NEW GENERATIONS vol.04 – Nanami Taki|Actress
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身の丈に合った言葉で伝えることが大切
― 瀧さんは福岡県出身だそうですね。
熊本と県境の大牟田市っていうところです。
― どんなところなんですか?
昔は炭鉱で栄えた市で、今は住宅が多いです。私は住宅地に住んでいるんですけど、ちょっと離れると田んぼがあったり、森があったり、山があったり。カエルもいっぱい鳴いています。
― 今も大牟田に住んでいて、お仕事があると東京に来るんですね。
1か月に1回か2回くらい来させていただいています。
― 今は16歳で高校1年生とのことですが、小さいときってどういった子でした?
活発でした。小学校のころは1クラスしかなくて、1年生から6年生までみんな一緒だったので全員仲良くて。小学校6年生くらいまでみんなでケイドロをやったり、鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり、外で遊ぶのが好きでした。
― スポーツはなにかされていましたか?
ずっと帰宅部で。でも、中学2年生のときに100メートルハードルで陸上競技に出させていただいて、市内大会で優勝して県大会まで行きました。当時、体型でちょっと気になるところがあって、それをどうにかしたくて部活動生の朝練に参加して走ってたんですよね。
― 朝練だけで県大会に行けるのは、もともとの運動神経もいいんでしょうね。そして、デビューのきっかけが、2017年の「アミューズ全県全員面接オーディション」。準グランプリを受賞されていますが、応募のきっかけは?
家族5人で天神に遊びに行ったときに、弟と一緒にパン屋さんの前で遊んでたら、スカウトの人にオーディションがあるから受けてみないかとお声をかけていただいて。
― それは何歳のときですか?
小学校6年生のときです。
― ケイドロしてたころ?
はい。真っ黒でした。
― もともと芸能界に興味があったんですか?
小さいときからお洋服が好きでモデルさんに憧れてたんですけど、地元が田舎っていうのもあって、パティシエになりたいとか、刑事になりたいとか、自然と夢も変わっていました。
― 刑事?
小さいころから『科捜研の女』や『警視庁・捜査一課長』とか、刑事ものが好きだったので。
― なるほど。ケイドロの影響かと思いました(笑)。オーディションというのはどういった内容なんですか?
自己紹介や特技の披露、あとはお芝居とかですね。あまり準備しすぎず、身の丈に合った言葉で伝えるのが一番大切だなとは思いました。
― 自分から出てくる言葉で。それはすごく大切かもしれないですね。表面的に取り繕っても見る人が見ればわかっちゃうでしょうし。ちなみに準グランプリを受賞したときは、嬉しい気持ちと悔しい気持ちのどちらが強かったですか?
正直、自分で受けたのに状況が把握できてなくて、「え?」という驚きが一番でした。でも帰りの車の中では、グランプリ獲りたかったなと……。
こんな私でも受け止めてくれる人たちがいる
― それから今に至るまでの約5年間、どのように過ごされていたんですか?
福岡の天神で、九州の子たちが集まるレッスンに月1回参加していました。中2くらいからは東京のレッスンに参加させていただけるようになって、毎週通ってて。でも、レッスンを頑張ってもお仕事は来ないし、福岡ということもあってオーディションにもあまり行けなくて、やめたいと思うこともありました。
でも、今担当してくださっているマネージャーさんに見つけてもらえてから、すごく支えてくれて、初めてお芝居というものが楽しいと思えましたし、お仕事に対する理解も深まりました。だんだんお仕事も来るようになってきて、今はもっと頑張りたいなと思っています。
― マインドが変わってから、お仕事の状況も良くなってきてるみたいですね。
はい。
― 映画『きさらぎ駅』やドラマ『17才の帝国』などいろんな現場を経験されていますが、ご一緒してすごいなと思った俳優さんはいますか?
一番印象に残っているのが、初めて現場入りをさせていただいたドラマ『前科者』で共演させていただいた大東駿介さんです。5歳6歳くらいの私のことを好きだった、いわゆるロリコンの役で。大きくなった私と刑務所から出てきた大東さんが会うんですけど、もう圧倒されちゃって。
― そういうときは、気圧されて思うような芝居ができなくなるのか、それとも自分以上の力が引き出されるのか、どちらでしょうか?
最初は圧倒されすぎて、瞬きが多いとか、口が開いてるよとか注意されたんですけど、回数を重ねていくうちに慣れてきて入り込めるようになりました。
― お芝居することの魅力、やりがいってなんだと思いますか?
将来の夢を考えたときに、看護師、刑事、パティシエ、料理人とか、いろいろやりたいと思うことがあるんです。お芝居だといろんな人になれることにすごく惹かれます。
あとは、私すごく人見知りで、しゃべれなかったんですよ。お芝居で、私、変われたなって思ってて。お芝居を学んで、こんな私でも受け止めてくれる人たちがいるっていうのがわかったんです。
― 自分をさらけ出してもいいと。
そうですね。
― 憧れの俳優はいますか?
決めきれないんですけど、名前を挙げるとしたら蒼井優さん。お芝居の雰囲気づくりがすごいなと思って。あとは橋本環奈さん。かわいいだけじゃなくて、ハスキーボイスが魅力的だったり、幅広い役柄を演じられていたり、そこも良いなと思います。
作品を観る人に影響を与えていきたい
― プライベートについてもお聞きかせください。まず、特技がインラインスケートって書いてあったんですけど。珍しくないですか?
そうでしょうか(笑)。小学校5年生、6年生ぐらいのころ、ラウンドワンで初めてやったときに楽しかったので、誕生日プレゼントで買ってもらって。アイススケートも好きで、うしろ向いて滑ったりもできますし。
― 今もやるんですか?
足のサイズがもう合わなくなっちゃったんですけど、ラウンドワンに行くと、絶対何十分もやっています。
― 16歳って、なにをしてるときが一番楽しいですか?
今日の撮影、すごく楽しかったです。
― お仕事は楽しいですか?
楽しいです。学校も楽しいんですけど、大人の方としゃべるのがすごく好きで。「そこまで考えてるんだ」っていう、自分の知らないことを知れたりするので、すごくおもしろいです。
― 僕のイメージで16歳といったら、友達と街に行って、クレープ食べて、TikTok撮って、みたいな。
すごいJK(笑)。
― そんなのやらないんですか?
そうですね。そういうJKらしいことにも憧れますが、実際は休み時間に球技大会に向けてバレーボールの練習をしているようなタイプです。
― 小さいころはモデルに憧れたこともあったそうですが、ファッションは今もお好きですか?
今も好きです。今日みたいな撮影や舞台挨拶の衣装もすごくかわいくて、全部着たいと思っちゃいます。
― どういったファッションが好きですか?
メンズっぽいのも、韓国系のかわいくてキレのあるシックな系統も、アイドルの方々が着るようなワンピースもすごく好きです。
― 美容のために心がけてることはありますか?
東京のお水が合わなくて……。東京は硬水で、福岡のほうは軟水らしくて、炎症がバーッて起きちゃうんです。地元のお水を持ってきて、お風呂の最後に軽くパシャパシャって洗うとか、化粧水を早めに塗るとか、ですね。
― では最後に女優としての目標があれば教えてください。
まずは何でも挑戦すること。怖れて二の足を踏むことも多いので。あとは映画とかドラマの作品を通して皆さんに感動を与えられるというか、観ている方々に影響するものを発信できる女優さんになりたいです。
Profile _ 瀧七海(たき・ななみ)
2005年11月9日生まれ。福岡県出身。「アミューズ 全県全員面接オーディション 2017 ~九州・沖縄編~」で準グランプリを獲得。特技はインラインスケート。
Instagram
- Photographer : Kenta Kikuchi
- Stylist : Ayano Nakai
- Hair&Make-up Artist : Chihiro Yamada
- Flower Artist : Itaru Wada(cochon)
- Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
- Writer : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)