音楽家・渋谷慶一郎のAndroid Opera「MIRROR」開催、AIアンドロイドがステージで初演奏
同作はAIを搭載したアンドロイドが歌い、60名超のオーケストラ、ピアノ、電子音、映像、そして1200年の歴史を持つ仏教音楽・声明が融合する革新的なステージで、ドバイ万博やパリ・シャトレ座での上演、東京公演の即日完売など国内外で高い話題を集めてきた作品である。今回の公演では、今年6月に初披露された最新人型ロボット「アンドロイドマリア」がステージで初演奏を行う。

テーマは「Deconstruction and Rebirth―解体と再生―」。新作の上演に加え、過去作の脱構築と再構成を通じて、生と死、そして人間とアンドロイドの境界を問い直す意欲作となる。ヴァイオリニスト・成田達輝が率いる若手オーケストラとアンドロイド、電子音が鮮烈に協奏し、サウンドはエンジニア/アーティストのZAKが設計。客席にも奏者や声明を配置し、ホール全体を“楽器”化する立体的な音響体験を創出する。映像演出はビジュアルアーティストのジュスティーヌ・エマールが担当し、ステージ上部の大型スクリーンに展開する。

開催概要
日時:2025年11月5日(水) 開場 18:00/開演 19:00
会場:サントリーホール 大ホール(東京都港区赤坂1-13-1)
主催:メルコグループ
制作:ATAK
問い合わせ:info@atak.jp
出演・参加アーティスト:
コンセプト/作曲/ピアノ/エレクトロニクス:渋谷慶一郎
ヴォーカル:アンドロイドマリア
高野山声明:藤原栄善、山本泰弘、柏原大弘、谷朋信
ANDROID OPERA TOKYO ORCHESTRA(コンサートマスター:成田達輝)
アンドロイドプログラミング:今井慎太郎
映像:ジュスティーヌ・エマール(Justine Emard)
AIプログラミング:岸裕真
AIプログラミングアドバイザー:池上高志
音響:ZAK
アンドロイド開発(制御システム:松村礼央/機構設計:島谷直志/フェイス製作:右田淳)
チケット情報(全席指定・税込):
SS席:20,000円 S席:12,000円 A席:8,000円 B席:5,000円 C席:3,000円
プレイガイド:チケットぴあ[Pコード:308481]
渋谷慶一郎について
音楽家。東京藝術大学作曲科卒業。先鋭的な電子音楽からピアノソロ、オペラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで幅広く手掛け、東京とパリを拠点に活動。2012 年、人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表しパリ・シャトレ座を皮切りに世界巡回。2018 年にはアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』を日本、欧州、中東で上演。2021年は新国立劇場の委嘱新制作にてオペラ作品『Super Angels』を作曲、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2022年以降はアンドロイド・オペラ『MIRROR』をドバイ万博やシャトレ座で上演、2024年東京凱旋公演を実施。2025年にはパリ・グランパレでソロコンサート『MIRROR Ghost』を発表。 これまでに数多くの映画音楽も手掛け、「ミッドナイトスワン」の音楽で第 75 回毎日映画コンクール音楽賞、第30 回日本映画批評家大賞 映画音楽賞を受賞。2027年に大規模な新作劇場作品を発表予定。生と死、テクノロジーと人間の境界を作品を通して問いかけている。