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変貌する都市の輪郭をたどるコレクション展「コレクション3」、国立国際美術館で3/14(土)より開催

Mar 9, 2026
「コレクション3」が、2026年3月14日(土)から6月14日(日)まで、国立国際美術館 地下2階展示室にて開催される。

変貌する都市の輪郭をたどるコレクション展「コレクション3」、国立国際美術館で3/14(土)より開催

Mar 9, 2026 - NEWS
「コレクション3」が、2026年3月14日(土)から6月14日(日)まで、国立国際美術館 地下2階展示室にて開催される。

本展は特集展示「反射する都市」と通年展示「コレクション・ハイライト」の二部構成で、戦後から現在までの作品約110点を通して、都市と美術の関係を見つめ直す試みだ。

特集展示「反射する都市」では、「都市」をキーワードに1950年代から2020年代までの作品を紹介する。焼け野原の記憶が生々しい戦後の不安を抱えた都市から、学生運動が高揚し路上が表現の場へと変わった時代、経済成長とともにうつろい続ける都市景観、開発の影で変貌する郊外や地方の風景、さらには消費社会のなかで記号として氾濫する都市のイメージまで。全5章を通して、都市は社会や経済の状況のみならず、そこに生きる人々の欲望や期待、不安をも映し返す存在として浮かび上がる。

桂川寛《都市》(1959年)に漂う戦後の空気、工藤哲巳の挑発的な実践、秋山祐徳太子によるユーモアを帯びた選挙ポスター、森山大道や宮本隆司が切り取る変貌の断片。畠山直哉《ライム・ワークス #17610》や柴田敏雄の写真は、都市とその“ネガ”とも言える風景との関係に静かに光を当てる。

 

桂川寛《都市》1959年 国立国際美術館蔵

秋山祐徳太子《東京都知事立候補ポスター》1979年 国立国際美術館蔵

森山大道《大阪》1997/2010年 国立国際美術館蔵 ©一般財団法人森山大道写真財団

 

昨年度収蔵の高田冬彦《Cut Suits》(2023年)も紹介される。1964年のオノ・ヨーコ《Cut Piece》へのオマージュとして、6人の男性が互いのスーツにハサミを入れていく映像インスタレーションである。笑みを浮かべながら布地を切り開いていく身体は、スーツに象徴される男性性や都市労働者としての役割から一瞬ほどけていくかのようであり、都市の内側に潜む感情の層をやわらかく照らす。

高田冬彦《Cut Suits》2023年 国立国際美術館蔵 ©Fuyuhiko Takata, courtesy of the artist and WAITINGROOM

 

通年展示「コレクション・ハイライト」では、ポール・セザンヌやマックス・エルンストに遡る近代美術から、ヨーゼフ・ボイス、村上隆、モーリーン・ギャレス、マリア・ファーラらの現代作品まで、国立国際美術館を代表する所蔵作品を紹介する。さらに、今年度収蔵のエリザベス・ペイトン《ジョナサン(ジョナサン・ホロヴィッツ)》を初公開。小ぶりな画面に宿る親密さとまなざしの強さが、静かに心を引き寄せる。

エリザベス・ペイトン《ジョナサン(ジョナサン・ホロヴィッツ)》 ©Elizabeth Peyton. Courtesy the Artist and Sadie Coles HQ, London. Photo: Katie Morrison

 

【出展作家】
特集展示「反射する都市」
瑛九、加藤正、泉茂、澤野井信夫、小野十三郎、靉嘔、桂川寛、石井茂雄、池田龍雄、尾藤豊、工藤哲巳、安齊重男、赤瀬川原平、粟津潔、秋山祐徳太子、森山大道、宮本隆司、安東菜々、大島成己、松江泰治、畠山直哉、林孝彦、柴田敏雄、ミリアム・カーン、ヤノベケンジ、高田冬彦、落合多武、草間彌生、森千裕、ジャック・レイルナー、トーマス・シュトゥルート、マイク・ケリーほか

通年展示「コレクション・ハイライト」
ジャン(ハンス)・アルプ、ドナルド・ジャド、エミリー・カーメ・ウングワレー、マックス・エルンスト、オノ・ヨーコ、河原温、モーリーン・ギャレス、ジョゼフ・コーネル、ポール・セザンヌ、リュック・タイマンス、ニコラ・ド・スタール、ソピアップ・ピッチ、マリア・ファーラ、ヨーゼフ・ボイス、キム・ボム、ミヒャエル・ボレマンス、アグネス・マーチン、ジョアン・ミッチェル、村上隆、ヤノベケンジ、シェリー・レヴィーン、やなぎみわ、エリザベス・ペイトン

【開催情報】
展覧会名:コレクション3
会期:2026年3月14日(土) ‒ 6月14日(日)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00 ‒ 17:00、金曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、5月4日は開館)、5月7日
主催:国立国際美術館
協賛:公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
観覧料:一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
URL:https://www.nmao.go.jp/events/event/collection20260314/
Instagram:@nmaoJP

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