「エヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエル博物誌」展、Galerie LIBRAIRIE6で8/23(土)より開催
2023年の「怪談」展から2年、今回は「博物誌」をテーマに、シュルレアリスムを代表する映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルとその妻であり画家・詩人でもあったエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの世界を紹介する。会場にはドローイング、コラージュ、立体など約30点が並び、想像力の領域を揺さぶる空間が広がる。

©Jan Švankmajer 「KUNSTKAMERA」
また、同ギャラリーから刊行される写真集「KUNSTKAMERA – クンストカメラ – 」の販売に加え、オリジナルトートバッグも登場。会期中には、ドラァグクイーンでアーティストのヴィヴィアン佐藤、演劇研究者ペトル・ホリー、博物学者の荒俣宏、俳優の佐野史郎といった多彩なゲストを迎えたトークイベントも予定されており、作品の背後に広がる思索や文化的背景に触れる機会となる。
さらに関連企画として、2018年に「最後の長編劇映画」と宣言して制作された『蟲』が日本公開を迎える。あわせて、シュヴァンクマイエルの創作過程を追ったドキュメンタリー『錬金炉アタノール』、記録映画『クンストカメラ』も同時公開される。展覧会と映画を通じ、夫妻の芸術世界を多角的に体験することができるだろう。
ヤンとエヴァの創作は、単なるイメージの集積ではなく「驚異の部屋」のような未知の領域へと誘う。絵画や立体に潜む物語性に、観る者は思わず足を止め、イメージの奥行きを探りたくなるだろう。
【作家プロフィール】
ヤン・シュヴァンクマイエル – Jan Švankmajer –
1934年プラハ生まれ。ストップモーションを用いた短編・長編映画で国際的評価を得る。代表作に「アリス」「ファウスト」「オテサーネク 妄想の子供」など。近年も「蟲」(2018)、「錬金炉アタノール」(2020)、「クンストカメラ」(2022)と精力的に制作を続ける。映画だけでなく絵画、コラージュ、陶芸、随筆など多岐にわたる活動を展開。
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー – Eva Švankmajerová –
1940年生まれ。プラハで美術を学び、1970年よりチェコスロヴァキア・シュルレアリスム・グループに参加。ヤンの映画において美術監督・衣装デザインを務め、後期チェコ・シュルレアリスムを代表する画家としても知られる。詩人、小説家としても活動。2005年に逝去。
【開催情報】
展覧会名:「エヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエル博物誌」展
会期:2025年8月23日(土)〜10月19日(日)
会場:Galerie LIBRAIRIE6(東京都渋谷区恵比寿南1-12-2 南ビル3F)
開館時間:12:00〜18:00(水〜日)
※最終日は17:00まで
※イベント開催日は16時30分に閉廊
休館日:月・火
観覧料:無料
問い合わせ:info@librairie6.com / 03-6452-3345
URL:https://librairie6.com/?p=7070
【トークイベント】
・9月20日(土)17:00- ヴィヴィアン佐藤「驚異の部屋と私」 ¥1,500
・9月27日(土)17:00- ペトル・ホリー「魔窟の中のシュヴァンクマイエル夫妻」 ¥1,500
・10月11日(土)17:00- 荒俣宏+佐野史郎「シュヴァンクマイエルの博物誌」 ¥3,500
(各回定員30名、申込は8月20日(水)13:00より電話受付)
【関連企画】
映画『蟲』『錬金炉アタノール』『クンストカメラ』
2025年8月9日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
詳細:https://www.zaziefilms.com/insect/