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Taka Ishii Galleryにてサイトウマコト「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜の譜-」展を開催

Nov 25, 2024
Taka Ishii Galleryは11月16日(土)から12月14日(土)まで、サイトウマコト「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜の譜-」展を開催。Taka Ishii Galleryでの2回目の個展となる本展では、新作ペインティング作品約6点を展示。

Taka Ishii Galleryにてサイトウマコト「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜の譜-」展を開催

Nov 25, 2024 - NEWS
Taka Ishii Galleryは11月16日(土)から12月14日(土)まで、サイトウマコト「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜の譜-」展を開催。Taka Ishii Galleryでの2回目の個展となる本展では、新作ペインティング作品約6点を展示。

サイトウは、ルシアン・フロイドやフランシス・ベーコン、アントナン・アルトーなど、人間の狂気が刻み込まれた顔を主題としてコンピュター上で解体・再構成した網点状の設計図を作り、このデジタルデータに受肉させるかのようにキャンバス上に絵筆で描くポートレート作品で知られている。本展で展示される新作は、これまでの作品とは試みが大きく異なる抽象絵画となっている。

ある日の深夜、テレビで目にしたフィンランドの画家、小説家であるトーベ・ヤンソンのドキュメンタリーと、トロールやゴブリンが登場する北欧童話を娘に繰り返し読み聞かせた懐かしい記憶に触発され、森の精霊達の誕生の様子が脳裏に浮かんだことが今回の新作へと繋がった。

進化の過程で生命が獲得した、自らを成長させる代謝機能を思わせる絵の具の褶曲や亀裂は、人為を介さない峻厳な惑星の地表にも見え、そこではミクロとマクロの視点が等価に扱われている。まるで生命が誕生するかのような現象がキャンバス上に起こることに大きな興奮を覚えるとサイトウは語る。

設計図を基に膨大な時間をかけて描かれるサイトウのこれまでの作品には、全ての制作工程に作家の緻密な意図が介在していた。対照的に今回の新作は、画面上に胚を落とし、それが自然に成長するさまを楽しむかのよう。

絵の具は下地や隣接する別の色の絵の具などの与えられた環境に反応して、作家も想像しない変化をおこし、大小無数の視覚物語が紡がれる。精霊達が生まれ、蠢動する絵画を是非ご高覧あれ。

サイトウマコト「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜の譜-」
会期:2024年11月16日(土)- 12月14日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー 六本木
営業時間:12:00-19:00
定休日:日・月・祝祭日

サイトウマコトについて
サイトウマコトは1952年福岡県生まれ。東京在住。主な個展に「サイトウマコト 臨界-Criticality-」北九州市立美術館(福岡、2019年)、「サイトウマコト展:SCENE[0]」金沢21世紀美術館(石川、2008年)など。作品はヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)、サンフランシスコ近代美術館、ニューヨーク近代美術館、フィラデルフィア美術館、金沢21世紀美術館、東京国立近代美術館など国内外の多くの美術館に収蔵されている。

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