAという店名は誰が考案を?
河村:みんなそれぞれ考えて持ち寄ったんだけど、最終的には谷田さんの案に。楽しいのがいいよねって。
谷田:3という数字がアイデアの起点としてあったんで。サン“ア”からサン“イ”、サン“ウ”……って考えていった先にサンバ。あ、疲れてきたしコレだって。
河村・川辺:(笑)
— お店の中で3人それぞれの役割は?
川辺:SAMVAには「みんなでおもしろいことやろうぜ」っていうのが根底にあって、みんなのアイデアがすぐに反映できる場所になったらなと。だから思いついた人が先導して進めるってことが多くて、明確に役割分担はしていないです。このショップの上階にAquviiの事務所があるんで、基本的に僕が運営みたいなことはやっていますが。
河村:僕らも事務所が近いんで、ふらっと寄ったり。
— 開店して半年、仲の良さは変わらず?
川辺:僕はそう思ってんだけど…とくにもめることもなく進んでるよね。
谷田:逆にブレーキがいないっていう。
— オフでも3人で?
川辺:飲みに行ったりはするけどどうしてもお店の話になっちゃう。
谷田:いや、むしろお店の打ち合わせと称して行くけど、大して話してないでしょ?次の日はもう忘れてるし(笑)。
— SAMVAとしての取り組みは?
河村:SAMVAの3人で企画した1発目の商品がTシャツですね。あと地味にオリジナルブレンドのコーヒーがあったりします。今後もすこしずつ増やしていきたいとは思っているんですけど。
川辺:飲食店とかイラストレーターとか、アパレル以外の人たちとどんどんコラボレーションしたい。普段自分たちのブランドでは作れないようなものを楽しんで作っていけたらなと思っています。乞うご期待!
— 客層は?
川辺:やっぱり女子が多いかな。カップルで来てくれる方もいるし、あと海外の人も多く入ってきてくれます。渋谷からも代官山からもちょっと歩くので、デートやお散歩がてら遊びにきていただきたいですね。
— ちなみにお店の近くでおすすめのランチは?
河村:旬なところでいうとSAMVAの向かいに新しい弁当屋ができたんですよ。TOKYO BENTO STANDっていう、知り合いが運営に携わってて。まだオープンしたばかりで食べれてはないんですけど、レセプション行った限りではオシャレだなーっていう。
川辺:僕は奥三河かな。最近閉店しちゃった中華の仙台やの近くのみそかつやなんですけど。行っちゃう。おいしいよ、ぜひ。
谷田:SAMVAの近くにあるOMUSUBI CAFE。名前だけ聞くとすごいつまんなそうじゃないですか(笑)。でも食べると和食としてめちゃめちゃレベル高い!おにぎりって言われたくないもん(笑)。渋谷でいちばんうまいランチかもしれない。
河村:え、ランチ総合で!?すごい。でもたしかにあそこはうまいよね。
谷田:とにかく異常にうまいんで行った方がいいですよ。竜田揚げがうまいんで。
― 最後に、SAMVAがスタートして半年たった感想をお願いします。
谷田:まあ、楽しいですよね。楽しい以外の感想はいまのところまだ。これからなのかなって。
河村:うん楽しい(笑)。ブランドなりお店なりを10数年やってきてからのSAMVAなんで、いい意味であっぷあっぷしないというか。余裕じゃないけど、この楽しさがそのままいい流れになっていけば。
川辺:僕はもうちょっとはみだしてもいいのかなって。最初の半年はお店がうまくまわるようにやってきたところもあるから、これからがもっと楽しみですね。事業的に拡大というよりは、この輪が広がっていく感覚でやれたらなと思っています。
河村:YEAH RIGHT!!が2019-20AWでコラボさせてもらった間弓浩司というイラストレーターの作品展示とシルクスクリーンのワークショップを今週末からやるんですけど(MAYUMI KOJI ARCHIVE EXHIBITION -今ここに在るモノ。- 2019年8月30日〜9月16日)、そういった外の人たちとももっと一緒にやったり、あとは店舗だけにとどまらずいろんなところに出ていってもおもしろそう。
谷田:このあいだ「森、道、市場 2019」に出店させていただいたんですけど、そういう外での出店、たとえば新しくできる渋谷パルコのポップアップなんかもいいかも。
川辺:近いところだと次はRAW TOKYOにSAMVAで参加するけど、もっと増やしていきたいね。
谷田:うん、もっとふざけた活動をしていきたい。いい意味で。
SAMVA
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町2-5
営業時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
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