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コペンハーゲン・ファッションウィーク 2025秋冬コレクションで見つけた、北欧のモダンな美意識を映し出すブランド

Feb 28, 2025
2025年1月27日(月)から1月31日(金)(現地時間)にかけて開催された「Copenhagen Fashion Week 2025A/W」。サステイナブルに力を入れるパワフルでエネルギッシュなコペンハーゲン・ファッションウィークで発表されたブランドの中から、北欧のモダンな美意識を映し出す3ブランドをピックアップ。

コペンハーゲン・ファッションウィーク 2025秋冬コレクションで見つけた、北欧のモダンな美意識を映し出すブランド

Feb 28, 2025 - FASHION
2025年1月27日(月)から1月31日(金)(現地時間)にかけて開催された「Copenhagen Fashion Week 2025A/W」。サステイナブルに力を入れるパワフルでエネルギッシュなコペンハーゲン・ファッションウィークで発表されたブランドの中から、北欧のモダンな美意識を映し出す3ブランドをピックアップ。

北欧ブランドの美学とは

コペンハーゲン・ファッションウィークではシンプルで洗練されたデザインを特徴とするブランドが多く、ミニマルでクリーンな北欧の美学が色濃く反映されている。スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドからなる北欧諸国は、その文化的背景から余計な装飾を排したシンプルなデザインに、機能性や実用性も追究することで独自の美学を確立している。また、広大な森や湖、豊かな自然環境によって培われた自然との調和を図る人間の意識は、上質な素材や環境保護、サステイナビリティへの関心へとつながっている。

HERSKIND

<HERSKIND(ハースキンド)>は、ビルギッテ・ハースキンドによって2018年にデンマークで設立され、ファッションと自己表現を世界規模で再定義することを目標に掲げている。

2025秋冬コレクションのテーマ
「控えめなエレガンスへのオード(An Ode to Understated Elegance)」

スタイリッシュで現代的な女性のためにデザインされたアイテムは、スカンジナビアの都会的なクールさとマスキュリニティをバランスよく融合させている。サルトリアル・クラフツマンシップを讃え、時代を超えて愛される服作りを意識する<HERSKIND>の2025秋冬の出発点となったのは素材へのこだわりとニット糸に対する触覚的知覚だ。カシミアとメリノウールを主役にニュートラルな色調のチャンキーなタートルネックやカーディガンなどが登場。カラーパレットはキャメルやコニャックのようなアースカラーにディープパープルやアシッドイエローのような大胆なアクセントが加えられ、落ち着きのある上品で優美な仕上がりが実現した。また、スタイリングによってサテン・ビスコース、ソフト・スエード、ピュア・カシミアのテクスチャーの奥行きと、触感の豊かさがさらに高められている。

HERSKIND 2025AW COLLECTION はこちら

CMMN SWDN

<CMMN SWDN(コモン スウェーデン)>は、セイフ・バキール、エマ・ヘドルンドによって2012年にスウェーデンで設立され、現在はロンドンを拠点に活動。クラシックな仕立ての紳士服の優雅さと、若者のサブカルチャーからインスピレーションを結合し1970年代や90年代のムードを醸し出しつつ現代的なスタイルを提案する。

2025秋冬コレクションのテーマ
「二重性(In Between Spaces)」

スウェーデンと中東という二つの異なる世界の間に生きるデザイナー自身の経験が出発点となった<CMMN SWDN>の2025秋冬コレクションは、地理的な影響(スウェーデンと中東)、アイデンティティや帰属意識、伝統とモダニティの間の緊張感といった二重性を表現している。また、待望のウィメンズウェアラインのデビューを飾った重要なシーズンであった。中東の遺産を彷彿とさせる大胆なパターン、砂色、クリーム色、グレーという洗練された豊かな色合いに金属的なディテールが対比され、スカンジナビアのミニマリズムと繊細で豪華なデザインが融合している。また、ファーのプリントが施されたテクニカルファブリックは、一般的にファーと結びつかれた贅沢、権力、生命力といった解釈を、再定義させる伝統と革新をつなぐ橋渡しとして機能する。

CMMN SWDN 2025AW COLLECTION はこちら

FILIPPA K

<FILIPPA K(フィリッパ コー)>は、フィリッパ・クヌッツソン、カリン・ヘルナーズ、パトリック・キールボリによって1993年にスウェーデンで設立された。シンプルで美しく、持続可能なワードローブを叶えるファッションレーベル。

2025秋冬プレコレクションのテーマ
「スカンジナビアの伝統に英国のカントリーサイドの要素を取り入れたワードローブ」

クリエイティブ・リーダーのアンナ・ターネル(Anna Teurnell)がデザインした初のフルコレクションとなった2025年秋冬プレコレクションは、プレゼンテーション形式にて<Filippa K>の旗艦店であるコペンハーゲン店で行われた。北欧の気候に適した機能的なレイヤードスタイルを提案し、朝から夜までさまざまなシーンで活躍する洗練されたアイテムが登場。シルエットは、シグネチャーであるウエストを絞ったデザインやロング&リーンなシルエット等が採用され、素材には、リッチな質感のウールやツイルがアウターウェアやニットに、軽やかなコットン、ビスコース、シルクはジャージーやイブニングウェアに取り入れられた。カラーパレットはアースカラーを基調とし、アクセサリーやシャツで時折鮮やかな色彩が加えられている。

FILIPPA K 2025 PRE FALL COLLECTION はこちら

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コペンハーゲン・ファッションウィーク 2025秋冬コレクション期間中のストリートで見つけたおしゃれ賢者の着こなし術
Feb 28, 2025
  • Edit : Miwa Sato(QUI)

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