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ART/DESIGN

ワタリウム美術館で「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」、映像と森がひらくパイクの現在地

Jul 14, 2026
ワタリウム美術館で、「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」が2026年7月19日(日)から11月23日(月・祝)まで開催される。会場となる2Fから4Fまでをナムジュン・パイクの作品で構成し、映像、立体、平面作品、植物空間を通して、没後20年を迎えるパイクの活動を見つめる展覧会だ。(PHOTO:手と顔 1961 白黒 1分44秒)

ワタリウム美術館で「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」、映像と森がひらくパイクの現在地

Jul 14, 2026 - ART/DESIGN
ワタリウム美術館で、「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」が2026年7月19日(日)から11月23日(月・祝)まで開催される。会場となる2Fから4Fまでをナムジュン・パイクの作品で構成し、映像、立体、平面作品、植物空間を通して、没後20年を迎えるパイクの活動を見つめる展覧会だ。(PHOTO:手と顔 1961 白黒 1分44秒)

展覧会名の「じゅげむ」は、子どもの長生きを願って長い名前をつける落語の前座噺「寿限無」に由来する。ワタリウム美術館の前身であるギャルリー・ワタリで生まれた作品たちも、半世紀近い時間を重ねてきた。ブラウン管から液晶、4K、LEDディスプレイへと映像環境が変化するなかでも、パイクの作品は現在のメディア環境と重なりながら見えてくる。

ケージの森/森の啓示(部分) 1993  植物、モニター20台、映像3チャンネル、再生機3台、ステレオ1組

時は三角形 1993 ネオン管5本、木製台、アクリル絵具、モニター72台、映像4チャンネル、再生機

2Fでは、ワタリウム美術館の展示会場に合わせて制作された「ケージの森/森の啓示」(1993)を拡げ、フロア全体を森で覆う。実際の木々を使用し、匂いや時間による変化を含む植物空間をつくり出すという。その中に、代表作「時は三角形」(1993)、「ロボットK-567」(1993)などの立体作品を織り交ぜ、自然と文明の共存を見せる構成となる。

ニュー・キャンドル 1993 ろうそく、ろうそく立て、カメラ1台、ビデオプロジェクター4台

3Fでは、未公開のコラージュ作品をはじめ、20点以上の平面作品を中心に展示する。「TV植物」(1980)などブラウン管を用いた立体作品、パイクの発想の源であるドローイングも紹介される。1984年に発表した世界同時配信のサテライトアート「グッド・モーニング・ミスター・オーウェル」にもつながる、パイクのコミュニケーションへの関心に触れられる内容だ。

永平寺賛歌 1986年 カラー、音 29分12秒

4Fでは、三原色で壁に大きく映し出される蝋燭「ニューキャンドル」(1993)を会場全体に展開する。そのほか、「心」にまつわる作品を約5点展示し、2Fから4Fの吹き抜け空間にはLEDパネルでパイクの詩の作品「for Mr. I & Mr. I」(1964)を流す。映像、言葉、光が重なり、パイクが残した「心」を現在につなぐ展示となる。

関連企画として、2026年7月20日(月・海の日)にはシンポジウム「パイクのVIDEA いろいろ2026」も開催される。会場は善光寺。出演予定者は、批評家・哲学者の浅田彰、メディアアーティストの落合陽一、八谷和彦。また、本展にあわせた日英バイリンガルの関連書籍も、twelvebooksより2026年秋に刊行予定だ。

 

プロフィール
ナムジュン・パイク(Nam June Paik、白南準)
1932年7月20日、ソウル生まれ。1950年に朝鮮戦争を逃れて神戸へ渡り、のちに鎌倉へ移住。東京大学文学部美学・美術史学科を卒業後、1956年に渡独し、ミュンヘン大学やフライブルグ音楽院で学んだ。カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージらと出会い、フルクサス運動の中心的存在として活動。1963年にはヴッパータールのパルナス画廊での個展『音楽の展覧会 - エレクトロニック・テレビジョン』で、世界初のビデオアートを発表した。
1977年、ドイツの美術展『ドクメンタ6』に参加し、ワタリウム美術館初代館長の和多利志津子と出会う。1993年には第45回ヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞し、同年ワタリウム美術館で新作個展『パイク地球論』を開催。2006年1月29日、マイアミの自宅で逝去。享年73歳。

開催情報
没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展
会期:2026年7月19日(日)〜11月23日(月・祝)
会場:ワタリウム美術館
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月曜日(7/20、9/21、10/12、11/23は開館)
入館料:大人 1,500円/大人ペア 2,600円/学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、および介助者(1名まで)1,300円/小・中学生 500円
主催:ナムジュン・パイク展実行委員会
お問い合わせ:03-3402-3001
ウェブサイト:http://www.watarium.co.jp
Instagram:@watarium
X:@watarium

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