リトリートのススメ「AjU」- QUI編集部シャルルのホテル体験記
自分自身に意識を向けゆったりとした時間を過ごす"リトリート”にぴったりな施設をQUI編集部シャルルがご紹介。
今回はロケットの打ち上げでも話題になった和歌山県は串本にある「AjU」をご紹介。
3回目となる今回、訪れたのは本州最南端の街として知られる和歌山県、串本。
白浜には数回、訪れたことがあるのですが串本は初めて。
京都から車で約3時間。空港もある海水浴場で有名な白浜からさらに1時間ほど進んだとこにあります。和歌山の自然が織りなす紀伊山地を抜けたら目の前には際限なく広がる太平洋が飛び込んできます。
思わず、車を停車してその景色と空気を身体一杯に吸い込んで宿へと向かいます。
自然を感じ、原点に戻る場所 「AjU」
海沿いを走り続けると今回の目的地「AjU」に到着です。
時刻はすでに夕刻前で、とても綺麗な夕陽の始まりと共に宿にチェックイン。
最初にハッと感動させられたのは、なんと言っても、海とそのパノラマビュー。
遮るものがないその雄大な景色に圧倒されます。
包み込まれるような波音を邪魔するものも、何一つありません。
この日は雲ひとつなく、あまりに綺麗な夕日に圧倒されつつ、このお宿のコンセプトでもある「自然を感じ、原点に戻る場所」という言葉をすぐに感じることができました。
まだ宿に到着して1時間も経っていないのに、すごく癒されます。
夕陽を見ながら、自分の時間を過ごしていると来客です。今回滞在をともにする友人家族達が着いたようです。
友人家族には子供もいるのですが、彼らの嬉しそうな声が聞こえてくると私も嬉しい気持ちになります。
友人家族が到着早々、早速BBQを始めます。「AjU」ではBBQも可能で、5〜6人には十分な広さのバルコニーで近隣を気にする事なく楽しむことができます。
最近は都内と国外での生活が基本だったので、久しぶりの関西の友人に会えて気分も上がります。懐かしい話に花が咲きます。子供達もいつもと違う空間と非日常な体験に大興奮です。
BBQを楽しんだ後は、バスタイム。子供達は、いつもと違うお風呂にとっても喜んでました。
大人にとって、日頃から頑張る自分へのケアとしてリトリートやこのような体験はおすすめの時間ですが、同時に子供達も同じなのかもしれません。子供達にとっても、今回のステイで癒しやマインドリセットになってくれてたらいいなと思ったりもしていました。
海を五感で満喫できるお宿
この建物は3階建てになっており、3階にキッチンやお風呂、寝室があり、2階にはビュールームと呼ばれる共有スペースのような空間があります。
もちろん、ここも宿泊者の占有スペースではあるのですが、カフェのような造りで目の前の海を堪能しながらプロジェクターやエステ(要予約)体験も受けることが可能です。
1日目はあっという間に夜も更けていき、改めて翌朝の景色に感動させられます。
この日も快晴。むしろ少し暑すぎるぐらいの気温で、日差しと綺麗なブルーが朝から壮大におはようと声をかけてくれます。
朝風呂からの景色もご覧の通りです。もうずっとお風呂で過ごせます。
好きな音楽を流しながらこの景色を眺めていると時間なんて忘れてしまいます。
こんなにじっくり海を眺める時間があるのかなと思うくらい、おそらく人生で一番長い時間海を眺めていました。
そして特に女性の方にも嬉しいのはアメニティの充実です。
オーナーは女性ということもあり、その充実さとこだわりには感動しました。
基本的なものはもちろん、ヘアアイロンやクレイまでご用意があります。何も持ってくる必要ないくらい充実しています。
朝ごはんを済ませ、せっかくなので外の海で遊ぶことにしました。
海へも1分でアクセスでき、この時期はほぼ貸し切り状態です。
この日は本当に暖かくて、子供達も濡れても平気なぐらいでした。
いろんな貝殻やこの時期に海に入れる嬉しさにテンションも上がりまくって、なかなか宿に戻ってきてくれません。
大人達はゆっくりとした時間を過ごし、子供達は海で遊んだり、それぞれに優雅な時間を過ごしているとあっという間に夕方です。誰にも気を使わない空間は、本当にいいですよね。
ただいまと言いたくなるアットホームな空間
頂いた有田みかんのストレートジュースをぐびっと飲み干して、夜はみんなでビュールームでカラオケ大会。子供とともに楽しめる曲も沢山あって嬉しい限りです。
シルエットでもわかる、楽しそうな雰囲気。
沢山歌って、沢山騒いで、沢山楽しんだ2日目。
1人や少人数の滞在も、家族や子供との滞在にも、柔軟に対応してくれるこの「AjU」
翌朝、チェックアウト前には自然と「帰りたくないね」とか「またこれる?」と言った言葉で溢れます。
特別な空間の貸別荘の雰囲気はもちろんなのですが、それに加えて他の宿にはない、「ただいま」と言いたくなるような、まるで家に帰ってきたような感覚になれる居心地の良さがこのお宿にはありました。
今回初めて訪れた「AjU」。
2024年中には串本までの高速が開通するらしく、大阪市内からだと1時間半弱でこれる距離になるそうです。目の前に広がる夕陽とどこまでも続く地平線をあなたにも独り占めしてほしい。
「また帰ってくるね」と言いたくなる体験を是非、この「AjU」で。
前回までの記事はこちら
- Edit : Kawamoto Tetsu Charles