クラシックを解体する、ボウタイブラウスの新表情

端正なボウタイブラウスは、ともすればクラシカルに収まりがち。しかし今季は、タンクトップとダメージ加工のスカートを合わせて、モードに引き寄せたい。ナチュラルカラーでまとめることで、質感のコントラストが際立ち、フェミニンとタフネスが共存する新たなバランスに。さりげなく覗く猫のプリントが、シアー素材ならではの“抜け”と遊び心を忍ばせて。肌を透かすさじ加減が、スタイリングに奥行きを与えてくれる。

Blouse ¥80,300 (Kristina Ti | PR01.TOKYO 03-5774-1408)
Tank Top ¥35,200、Skirt ¥ 63,800、Sandal ¥50,600 (Maison MIHARA YASUHIRO | Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO 03-5770-3291)

重ねるほどに透ける魅力、シアーでつくる“都会のマリン”

夏の装いが単調になりがちな今、重ねることでシアーの魅力は際立つ。ボーダー×ストライプという王道マリンの掛け合わせに、チュールトップスとシャツを重ねて、空気を孕んだような立体的なシルエットへ。黒を軸にしながらも、光と動きで重さを感じさせない仕上がりは、まさに“都会のマリン”。メガネやローファーといったアクセサリーが、ルックに芯の強さを与えてくれる。

Shirt ¥66,000 (ANTEPRIMA | ANTEPRIMA JAPAN 0120-03-6962) Vest ¥151,800、Shorts ¥82,500 (Palm Angels | EASTLAND 03-6231-2970)Sheer Tops ¥53,900 (SUSANNE BOMMER | Woollen co.,ltd. 03-5771-3513) Glasses ¥71,500 (MYKITA | MYKITA JAPAN 03-3409-3783)

光と風をまとって、グラデーションする夏の気配

グラデーションが描くシアーシャツの透明感は、まるで光に揺れる水面のよう。そこに重ねたのは、異素材の白スカートと、オレンジの花を咲かせたホワイトのロング丈Tシャツ。色と質感の緩急が、シンプルな装いに奥行きを生む。全体を淡色でまとめながらも、視線を惹きつける仕掛けを一箇所に。たおやかさと力強さを併せ持つこのルックは、日常のなかでふと風を纏うような、自由なムードを引き寄せてくれる。

Shirt ¥66,000 ((un)decided | Sakas PR 03-6447-2762) T-shirt ¥60,000 (ROLF EKROTH | BOW INC 070-9199-0913) Skirt ¥79,200 (leur logette | BOW INC 070-9199-0913) Glasses ¥70,400 (MYKITA | MYKITA JAPAN 03-3409-3783) Sandal ¥69,300 [Reference Price] (GANNI | GANNI SHIBUYA PARCO 03-6820-6215)

色彩と煌めきを点在させた、甘美なアンバランス

あえて主張を抑えたグリーンのシアーシャツが、スタイリングに奥行きをもたらす。立体的なシルエットのミニドレスに、ビジューが煌めくパンツをレイヤードし、異なる女性像を共存させるようなスタイリングに。タイで引き締めた首元と、足元に効かせたブラウンのパンプスが全体にリズムを生み、甘さとモードが共存するバランスへと導く。盛りすぎず、引きすぎない。その絶妙なさじ加減が今の気分。

Shirt ¥75,900 (ANTEPRIMA | ANTEPRIMA JAPAN 0120-03-6962)
Dress ¥108,900 (MSGM | AOI 03-3239-0341)
Pants ¥127,600 (BLANCA | H3O Fashion Bureau)
Pumps ¥75,900 (TOGA PULLA | TOGA HARAJUKU 03-6419-8136)
Tie ¥24,200 (TOGA TOO | TOGA HARAJUKU 03-6419-8136)

肌に風を感じながら、重ねる楽しさを知る夏。
スタイリング次第で表情を変えるシアーブラウスは、今の気分にそっと寄り添ってくれる存在だ。
日常に取り入れるなら、まずは一枚。
この夏、自分だけの“透け”のバランスを見つけてみては。