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17世紀フランスのサロンを再構築、コーヒーとともに名品に触れる展覧会「Art Salon」がまえばしガレリアで開催中

Feb 4, 2026
まえばしガレリア ギャラリー2にて、rin art association MAEBASHIによる展覧会「Art Salon」が開催されている。本展は17世紀フランスに起源をもつアートサロンの概念を現代に呼び込み、鑑賞と交流がゆるやかに交差する場を立ち上げる試みである。

17世紀フランスのサロンを再構築、コーヒーとともに名品に触れる展覧会「Art Salon」がまえばしガレリアで開催中

Feb 4, 2026 - NEWS
まえばしガレリア ギャラリー2にて、rin art association MAEBASHIによる展覧会「Art Salon」が開催されている。本展は17世紀フランスに起源をもつアートサロンの概念を現代に呼び込み、鑑賞と交流がゆるやかに交差する場を立ち上げる試みである。

サロンとは、もともとフランス語で「客間」「応接間」を意味する言葉であり、芸術や思想をめぐる対話の場として発展してきた。17世紀には王立絵画彫刻アカデミー主催の公式展覧会として制度化され、革命後は民営化を経ながら、都市文化を育む重要な装置として機能してきた歴史をもつ。

本展ではそうしたサロンの系譜を引き継ぎながら、まえばしガレリアに開かれた「アートサロン」を出現させる。会場では、コーヒーや紅茶、お菓子を楽しみながら作品と向き合うことができ、鑑賞の時間そのものがゆるやかな交流の場へと変化していく。協力にはガトーフェスタハラダが参加し、味覚と視覚が重なり合う体験が用意されている。

出展作家は、アンドロ・ウェクア、リタ・アッカーマン、ジャド・ファドジュティミ、トーマス・ハウセゴ、マーク・ニューソン、ロン・アラッドの6名。多様化したアイデンティティを背景に国際的な評価を得てきた作家たちの作品が、アカデミックな視点を軸に紹介される。

アンドロ・ウェクア、リタ・アッカーマン、ジャド・ファドジュティミの絵画には、歴史や文化、個の在り方が幾層にも重なり合い、鑑賞者の記憶や感覚に静かに触れてくる。トーマス・ハウセゴの彫刻は、複数の文脈を内包しながら、美術史の時間軸を行き来するような思考を促す存在だ。また、マーク・ニューソンとロン・アラッドの作品は、家具という実用性を持ちながらプロトタイプとしての側面を備え、プロダクトが生まれるまでの試行錯誤や制作の過程が想像される。

日常から少し距離を置いた空間で、飲み物を片手に作品と向き合うことで、アカデミックなアートがより身近なものとして感じられていく。鑑賞と会話が並行するなかで、まえばしガレリアは文化交流の場として新たな表情を見せ、思考と想像がゆるやかに立ち上がる瞬間に出会えるだろう。

Thomas Houseago "Vampire", 2018 Steel 76.8 x 41 x 38.7 cm Edition of 3, A.P. 1 of 2

Jadé Fadojutimi “Furry”, 2023 Acrylic, oil, oil bar and oil pastel on canvas 195 x 300 cm

【開催情報】
展覧会名:Art Salon
会期:2026年1月17日(土)〜2月22日(日)
会場:まえばしガレリア ギャラリー2
住所:〒371-0022 群馬県前橋市千代田町5丁目9−1
開館時間:11:00 — 19:00
休館日:月・火
入館料:無料
公式サイト
Instagram:@maebashi_galleria

rin art association
コレクターである原田崇人が2010年に設立した群馬県高崎市に所在する現代美術を中心に扱うギャラリー。群馬県内のオルタナティブスペースを中心に活動後、2017年1月に高崎駅近郊のスペースに移転。現在は「まえばしガレリア ギャラリー2」においても定期的に展覧会を開催。現代においての有効な「哲学」を追求し、美術史の文脈に有効に接続する概念的な作品を紹介している。
公式サイト
Instagram:@rinartassociation

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