QUI

NEWS

早稲田大学繊維研究会、12/7(日)にファッションショー「それでも離さずにいて」を開催

Nov 10, 2025
早稲田大学繊維研究会が、2025年12月7日(日)に科学技術館にてファッションショー「それでも離さずにいて」を開催する。
今年度のショーは、「変わりゆくなかで、変わらないもの」をコンセプトに、変化の激しい現代社会の中で、私たちが不変的に持ち続けるべき核となる価値を問い直す内容だ。SNSの普及やファストファッションの拡大により、流行のサイクルが加速する現代において、個人としてどのように消費や価値観と向き合うかを主題とした。

早稲田大学繊維研究会、12/7(日)にファッションショー「それでも離さずにいて」を開催

Nov 10, 2025 - NEWS
早稲田大学繊維研究会が、2025年12月7日(日)に科学技術館にてファッションショー「それでも離さずにいて」を開催する。
今年度のショーは、「変わりゆくなかで、変わらないもの」をコンセプトに、変化の激しい現代社会の中で、私たちが不変的に持ち続けるべき核となる価値を問い直す内容だ。SNSの普及やファストファッションの拡大により、流行のサイクルが加速する現代において、個人としてどのように消費や価値観と向き合うかを主題とした。


ショーで掲げるのは「変化に対峙する姿勢」。流れにただ従うのでも、拒絶するのでもなく、変化を受け入れつつも、自分の中に確かな軸を据えることの重要性を提示する。

今回のショーでは、例年と比較していくつかの新しい取り組みが行われる。



まず注目すべきは、すべてのルックにファッションアイテムが組み込まれている点だ。これまでは衣服単体のデザインが中心であったが、今年度はルックの一部として、バッグやぬいぐるみなどの携行可能なアイテムをデザインに取り入れている。全29体のルックすべてがこうしたアイテムを伴うのは、早稲田大学繊維研究会のショーとしては初めての試みである。

また、今年度からは初めてメンズルックの発表も行われる。これまで同団体のファッションショーではウィメンズルックのみに限定されていたが、多様な表現の拡張として、新たに男性向けのデザインも制作された。

さらに、開催規模も大幅に拡大される。会場として選ばれたのは、<NONTOKYO(ノントーキョー)>や<pillings(ピリングス)>といったブランドもショーを開催した実績のある、九段下の国立科学技術館。これまでの動員数は1回あたり60〜70名程度だったが、今年は1回あたり約140名の観客を迎える予定となっており、より多くの人々にコンセプトを届けることが可能となる。

代表の長野桃子氏は、「今年度は過去数年の柔らかな印象から一歩離れ、幾何学的で直線的な空気を意識した」と述べ、服作りを「考えることそのもの」と位置付けている。空間全体に思考の痕跡を残しながら、観客に静かで熱を帯びた余韻を届けるショーを目指すという。

早稲田大学繊維研究会は、1949年創設の日本最古のファッションサークルであり、現在は早稲田大学を拠点に約100名が所属。「理論と実践の両面からの活動」「衣服を媒体としたファッション批評」「思想ある服造り」の3本柱を掲げ、毎年1つのコンセプトに基づくファッションショーを実施している。

2025 seni fashion show 「それでも離さずにいて」

日程:2025年12月7日(日)
会場:科学技術館 9号館(〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1
時間:
① 13:30開場 / 14:00開演
② 16:30開場 / 17:00開演
観覧料:1,000円(完全予約制)
予約フォーム:https://forms.gle/JC967v4dNf3KYGxG6

Photo:souta kasahara

NEW ARRIVALS

Recommend