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服とメイクがひびき合う瞬間【FETICO―THREEの透明感フェイス】|Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S

Oct 8, 2025
<FETICO(フェティコ)> 2026年春夏コレクションのランウェイで際立っていたのは、服とメイクが互いにひびき合う表現。今回のショーでは、<THREE(スリー)>とのコラボレーションから生まれた限定カラーバーム「THREE グラムトーンカラーカスタード」が、ショーのルックをさりげなく彩っていた。<FETICO>の世界観を反映した特別な色合いは、モデルたちに透明感と生命感を与えている。本記事では、その誕生の背景や使用されたアイテムを紹介する。

服とメイクがひびき合う瞬間【FETICO―THREEの透明感フェイス】|Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S

Oct 8, 2025 - BEAUTY
<FETICO(フェティコ)> 2026年春夏コレクションのランウェイで際立っていたのは、服とメイクが互いにひびき合う表現。今回のショーでは、<THREE(スリー)>とのコラボレーションから生まれた限定カラーバーム「THREE グラムトーンカラーカスタード」が、ショーのルックをさりげなく彩っていた。<FETICO>の世界観を反映した特別な色合いは、モデルたちに透明感と生命感を与えている。本記事では、その誕生の背景や使用されたアイテムを紹介する。

楽天の「by R」プロジェクトをきっかけに実現した、<FETICO>と<THREE>のコラボレーション。今回のショーでは、両者の世界観が交わることで、新しい美のかたちが提示された。

意志と美を映した<FETICO>のショー

<FETICO>2026年春夏コレクションは、アーティストのレベッカ・ホルンや写真家イリナ・イオネスコの作品から着想を得た。そこから膨らませた女性像をランウェイに投影し、女性らしい美しさと同時に“しなやかな意思の強さ”を表現している。デザイナーの舟山瑛美氏は「画一的ではなくモデル個々の個性を活かすことを大切にしました。ユニークであることこそ、大きな魅力だと思っています」と語る。


FETICO 2026SS COLLECTION RUNWAY はこちら

メイクアップのクリエイションを共にした<THREE>

今回のメイクアップには<THREE>が一部パートナーして参加。<THREE>グローバルメイクアップアーティストの佐藤裕太氏は「色を前面に出すのではなく、自然な血色感を添えることで透明感や生命感を引き出すことを意識しました」と振り返る。

<FETICO>のために生まれた特別な色

ショーで使用されたのは、<THREE>の人気カラーバーム「THREE グラムトーンカラーカスタード」。目もと・頬・唇・眉に使えるマルチユースアイテムだ。佐藤氏は「軽やかに広がるバウンシーなテクスチャーが特徴で、肌にのせるとクリーミーからパウダリーに変化し、自然に溶け込むアイテムです」と説明する。

この人気アイテムから、今回のショーのため特別に生み出されたのが<FETICO>コラボ限定色だ。

限定色の開発は、<FETICO>の世界観に寄り添う対話から始まった。舟山氏は「自然な血色感を感じさせつつ、官能性をもたらす色味を求めました。その特別感がショーのテーマや演出ともひびき合ったと思います」と語る。

佐藤氏も「色を主張させるのではなく、肌の透明感や生命感を引き立てることを意識しました」と応じる。<FETICO>の個性と<THREE>の感性が交わることで、唯一無二のカラーが誕生した。この限定色は2026年春に発売予定だ。

ランウェイで映えるメイクの工夫

ランウェイという特殊な舞台では、色を“どこに・どのように”入れるかが重要だった。佐藤氏は「一般的なチークボーンよりも広めに、こめかみまで薄くふわっと入れる」ことで、光や動きの中でも自然に映える仕上がりを実現したと語る。

「広範囲に入れても悪目立ちせず、衣装を引き立てる。それは軽やかなテクスチャーのおかげです。結果的に肌全体の明るさや透明感を高めることができました」と振り返る。

ランウェイのために作られた、THREE × FETICO 限定カラーバーム

舟山氏とTHREEが対話を重ねながら、自然な血色感のなかに官能性を宿すことをめざして生み出した一色。見えないところで支え合いながら静かに咲く花をモチーフに、お互いを尊重し響き合うことで新たな美を生み出す人々の姿を重ねている。
ブラウンを帯びたレッドは、アイシャドウとしてはもちろん、リップやチークにも使いやすく、ワントーンメイクにもなじむ万能カラー。ブロンズやレッドのパールを配合し、繊細なツヤとモードな深みを添えている。

THREE × FETICO グラムトーンカラーカスタード F01 限定1色/3,300円(税込)2026年春発売予定
F01 BLOOM WHISPER

THREE現行アイテムも活躍

ショーでは、限定アイテムだけでなく<THREE>の現行商品も活用された。ルックごとに異なる組み合わせで用いられ、服やモデルの個性に調和するよう細やかに調整されていた。

A. THREE ネイルラッカー X06/X08 / 2,420円(税込)

B. THREE アルティメイトプロテクティブプリスティーン プライマー 02トランスルーセント / 4,180円(税込)

C. THREE スムースオペレーターハイパフォーマンスクリーム / 4,620円(税込)

D. THREE アドバンスド スムージング コンシーラー / 3,850円(税込)

E. THREE ラディアントワンドインヴィジブル / 4,180円(税込)

F. THREE アドバンスドエシリアルスムースオペレーター ルースパウダー / 6,050円(税込)

※ルックによって使用されていないアイテムがあります。また、一部他ブランドのアイテムも使用されています。

開幕前から話題を集めていたのが、<THREE>とのコラボレーションで臨む<FETICO>2026年春夏コレクション。そのひびき合いがどんな表現を生むのか、期待が自然と高まった。<FETICO>のフェティッシュから派生するモダンさと<THREE>のオーガニックなムードがどんな化学反応を見せるのか、想像がつかなかったが、実際に見ると絶妙に調和していて、メイクの表現にも自然と目が向いた。両者が今後もどんな新しい提案をしてくれるのか楽しみにしたい。

 


 

佐藤裕太(THREE グローバルメイクアップアーティスト)

国内外でメイクショーやコレクションのバックステージに参加し、教育やセミナーを実施。国内ではCMや映画の撮影にも携わり、〈THREE〉のメイクアップ製品開発にも参画している。

舟山瑛美(FETICOデザイナー)

高校卒業後に渡英、帰国後にエスモードジャポン東京校入学、2010年卒業。コレクションブランド等でデザイナーの経験を積み、2020年にフェティコを立ち上げる。

THREE

2009年に誕生した日本発のコスメティックブランド。精油科学の知見をこめたホリスティックケアと、自分らしさを表現するメイクアップを展開している。

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FETICO 2026年春夏コレクション、設立5周年を迎え、女性の美学を追求したブランドの世界観の深淵をのぞく
Sep 18, 2025
  • Text : Kaori Sakai(QUI/STUDIO UNI)
  • Edit : Miwa Sato(QUI)

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