「ジョージ・ナカシマ没後30年企画展」開催。スペシャルエディションモデルの展示受注販売も。
本展では、ナカシマが初期(1944 年)にデザイン した「グラスシートチェア」のスペシャルエディションモデルとなるローズウッドモデルの展示受注販売を行う。
会期は、7月24日(土) から8月1日(日)までデザインギャラリーLICHTにて行われる。
建築を志し、ワシントン大学で林業を専攻するが建築学科へ転向、ハーバード大学大学院 からマサチューセッツ工科大学に移籍し建築修士を取得。建築デザイナーとして勤めた 後、世界一周の放浪の旅に出る。パリに一年間滞在の間、ル・コルビュジエのスイス館の 現場に通いつめる。そして戦前の 1934 年に来日し、A・レーモンドのもとで前川國男、 吉村順三らとともに机を並べた。レイモンド事務所では軽井沢聖パウロカトリック教会の 設計を担当、後、建築における創作の限界、統合した表現の追求と自己意識の究極を追い 求め、行き着いた先は、もの言わぬ自然・木と向かい合い、木のこころをよむ家具づく り・木匠としての天職であった。 出典:木の仕事・永見眞一著
アメリカでは 1952年建築学会のゴールドメダルを受けるなど、早くから認められたジョージ・ナカシマの作品は、スミソニアン博物館、シカゴ美術館などに所蔵されている。
1986年にはメトロポリタン美術館ジャパンギャリーの一室の家具をすべてひとりで製作し、話題を呼んだ。
日本でも国立工芸館、栗林公園商工奨励館などに作品が所蔵されており、文字通り世界的に知られた木工家具作家で、木工家としてパイオニア的な存在の一人である。
ジョージ・ナカシマが1990年に亡くなった後も、ナカシマデザインの家具は、娘のミラ・ナカシマが引き継いだ米国ニューホープの工房と四国高松の桜製作所の2ヶ所で作り続けられている。
今回、没後30年にあたり、ナカシマがインドの国立デザイン研究所(NID)にデザインを提供し、1960年代後半〜70年代にかけてインドで生産された作品の一つ、ローズウッドのグラスシートチェアを特別に桜製作所が復刻した。
ジョージ・ナカシマ没後 30 年企画展
会期:2021年7月24日(土)〜8月1日(日) 13:00〜18:00 ※会期中は毎日営業
会場:LICHT
東京都目黒区青葉台3-18-10 2F
03 6452 5840
http://licht-gallery.com INSTAGRAM: @licht_gallery