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TANAKAの魅力をプロの視点から読み解く|ファッションのミカタ # 7

Apr 25, 2024
あるブランドを好きな理由として圧倒的に多いのが「デザイン」や「スタイリング」という意見。
しかし見た目は魅力を構成するひとつの要素でしかなく、ブランドそのものの美学を語るときには様々な捉え方が存在する。「ファッションのミカタ」で迫るのはプロならではの角度ある視点。

第7回は<TANAKA(タナカ)>にフィーチャー。
本企画を通して、新たなファッションのミカタ(楽しみかた)が広がることを願って。

TANAKAの魅力をプロの視点から読み解く|ファッションのミカタ # 7

Apr 25, 2024 - FASHION
あるブランドを好きな理由として圧倒的に多いのが「デザイン」や「スタイリング」という意見。
しかし見た目は魅力を構成するひとつの要素でしかなく、ブランドそのものの美学を語るときには様々な捉え方が存在する。「ファッションのミカタ」で迫るのはプロならではの角度ある視点。

第7回は<TANAKA(タナカ)>にフィーチャー。
本企画を通して、新たなファッションのミカタ(楽しみかた)が広がることを願って。

<TANAKA(タナカ)>ってどんなブランド?

2017年ニューヨークを拠点にスタートした、ユニセックスブランド。「これまでの100年とこれからの100年を紡ぐ衣服。時代、性別を超えて永く愛される衣服。」をコンセプトに、ヨウジヤマモト社を経て<UNIQLO(ユニクロ)>のウィメンズデザインのチームリーダーを務めた経歴を持つタナカサヨリによって設立された。2020年よりクボシタアキラがディレクターとして参画。コレクションは、ニューヨークからのボーダレスなインスピレーションと、モダンにアップデートされた、ジャパンデニムを中心とするもの作りがブランドのコアとなっている。2023年には「TOKYO FASHION AWARD」を受賞し、ニューヨークのBergdorf Goodman(バーグドルフ・グッドマン)が選出する注目デザイナー「BG RADAR」にも選出されている。

【PR・マネージャー】青木 華絵さん

― 青木さんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

愛とエネルギーです。

― PRするに至った経緯はなんでしょうか?

元々はブランドとリテーラーという関係でしたが、デザイナーのサヨリさんとクボシタさんと話せば話すほど、おふたりの人柄に惹かれ、様々な偶然が必然に変わって24年の春からPRを担当させていただくこととなりました。

― PRする上で意識していることを教えてください。

サヨリさんとクボシタさんの<TANAKA>への愛とエネルギーを、いかに同じテンションで伝えられるかを意識しています。モノづくりに対する思いやアイテム1点1点に込められた意味は、聞けば聞くほど胸が熱くなります。皆さまには自分が感じたこの気持ちを、デザイナーと同じ熱量で伝えていきたいと思っています。

― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?

2024秋冬コレクション

先日行われた2024秋冬のランウェイショーに<TANAKA>のPRとして初めて参加しましたが、ショー後半の<TANAKA>からのメッセージを映し出したルックには鳥肌が立ちました。

TANAKA 2024AW COLLECTION はこちらから

― 青木さんの私物の<TANAKA>について教えてください。

愛と平和の象徴である鳩がカラフルに描かれたホワイトデニム

展示会で完全に一目惚れした一着です。見た瞬間に自分の心が「これぞ<TANAKA>だ」と高まったのを今でも忘れません。自由の象徴であるデニムという素材に無限の可能性を見出す、これからの時代を創造しリードする衣服を生み出していく、という<TANAKA>の意志がこの一枚に溢れていると感じています。また私自身の節目の日に「羽ばたく!」という想いを込めて、このパンツを下ろしたことも大切な思い出です。

購入はこちらから

TANAKA
@tanakanytyo

【ショーディレクター】若槻 善雄さん

― 若槻さんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

日常 / 非日常

― <TANAKA>のショーを演出するに至った経緯はなんでしょうか?

確かデザイナーご本人から連絡をいただきました。

― <TANAKA>のショーを演出する上で意識していることを教えてください。

デザイナーのタナカさんとクボシタさんとのやりとりから出てくるアイディアをまとめてます。

― コレクションで特に印象に残っているのはどれでしょうか?

2023秋冬コレクション

<TANAKA>が初めて東コレにてランウェイショーを行った2023秋冬のファーストルック。この時はニューヨークの街を再現した会場の中央に原綿を置いたのですが、確か1トン近くはあったことを記憶しています。

TANAKA 2023AW COLLECTION はこちらから

若槻 善雄さん
@yoshio_wakatsuki

【スタイリスト】宇佐美 陽平さん

― 宇佐美さんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

デニムの新しい可能性を感じるところです。

― <TANAKA>をスタイリングするに至った経緯はなんでしょうか?

デニムを主軸に世界に通用する日本初のコレクションブランドになりたい、という想いに賛同したからです。

― <TANAKA>のスタイリングをする上で意識していることを教えてください。

デニムクチュールを合言葉に、足しすぎて子供ぽくカジュアルにならない様に心がけています。シンプルに洋服が強く、モダンに昇華するようスタイリングを意識しています。タナカさんからの「デニムをワークウェアでは無く、テーラードの様な造形的なアイテムに昇華したい」「オーセンティックなワークウェアでは無いデニムの解釈って日本のブランドには無いですよね?」という言葉にはっとしました。

― コレクションで特に印象に残っているのはどれでしょうか?

2024秋冬コレクション

「デニムアイテムをもう少しルックに盛り込んで」というリクエストをいただいて組んだルックです。すでにデニムはほとんど使っていたので、元々組んでいたデニムジャケットのルックにレディースサイズとメンズサイズの同じジャケットを2枚重ねて、パワーショルダーのようなボリュームのあるシルエットを生み出しました。

TANAKA 2024AW COLLECTION はこちらから

宇佐美 陽平さん
@yoheiusami

【 H BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS バイヤー】小沼 悠子さん

― 小沼さんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

カッコ良く、クール!且つ真面目にモノづくりをされている印象です。

― <TANAKA>をバイイングするに至った経緯はなんでしょうか?

以前から気になるブランドとしてチェックをしていました。店舗の古着スペースに<TANAKA>が並ぶことで、マッチしすぎない相反する部分が面白く見えてくるのではないかと思い、展開をさせていただきました。

― <TANAKA>をバイイングする上で意識していることを教えてください。

ブランドの色が濃く出るようにすることと、ジェンダーレスな提案もされているのでそこも意識しながらバイイングに落とし込んでいます。

― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?

2023秋冬コレクション

写真1枚目のヴィンテージアイテムとレイヤードした2023秋冬のルックは特に素敵でした。使用しているアイテム選定からカルチャーを感じます。写真2枚目のシルクプリントシリーズも良かったです。ご本人たちが実際に着ている様子から好きが伝わってきます。

TANAKA 2023AW COLLECTION はこちらから

― <TANAKA>の思い出について教えてください。

※画像はスペシャルピースのデザインベースとなったWORK JEAN TROUSERSになります。

ペイントが施されたダブルニー

お店のリニューアルの際にスペシャルなピースとして作成して頂いたペイントが施されたオレンジのダブルニーです。「上下で絶対購入!!」と決めていたものの、あっと言う間に完売してしまったので泣く泣く諦めましたがとっても素敵でした。感謝です!

WORK JEAN TROUSERSの購入はこちらから

H BEAUTY&YOUTH
@h_beautyandyouth

【フォトグラファー】Ryusei Sabiさん

― Ryuseiさんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

日常に小さな刺激をくれる普段着であるところです。

― <TANAKA>を撮影するに至った経緯はなんでしょうか?

アメリカ在住時にデザイナーのサヨリさんにニューヨークで声をかけて頂いたのがきっかけです。

― <TANAKA>を撮影する上で意識していることを教えてください。

撮影の時は自由にやらせていただけているので、自分が思う<TANAKA>の洋服のイメージを作り出せる様に意識しています。撮影しているといつも欲しい洋服が見つかっちゃって、買い物をしている気分に(笑)モデルが着た時のシルエットやディテールが面白くて撮っていて楽しいブランドでもあります。

― コレクションで印象に残っているものはどれでしょうか?

2024秋冬コレクション バックステージフォト

2019年にニューヨークで撮らせていただいた友人2人のルックがあり、未だにあの時の写真には自分で嫉妬しています。24秋冬のショーのバックステージでは、あの頃と同じ構図を参考にしました。

TANAKA 2024AW COLLECTION はこちらから

― Ryuseiさんの私物の<TANAKA>について教えてください。

THE WIDE JEAN TROUSERS

THE WIDE JEAN TROUSERSのOVERDYED BLACKを持っています。撮影の際に見てどうしても欲しくなり、ポップアップストアで購入させていただきました。デニムらしく毎日履き込んで自分だけの一本を育てています。ちなみに、今はダウン系を狙ってます。(笑)

購入はこちらから

Ryusei Sabiさん
@e.can.z

【ヘア スタイリスト】Hayate Maedaさん

― Hayateさんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

デニムの再解釈です。

― <TANAKA>のヘアを担当するに至った経緯はなんでしょうか?

演出家の若槻善雄さんにお声がけいただき<TANAKA>を知りました。

― <TANAKA>のヘアを担当する上で意識していることを教えてください。

2024秋冬のショーではデニムやウエスタンシャツなどのクラシックなディテールの要素にヘアやシルバーの質感、カラコンなどで少し近未来的で人間離れしたようなキャラクター像を意識しました。

― コレクションで特に印象に残っているのはどれでしょうか?

2024秋冬コレクション

こちらの2ルックのシルバーのバランスと力強さが好きです。オーガンジーでシアーな質感、羽のブローチの力強さ、ヘアや肌に施されたほんのりとした輝き。ルックに散りばめられたそれぞれのシルバーの境界線が溶け合って一体感が感じられます。

TANAKA 2024AW COLLECTION はこちらから

Hayate Maedaさん
@hayatemaeda

【メイクアップアーティスト】井口 美緒さん

― 井口さんにとって<TANAKA>の魅力はなんでしょうか?

無限大の可能性です。

― <TANAKA>のメイクアップを担当するに至った経緯はなんでしょうか?

ミラノ在住時にデザイナーのサヨリさんと出会い、ミラノやパリで展示会に行かせて頂いたり、食事やお酒を楽しむ仲になりました。帰国後、今年の初めにルック撮影に呼んで頂いた流れからショーのメイクのオファーをいただきました。

―<TANAKA>のメイクを担当する上で意識していることを教えてください。

<TANAKA>に限らずですが、世界観だったり想いがより明確になるように足し算と引き算をしながら服で表現したいものプラスαとしてメイクすることを考えます。2024秋冬のショーではリハーサル時に服、照明、演出、ウォーキング、音楽、ヘアそれに合わせてメイクにもっと強さがあったほうがいいと感じたので、本番までに急遽シルバーを強めに変更しました。

― コレクションで特に印象に残っているのはどれでしょうか?

2024秋冬コレクション

1枚目のショーのファーストルックは、音楽と空間とあの白い羽が靡いている姿に吸い込まれていく感動があり鳥肌ものでした。2枚目のルックは、こういうバランス感、質感でデニムの着こなしができたらかっこいいと思い、実際に参考にしたいスタイリングです。

TANAKA 2024AW COLLECTION はこちらから

―井口さんの私物の<TANAKA>について教えてください。

OVER PANTS

<TANAKA>の洋服は何着か持っていてどれも本当によく着ていますが、最近届いたばかりのこちらを。コレクションでも同じデザインのものが登場してますが、バックにジップが4本あって気分によって形を変えられるのでスタイリングを考えるのがとても楽しいです。

購入はこちらから

井口 美緒さん
@mioiguchi


 

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Mar 25, 2024

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