NEW GENERATIONS vol.03 – Misaki Hattori|Actress
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バレエを通して表現力に磨きをかけた
― 服部さんはバレエのイメージが強いですが、バレエは今でもレッスンを?
はい。もう大会に出たりはしていませんが…。
― バレエはいつから始めたんですか?
4歳からやっています。幼稚園の盆踊り大会で踊っていたら、指先がきれいだからバレエを習ったほうが良いって母から言われて、ちょうど近所にできたばかりの教室に通い始めました。
― お母さんの目利きがすごいですね。バレエの魅力はどのように感じていますか?
観る側としての魅力は説明できないんですけど、舞台に立ってライトを浴びて、お客さんの前で踊ることがすごい楽しいです。自分は本番に強いタイプで、アドレナリンがすごくて。
― 今日の撮影を見ていても、本当に肝が据わっているというか。あんまり緊張はしないですか?
全然しません。
― 羨ましいです。バレエはヨーロッパにルーツがありますが、日本人としてバレエに向き合っていくなかで難しいなと感じることはありましたか?
まずヨーロッパの人と骨格から違いますよね。西洋人は膝が入ってて、甲もちゃんと出ていて。日本は正座の文化だから膝が出ちゃったり、あと骨盤の向きが違ったり。私は日本人らしい骨格だったので、外国人の先生やコンクールの評価は結構厳しかったです。
ただ、技術的な面では勝てないぶん、上半身の表現の仕方や間の取り方などには自信がありました。いつも自宅の大きい鏡の前で練習したり研究したり、頑張ってましたね。
― 外国人の先生に習うこともあったんですか?
日本で一番有名なコンクールがあるんですけど、その前には必ず外国人の先生がワークショップに来てくれたり。小5の終わりぐらいには1週間ぐらい短期でロシアに行ったことがあって。ワガノワ・バレエ・アカデミーで教えてもらったり、エルミタージュ劇場で踊らせてもらったり。そういう経験はさせてもらいました。
― すごいですね。ちなみに映画『ミッドナイトスワン』は海外でもすごく評価されていますが、今後、女優としても海外でやってみたい気持ちはないですか?
海外でのお仕事は目標の一つです。英語はしゃべれないけど、たぶん語学は得意で。学校で習ったらすぐに発音が入るんです。これからもっと勉強して海外でもお仕事をしていきたいです。あと韓国ドラマがすごい好きで、韓国語は日常会話レベルでは話せます。
嘘がつけないから、役の心情を考え抜く
― デビュー作の『ミッドナイトスワン』から約2年経って、自分の中で成長したなと感じることはありますか?
バレエでいうと、2年前のほうが毎日レッスンしてて、技術的には絶対に高いですけど、自分の中で表現の仕方とか、音の取り方とか、センスみたいなところがどんどん更新されている感覚があって。昔の動画を見ると、絶対今のほうがうまく踊れるなって自信があります。
― 女優として成長したと感じるところは?
『ミッドナイトスワン』は知識ゼロで取り組んだので、ただその場にいるだけで良かったんです。後から演技のワークショップを受けたりして学んで、演技ってこんなに難しいことなんだって気づきました。
― お芝居をするうえで大切にしていることはありますか?
私は表情で、嘘をつけなくて。本当にその子の気持ちを思ってないとまったく表情に出ないんです。だから、台本の読み込みが浅くて演じたらバレバレになるので、ちゃんと本気で、その役のそのときの心情を考えて抜いて入れるようにしてます。
― 最近はモデルとしても活躍されていますが、演技とは違う楽しさがありますか?
そうですね。演技よりモデルのほうがバレエと似ているかもしれません。モデルもバレエもセリフなしで動きますし、自分の見せ方を考えて撮ってもらうのは似てるなって思います。
― なるほど。バレエも演技の一種かと思っていたので意外でした。女優、モデル以外だとなりたいものってありましたか?
K-POPアイドル(笑)。ずっとBLACKPINKが好きで、K-POPのダンスをするのも、歌うのも好きなので。
ちゃんと努力できる人になりたい
― 今16歳で高校1年生ですよね。なにをしているときが一番楽しいですか?
最近、昔のバレエの友達に久しぶりに会って、その子と3時間とか4時間とかずっとしゃべってたのは楽しかったです。彼女は2、3歳年上なんですけど、ポルトガルにずっと行ってて、日本に帰ってきたばかりで。結構ちゃんとした話もしてくれるので、「どうやって努力してるの?」とか聞いたりしています。
― 女子高生らしからぬ内容ですね(笑)。服部さんのファッション事情についても聞かせていただきたいんですけど、普段はどんなスタイルが多いですか?
遊ぶ人によって変えていて、姉と一緒のときはモードな服装だったり、友達の前だとカジュアルなパーカーだったり。
― 買い物はネットで?
ネットでは全然買わないです。最近だと原宿にあるRRR (アール)っていうショップが、カラフルですごいかわいいなって。普段は黒や白が多いんですけど、バッグとかなにかひとつはカラフルにしたいなと思っています。
― ファッションで憧れている方はいますか?
小松菜奈さんと、BLACKPINKのJENNIEです。
― 16歳って子どもと大人の中間ぐらいだと思うんですけど、歳を重ねていくことは嬉しいですか?嫌ですか?
嬉しいです。
― 早く大人になりたい?
そうですね。自由にいろんなことをしてみたいので。
― 大人になったほうが自由だと思う?
学校って結構縛られてるなと。大人になったら楽しかったなって思うんだろうけど。ひとりでいるのが好きなので、一人暮らしもしてみたいし。早く大人になりたいです。
― 女子高生だと、年を取りたくないって言ってる子もいるじゃないですか。
あんまりみんなでJKみたいなことをするタイプではないので(笑)。
― これから歳を重ねて、どういった大人になりたいか目標はありますか?
ちゃんと努力できる人になりたいです。バレエに夢中だったころみたいに、何かに集中できたら良いなって。
― 努力できる人は強いですよね。では最後に、お仕事のビジョンがあれば教えてください。
私は映画の女優をやりたくて。映画の現場や雰囲気がすごい好きだし、あったかい感じがします。あとはモデルの仕事もやっていきたいなと思っています。
Profile _ 服部樹咲(はっとり・みさき)
2006年7月4日生まれ。愛知県出身。映画『ミッドナイトスワン』(20)でデビュー。ヒロインを演じ、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。『国際ファッション専門職大学』『docomo future project KAZE FILMS』のCMに出演、モード誌ではDIOR2022SSを着用するなど、女優だけではなくモデルと活動の幅を広げている。月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ)に出演。主演短編映画『おかあの羽衣』(22)がYouTubeにて配信中。
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INFORMATION
服部樹咲さん出演映画『日曜日とマーメイド』
©Sony Music Labels Inc.
- Photographer : Kizen
- Stylist : Yui Sawada
- Make-up Artist : Shinya Kumazaki
- Hair Stylist : Koki Noguchi
- Flower Stylist : Yuusuke Ishii
- Photo Producer : Sho Kinoshita
- Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI / STUDIO UNI)
- Writer : Yusuke Takayama(QUI / STUDIO UNI)