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ガスマスクから生まれた革新的なアイウェアブランド CAPOTE | GLOBE SPECS 2026SS LIVING ROOM

Apr 26, 2026
GLOBE SPECS 2026春夏トランクショーで日本初上陸を果たした<CAPOTE(カポーテ)>。
ガスマスクから着想を得たインダストリアルな発想と、驚くほどの快適性を両立するそのプロダクトはどのように生まれたのか。

本記事では、デザイナーAlex Capote(アレックス・カポーテ)へのインタビューを通じて、<CAPOTE>ならではの思想とプロダクトに対する熱い想いを伺った。

また、GLOBE SPECS代表・岡田氏にも同席いただき、通訳を交えながら、ブランドを取り扱うに至った背景についても話を伺っている。

ガスマスクから生まれた革新的なアイウェアブランド CAPOTE | GLOBE SPECS 2026SS LIVING ROOM

Apr 26, 2026 - FASHION
GLOBE SPECS 2026春夏トランクショーで日本初上陸を果たした<CAPOTE(カポーテ)>。
ガスマスクから着想を得たインダストリアルな発想と、驚くほどの快適性を両立するそのプロダクトはどのように生まれたのか。

本記事では、デザイナーAlex Capote(アレックス・カポーテ)へのインタビューを通じて、<CAPOTE>ならではの思想とプロダクトに対する熱い想いを伺った。

また、GLOBE SPECS代表・岡田氏にも同席いただき、通訳を交えながら、ブランドを取り扱うに至った背景についても話を伺っている。

2026年春夏のGLOBE SPECSのトランクショーが日本初上陸だそうですが、あらためて<Capote>がどのようなブランドなのか教えてください。

繊細な直線と大胆な曲線を組み合わせた造形が特徴で、建築的とも言える立体的なデザインがブランドのアイデンティティになっています。近年は日本で生産することでデザイン性と快適なかけ心地の両立を実現しています。細部への徹底したこだわりと、既存の枠にとらわれないアプローチを心がけることで、量産的なプロダクトとは一線を画す独自のアイウェアを生み出していると自負していますし、そこへの情熱は負けないと思っています。革新的なデザインを追求しながらも、プロダクト本来の機能性と快適性もデザインと同じくらい大切に考えています。

 

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ーAlex Capoteさんがアイウエアの道を志したのは何がきっかけだったのでしょうか。

私は映画や演劇などの芸術分野を勉強していました。学生時代にスペインのイビサ島を訪れた際に誰もがサングラスをかけていました。リゾート地で、とても日差しが強い場所だからなのでしょう。それを目にして私はもっと個性的なサングラスがあってもいいじゃないかと思ったんです。アイウェアへの興味はそこからが始まりでした。ちなみにイビサ島はとても素晴らしい場所なので、現在はそこで生活をしています。

ー<Capote>のアイウェアはインダストリアルデザインへの影響を強く感じさせるデザインが多いように感じます。

展示スペースにガスマスクを見かけたと思いますが、それが<Capote>の出発点なんです。英語を勉強するためにロンドンに滞在していた時期があるのですが、ハロウィンの仮装の時に友人がストレージの中で見つけてきたんです。そのガスマスクを見た時に「すごく面白い」と思い、そこからインダストリアルデザイナーに協力してもらい、コンセプト全体を再設計してアイウェア制作を始めました。


 

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ーインダストリアルデザインには興味をお持ちだったのでしょうか。

インダストリアルデザインだけでなく、デザイン全般に興味を持っていました。私は絵も描きますし、モノを作ることも大好きです。デザインすることは自分のDNAに刻まれているようなもので、クリエイティブすることが好きなんです。

ー<Capote>だけともいえるユニークな構造に私は心掴まれました。特にプロダクトとしての強さもありつつ、かけた時の顔馴染みの良さには驚かされました。

私はお客さんにとって新しい何かを常に提供したいと思っています。人の記憶に残るものを作りたいと強く思うのは、デザイナーとして最も大切なことです。なので<Capote>だけの唯一の表現を追求したいというアーティストに近しいマインドを常に持ち続けています。ただし、個性的であればいいというわけではありません。「個性的でありながらもアヴァンギャルドすぎないこと」。そのバランス感覚を研究者のようにとても重要視しています。

ー特に印象的だったペーパークリップや鉛筆の構造をしたテンプルは、どのような発想で生まれたのでしょうか。

ブランドを立ち上げて10年経った頃に「もっと面白いテンプルを作れないか」と考えていました。自分と対話を深めている中で、ふと手に持っている鉛筆を見たときに「鉛筆のテンプルを作ったらどうだろう」と思いついたんです。そこから同じ文具であるペーパークリップへとつながっていきました。現在の形に辿り着くまでに多くの挑戦と失敗があり、1年ほどかかりました。「完成した!」と実感できた時の高揚感は今でも忘れることができません。ちなみに、ペーパークリップの構造はグローバル特許の獲得を進めています。

ー日本で生産されているのはどうしてでしょうか。

日本の工場との取り組みが本格的にスタートするまではフランスやイタリア、韓国など多くの工場でプロトタイプを制作しました。今はチタニウムを使っていますが、それまではアルミニウムを採用していたんです。しかし、ネジとアルミニウムの組み合わせがうまくいかず、生産に行き詰まっていました。そこで出会ったのが現在のパートナーである日本の工場です。そこに辿り着くまでは多くの時間とコストをかけましたが、自分で満足できる、納得できるプロダクトを生み出せるようになりました。

ーペーパークリップの構造は快適性とデザインを高次元で両立していて、展示会でもひときわ印象的でした。

メガネ業界の中でインダストリアルなデザインと機能性の両方を併せ持つブランドはそう多くはないですが、<Capote>としてはそこに挑戦し続けていきたいと思っています。初期は、サイドシールドのような装飾性に富んだものが多かったのですが、そこからかけやすさを重視したデザインを探っていくなかで鉛筆のような形を思いつき、ペーパークリップの構造に出会いました。ペーパークリップ構造のテンプルを採用したアイウェアを作った時、長年探し求めていたところに辿り着けたような誇らしい気持ちになりましたし、自分自身に感動しました。自分が感動できるものなら、同じようにフォローしてくれる人もきっといるというふうに確信しています。


ーこれから初めて<Capote>を手に取るお客さまにどのようなことを感じて欲しいですか。

私にとってフィーリングはすごく大切です。例えば靴を履くときも、服を着るときも、恋をするときも、すべてはフィーリングでしょう。アイウェアも同じです。そしてそこにデザインや耐久性を組み合わせたいと思っています。もっとビジョナリーなやり方で、何か新しいものをアイウェア業界やお客さんにもたらしたいんです。一日中かけていられて、外したくなくなるようなもの。身体の一部のように感じられて、自分自身までがそれの一部になるようなもの。その体験をぜひ<Capote>を通して楽しんでいただきたいです。

ー人へ感動を与えるというクリエイションの情熱はどこから来るのでしょうか。

自分のクリエイションへの情熱に従っているだけです。私はただ夢を見る人間ではなく、夢として見たものを形にしたいんです。それを実現していく中で「今日も誰かを感動させることができた。お客さんにいいフィーリングを与えられた」と思えることが私にとってとても大切なんです。それに感動して、もっとモノづくりをしたいという気持ちが強くなっているんだと思います。アイウェアの面白いところは、お客さんが試着する前のプロダクトを見た段階で心を動かすことができることです。プロダクト単体で「こんなの見たことがない」と思わせることができて、さらにかけた瞬間に快適さで感動してもらえる。私はその出会いの瞬間こそが一番美しいと思っています。

ーGLOBE SPECSの代表の岡田さんにもお聞きしたいのですが、<Capote>をグローブスペックスで取り扱おうと至った理由はなんですか。

共通の知り合いがニューヨークの<Selima Optique(セリマ オプティーク)>というお店にいて、そこで初めて<Capote>を見ました。当時は、サイドシールドのようなデザイン性の強いものが多かったですがアイウェアとしての可能性を感じていました。取り扱いはすぐに決めたわけではなく、このブランドのデザインがこれからどう洗練されていくのか時間をかけて見守っていました。ちょうど先月のニューヨークの展示会でペーパークリップデザインのテンプルを目にして、「すごくいい方向に向かっているな」と思って、それで取り扱いを決めました。

ー「いい方向」っていうのは、日本でも受け入れやすいデザイン、誰もがかけやすい構造ということでしょうか。

そうですね。もちろん装飾的なメガネが好きな人もいるでしょうけど、彼のデザイン美学や哲学を表現したモデルが素直に生み出されていることがすごくいいと思ったんです。

ーAlex Capoteさんは岡田さんの話を聞いていかがでしょうか(笑)

バイヤーさんの意見はとても貴重なので、岡田さんの評価はうれしく思います。ペーパークリップのデザイン開発にもヨーロッパのバイヤーの意見を積極的に取り入れています。
というのも私にはサングラスではなく、メガネとしてのコレクションを制作してほしいというオファーを多数もらっていたんです。ただ<Capote>としてメガネを作ると考えた際にサングラスのレンズをただ入れ替えるだけでは満足できませんでした。なぜならメガネというのは一日中顔の上に乗せていられるものでなければならないわけで、より快適であることが求められますよね。そこで新しいプロダクトの開発に踏み切って、誕生したのがペーパークリップのテンプルなんです。私も年齢を重ねてきて40代になったので、より洗練されたものを作りたい。アグレッシブすぎず、クラシックすぎず、そのバランスを取りたいという考えが強くなってきています。

CAPOTE instagramはこちら

-お問い合わせ先
グローブスペックス・エージェント
03-5459-8326
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  • Test & Edit : Yusuke Soejima(QUI)

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