石川直樹写真展「ASCENT OF 14 2001-2024」~8,000メートル峰 14座への旅~、8/29(金)からフジフイルム スクエアで開催
本展の「14座」とは、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈にまたがる8,000メートル峰の14の山々を指す。石川は2001年のエベレスト遠征を皮切りに、これらの山々を登頂しながらフィルムカメラで撮影を続け、2024年のシシャパンマ登頂により全14座を制覇。会場には、最初の遠征で撮影されたポジフィルムから、これまで未発表だった作品を含む約70点が、大判の銀写真プリントとして並ぶ。

©Naoki Ishikawa

©Naoki Ishikawa

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石川によれば、これらの写真は小手先の表現ではなく、自身の生を記録したものであり、ヒマラヤで過ごした日々は今も鮮烈に記憶に刻まれているという。その中には、苦しみや喜び、そして数多くの出会いや別れがあり、それらを忘れまいと撮影を続けてきたと語っている。

©Naoki Ishikawa

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観る者は、眼前に広がる氷雪の世界と、そこに立つ人間の気配を感じ取るだろう。その足跡は、写真を通じて静かに語りかけ、長い時間をかけて紡がれた旅の記憶へと導いてくれる。
【作家プロフィール】
石川 直樹(いしかわ なおき)
1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら作品を発表。『NEW DIMENSION』『POLAR』で日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞、『CORONA』で土門拳賞、『EVEREST』『まれびと』で日本写真協会賞作家賞を受賞。著書に『最後の冒険家』など多数。最新写真集に『K2』『チョ・オユー』『Nanga Parbat』がある。
【開催情報】
展覧会名:フジフイルム スクエア 企画写真展
石川直樹写真展「ASCENT OF 14 2001-2024」~8,000メートル峰 14座への旅~
会期:2025年8月29日(金)~9月18日(木)
開館時間:10:00-19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで)
休館日:会期中無休
会場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内 富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1・2・ミニギャラリー
入館料:無料
展示点数:約70点(カラー、フィルム作品)
主催:富士フイルム株式会社
後援:港区教育委員会
URL:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250829_01.html