QUI

ART/DESIGN

「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」がPLAY! MUSEUMで開催、印刷物、原画、版画、関連資料あわせて500点以上と“ホリゾン”展示を紹介

May 13, 2026
東京・立川のPLAY! MUSEUMで、2026年5月20日(水)から7月12日(日)まで「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」が開催される。(PHOTO:展覧会ティザービジュアル)

「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」がPLAY! MUSEUMで開催、印刷物、原画、版画、関連資料あわせて500点以上と“ホリゾン”展示を紹介

May 13, 2026 - ART/DESIGN
東京・立川のPLAY! MUSEUMで、2026年5月20日(水)から7月12日(日)まで「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」が開催される。(PHOTO:展覧会ティザービジュアル)

1970年代から小説、漫画、絵本、エッセイ、広告まで、軽やかに領域を越えながら仕事を続けた安西水丸。本展は、2016年から各地を巡回してきた展覧会「イラストレーター 安⻄水丸展」に新たな展示を加え、PLAY! MUSEUMで再始動するものだ。会場では、安西にとって描くことの原点でもあった「あそび」の感覚を軸に、印刷物、原画、版画、関連資料など約500点以上を通して、その仕事の広がりに触れられる。

作品「猫と花」

漫画『⻘の時代』「汽車」より(⻘林堂、1980 年)

見どころのひとつは、40年以上にわたる「全仕事」をたどる展示構成。装丁・装画、絵本、漫画、雑誌、エッセイ、広告まで、多彩な仕事を通して、安西水丸が育んできた独自のイラストレーションの世界に触れられる。幼少期の絵や、60歳になった安西がことばを添えた作品、さらに嵐山光三郎、村上春樹、和田誠との関わりもあわせて紹介し、その活動の広がりを見ていく。 

 

書籍『中国行きのスロウ・ボート』装丁 (著:村上春樹、中央公論社、1983 年)

なかでも注目したいのは、村上春樹とのコラボレーションをめぐる展示だ。安西が装丁を手がけた『中国行きのスロウ・ボート』をはじめ、ふたりが重ねてきた仕事を振り返るとともに、近年アトリエで見つかった、村上の初期短編『午後の最後の芝生』をイメージして描かれた原画が初出品される。よく知られた関係性の奥に、まだ新しく出会える場面が残されていたことにも胸が動く。

 

作品「音楽とダンス」

作品「スーベニア」

作品「裸婦と灯台」

もうひとつ、この会場ならではの体験として見逃せないのが、「ホリゾン(水平線)」をめぐる展示空間。安西作品のトレードマークでもある一本の線を手がかりに、約70点の「ホリゾン」作品を楕円型の展示室に沿って展開。そこに、安西が幼少期を過ごした房総半島・千倉の海の映像や写真が重なり、作品の中の水平線と原風景の海とがひと続きになっていく。初期から晩年まで描かれた線が、時間を超えて静かに連なっていくような、PLAY! MUSEUMならではの風景が広がる。

さらに会場では、安西の美意識を支えた収集品も紹介される。スノードーム、郷土玩具、ブルーウィローやアメリカンフォークアートなど、旅先や日常のなかで集められた品々に加え、丸ペンや万年筆といった仕事道具も展示。作品のモチーフとなったものを通して、安西の創作の背景をたどることができる。1980年代に手がけた「日本の文学」シリーズの制作映像もあわせて紹介される。 

展示に加えて、会期中はワークショップやグッズ、カフェ企画も展開される。安西作品の余白やバランスを体感する「水丸るワークショップ」、会場限定のオリジナルグッズ、さらにPLAY! CAFEでは「純喫茶プレイ」をテーマにした期間限定メニューも登場する。安西が愛したカレーをはじめ、どこか懐かしい空気のなかで、展覧会の余韻を楽しめるのも魅力だ。

 

Credit:illustrated by Mizumaru Anzai © Masumi Kishida

 

プロフィール

安⻄水丸 Photo by Masataka Nakano

安西水丸
1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターとなる。1985年朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など受賞多数。小説『アマリリス』『荒れた海辺』、エッセイ『青山の青空』『スケッチブックの一人旅』、絵本『がたんごとんがたんごとん』『ピッキーとポッキー』など著書多数。2014年没。  

開催情報
「イラストレーター 安西水丸展 ぼくのあそび I DRAW TO PLAY」
会期:2026年5月20日(水)―7月12日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(東京・立川)
所在地:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F
開館時間:10:00-17:00(土日祝は18:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
入場料:一般 1,800円/大学生 1,200円/高校生 1,000円/中・小学生 600円/未就学児無料
※いずれも税込
※当日券(窓口販売)で入場可。土日祝および混雑が予想される日は日付指定券(オンラインチケット)も販売
主催:PLAY! MUSEUM
監修:安西水丸事務所
協力:武蔵野美術大学 美術館・図書館、堀内カラー
企画協力:クレヴィス
アクセス:JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅(国立昭和記念公園方面)より徒歩約10分
立川割:立川市在住・在学の方は割引料金あり。要証明書提示。一般 1,200円/大学生 700円/高校生 600円/中・小学生 400円
ウェブサイト:https://play2020.jp/article/anzaimizumaru/
Instagram:@play_2020_04
X:@PLAY_2020

NEW ARRIVALS

Recommend