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kotohayokozawaとHOTEL SHE, KYOTOがつくる、滞在するブランド体験

Jan 20, 2026
ともに10周年を迎えた〈kotohayokozawa(コトハヨコザワ)〉と、京都のホテル「HOTEL SHE, KYOTO」がコラボレーション。2025年12月1日(月)から2026年3月1日(日)までの期間、1日2室限定でコンセプトルームが登場。オリジナルデザインのホテルアメニティやブランドの世界観が感じられる装飾が随所に散りばめれた特別な客室に、編集部が実際に宿泊。その様子をお届けするとともに、デザイナー・横澤琴葉に、今回の制作について話を聞いた。

kotohayokozawaとHOTEL SHE, KYOTOがつくる、滞在するブランド体験

Jan 20, 2026 - FASHION
ともに10周年を迎えた〈kotohayokozawa(コトハヨコザワ)〉と、京都のホテル「HOTEL SHE, KYOTO」がコラボレーション。2025年12月1日(月)から2026年3月1日(日)までの期間、1日2室限定でコンセプトルームが登場。オリジナルデザインのホテルアメニティやブランドの世界観が感じられる装飾が随所に散りばめれた特別な客室に、編集部が実際に宿泊。その様子をお届けするとともに、デザイナー・横澤琴葉に、今回の制作について話を聞いた。

京都駅の喧騒から少し距離を取った東九条の一角に、「HOTEL SHE, KYOTO」はある。全客室に設えられたアナログレコードプレイヤー、レンタルできるレコード、部屋ごとに異なるアートやクッション。ここで過ごす時間は、観光の合間ではなく、ひとつの体験として記憶に残り、「泊まるための場所」という枠に収まらない。

そんな「HOTEL SHE, KYOTO」が今回タッグを組んだのが、独創的なカッティングとデコレーションで独自の存在感を放つ〈kotohayokozawa〉。「BEACH」と「PARK」というふたつの情景をブランドならではの視点で再構築。空間全体でムードを描く、期間限定のコンセプトルームが登場した。

客室内の装飾やアメニティはすべて、〈kotohayokozawa〉によるオリジナルデザイン。過去のコレクションで使用した残布や端切れを活用したルームウェア、ルームキーなどが用意され、泊まることでブランドの世界観に触れられ、洋服を手に取るだけでは気づかなかった価値観やムードが、空間を通して体感できる。

編集部が滞在したのは、シングルベッド2台のツインルーム「PARK」。思わず写真を撮りたくなる部屋で、芝生モチーフのベッドや、自転車の写真がプリントされたクッションなどが用意されている。冬の訪問にもかかわらず、部屋全体に暖かみが広がる空間で、ゆったりとした時間を楽しむことができた。

翌日の朝食はビュッフェスタイル。ベーグルとワッフルから選ぶことができ、フルーツや野菜を思い思いに盛り付けるのが楽しい。館内には神奈川県・新丸子にある「BIG BABY ICE CREAM」のアイスクリームパーラーが併設されており、10種類のフレーバーの中から好きなものを選ぶことができる。朝から少し背徳感のある甘さを楽しむも良し、お風呂上がりにリラックスしながら味わうのもまた格別。滞在の時間軸に縛られず、自分のペースで楽しめるのが、このホテルらしい魅力だ。

ー 今回のコラボで生まれた2つの部屋は、それぞれ「バケーション」から連想されたとのことですが、なぜ「BEACH」と「PARK」をテーマにしたのでしょうか?

バケーションと聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのが海なんです。それから、都会の中にある大きな公園って、日常からふっと切り離してくれるオアシスのような存在だなと思っていて、その2つをテーマにしました。

ー 具体的には、どんな場所をイメージしていますか?

実際に行ったことがあるわけではないのですが、例えばニューヨークのセントラルパークや、パリのチュイルリー公園。東京で言うと、私の大好きな新宿御苑のような場所ですね。

ー 今回部屋づくりをするにあたって、まずどこからデザインや制作をはじめましたか?

最初は、お部屋の中でも大きな面積を占めるブランケットとクッションカバーから制作しました。そこから各部屋ごとの小物類のグラフィックを、毎日毎日入稿する日々でした(笑)。

ー 随所にこだわりが詰めこまれていると思いますが、特にお気に入りのポイントは?

すべてのリネンや小物に想いを詰め込みすぎていて、正直なかなか絞れないのですが、館内着として用意したバスローブは本当に気に入っています。

ー ホテル近くの染工場で一着一着スプレー染めをされているそうですね。

はい。パイピング部分には、これまでブランドで使用してきたグラフィック生地の残布を使っていて、すべて異なる一点ものになっています。暖かい季節になったら、ワンマイルウェアのようにこれを羽織って街に出たいですね。

ー 部屋に置かれているレコードもセレクトされたそうですが、どのように決めたのでしょう?

それぞれの部屋のリネンのカラーやイメージに全振りして、実際に曲を聴くことはせず、ジャケットだけで選びました。

ー 「HOTEL SHE, KYOTO」だからこそ叶ったこと、よかったと感じたことは何ですか?

ホテルという場所を通じて、お客様がより長い時間ブランドの世界観に触れることができる機会をいただけたことです。私は洋服だけにすべてを詰め込みたいというよりも、スタイリングや下げ札、梱包用の袋、店頭のディスプレイなど、環境も含めて洋服とシームレスにデザインしていきたいと考えています。

ー 実際にホテルという環境で表現してみて、改めて感じたことがあれば教えてください。

徹底して作り込むというよりも、スポットで偶発的に生まれる感情や空気感こそがファッションの醍醐味だと思っているので、ホテルという環境は本当にぴったりだと思いました。

ー 服づくりと部屋をつくることには、どんな共通点がありましたか?

いずれにおいても、バランスを組み立てていくときのリズムは共通して大切だと感じています。洋服の企画やスタイリングはもともと大好きですが、部屋づくりとなると、自宅もそうですが、よりプロダクト寄りで、生活を安心して送るための責任感が洋服以上に伴いますよね。だからこそ、その重さを軽やかに超えていけるようなマインドやリズムが重要だと感じました。

ー 今後、コラボするとしたら、どんなことがしてみたいですか?

より日常に近く、たくさんの人に触れるものに興味があります。カップ麺や飲料水、機能性インナーやショーツ、オフィスで使える文房具など、パッケージも含めて楽しい企画をしてみたいですね。

ー いいですね。場所やシチュエーションで言うと?

ファーストフード店やファミレス、コンビニ、スーパーのような場所が大好きなので、いつか製品やユニフォームなどでお仕事ができたらいいなと夢見ています。

今回のために特別に制作されたティッシュカバーやクッション、マグカップなど、客室に置かれているコラボアイテムも一部販売。期間中はPOPUP SHOPも展開され、ウェアやバッグ類などもラインナップ。さらに、客室で使用されているアメニティの一部は、宿泊者へのギフトとして持ち帰ることができる。滞在が終わったあとも、ふとした瞬間に部屋で過ごした時間を思い出させてくれる、ささやかな余韻が嬉しい。

「HOTEL SHE, KYOTO」の最寄り駅、九条駅の構内には今回のコラボレーションポスターが貼られている。駅に着いた瞬間から、滞在の気分を静かに高めてくれる仕掛けとして、期待感をぐっと引き上げてくれる。ぜひそこにも注目していただきたい!

kotohayokozawa × HOTEL SHE, KYOTO
・住所:京都府京都市南区東九条南烏丸町16番地
・アクセス:各線「京都」駅八条口から徒歩10分 / 京都市営地下鉄「九条」駅から徒歩2分
・コンセプトルームの数:2室(ツインルーム1部屋 / ダブルルーム1部屋)
・価格:18,000円〜 / 1部屋あたり(※時期によって変動)
・期間:2025年12月1日(月)〜2026年3月1日(日)
・予約:特設サイトにて販売中
・協賛:SleepyTofu Japan

  • Photograph : Rena Inahara
  • Edit&Text : Chiho Hashimoto(QUI)

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