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Naomi Nakazatoの日本初個展「Save Points」が3/13(金)より開催、熊野古道の巡礼から生まれた記憶のセーブポイント

Mar 12, 2026
Naomi Nakazatoによる個展「Save Points」が、2026年3月13日(金)から4月11日(土)まで、東京・代官山のLAID BUGで開催される。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する日系アメリカ人アーティストNaomi Nakazatoにとって、日本での初個展となる。

Naomi Nakazatoの日本初個展「Save Points」が3/13(金)より開催、熊野古道の巡礼から生まれた記憶のセーブポイント

Mar 12, 2026 - NEWS
Naomi Nakazatoによる個展「Save Points」が、2026年3月13日(金)から4月11日(土)まで、東京・代官山のLAID BUGで開催される。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する日系アメリカ人アーティストNaomi Nakazatoにとって、日本での初個展となる。

Naomi Nakazatoは、記憶と言語、そしてバイレイシャルとしての経験から立ち上がる複雑な視点を軸に制作を行ってきたアーティスト。あらゆるものを“情報の流れ”として捉え、それらを切り分け、再び組み合わせることで、「本物らしさ」や「自分らしさ」といった感覚の前提を少しずつ揺らしていく。作品では多様なメディウムが用いられ、私たちが当たり前に受け取っている世界の見え方に、別の角度から触れられる。

本展の起点となるのは、2025年に日本を訪れた際に行った熊野古道の巡礼体験だ。Naomi Nakazatoは、自らの足で歩く身体的な巡礼と、Googleストリートビューを通して辿る仮想的な巡礼という“二重の巡礼”を行い、その経験をもとに作品を制作した。現地で撮影した写真とGoogleストリートビューのスクリーンショットを重ね合わせることで、直接体験した風景と、メディアを通して見る風景の境界が曖昧になっていく。

さらに作品には、QRコードやwhat3wordsといった位置情報システムも取り入れられている。物理的な地形とデジタル上の地形を行き来するなかで、記憶がどのように整理され、断片として残っていくのかに目を向ける。

展示ではプリント作品に加え、熊野古道で出会った樹木から直接型取りされたシリコン・スキンを用いたライトボックス作品も発表される。タイトルにある「Save Points」は、ゲームの途中で進行状況を保存する地点を意味する言葉だ。作品はその“セーブポイント”のように、旅の途中で経験がいったん記録される場所として機能するという。そこには身体で触れた感覚、デジタルで切り取られた視界、機械的に転写された痕跡といった「遭遇の手触り」が圧縮されている。 

こうして残されたイメージは、連続した記憶のアーカイブというよりも、あとから再び辿り直すためのチェックポイントのように点在している。一見ドキュメンテーションのように見える作品群の奥には、知覚がどこで立ち止まり、どのように保存され、そしてどこから再び動き出すのかという経験のプロセスそのものが刻まれている。

プロフィール
Naomi Nakazato
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する日系アメリカ人アーティスト。記憶と言語、そしてバイレイシャルとしての経験から生まれる複雑な視点を軸に制作を行う。Below Grand(2022/ニューヨーク)、LVL3(2023/シカゴ)、Zona Maco(2023/メキシコシティ)、Olympia(2024/ニューヨーク)などで作品を発表。アメリカを中心にグループ展にも積極的に参加している。
URL:https://www.naominakazato.com
Instagram:@naominakazato

開催情報
展覧会名:Save Points
会期:2026年3月13日(金)– 4月11日(土)
会場:LAID BUG(東京都渋谷区代官山町2-3 BF
開館時間:13:00–20:00(3月13日 17:00–20:00 レセプションパーティー)
休館日:日曜日・月曜日
Instagram:@laidbug_tyo

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