世界をやさしく結び直すデザイン、「Tsu-tsu-mu 展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」が松屋銀座100周年で開催
“包む”というシンプルな行為に宿る、思いやりややさしさ——ケアの視点からデザインを捉え直す本展。パッケージや伝統の折形、建築、日用品まで約90点が集い、松屋銀座100年の歩みを祝うにふさわしいスケールで「包む」の世界が広がる。
展示では「包む」をめぐる7つのテーマが設定され、約90点に及ぶ作品や事例を通じて、その本質と新たな可能性が紐解かれる。構成は「Tsu-tsu-mu は自然生まれ」「Tsu-tsu-mu、こんなところにいたのか」「Tsu-tsu-mu の思考、Tsu-tsu-mareru の形」「クリエイターたちの Tsu-tsu-mu 学」「日本生まれの Tsu-tsu-mu の精神」などに分かれ、深澤直人や隈研吾をはじめとするデザイナーたちのインタビュー映像も上映される。声やまなざしが重なり合い、包むという行為の奥行きが浮かび上がる。
さらに会場には「Tsu-tsu-mu Café by OGAKI BOOKSTORE」が登場。空間計画は日本デザインコミッティーの小泉誠が担当し、インテリアにはマルニ木工の椅子や、能作、菅原工芸硝子の器などが使用される。大垣書店オリジナルブレンドのコーヒーや“はんなりばなな”を使ったスイーツ、バンズに包まれたバーガーを味わえ、展示と響き合う特別な時間を過ごせる。
告知ビジュアルには小籠包やPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE、PH アーティチョーク、オーガニック チェアが並び、日常から建築、デザインまでを軽やかにつなぐ「包む」の広がりを一目で感じさせる。
包まれる心地よさの先に、100年を経た松屋銀座だからこそ響く“やさしく結び直す感覚”が待っている。




【展覧会ディレクター】
色部 義昭(展覧会ディレクター/アートディレクター、色部デザイン研究所主宰)
グラフィックを基軸に空間・映像まで横断して活動。Osaka Metroや国立公園のVI、公共施設のサイン計画、展覧会のグラフィックなどを手がけ、2025年大阪・関西万博では日本政府館のアートディレクションを担当。亀倉雄策賞、ADC賞、SDAサインデザイン大賞、One Show Design Gold Pencilなど受賞。
【開催情報】
展覧会名:「Tsu-tsu-mu 展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」
会期:9月26日(金)〜10月13日(祝・月)
開館時間:11:00〜20:00(最終日は17:00閉場)
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア(〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1)
休館日:営業日・営業時間の詳細は松屋ウェブサイト参照
観覧料:一般2,000円(前売1,800円)/高校生1,500円(前売1,300円)/小中学生1,000円(前売800円) ※税込
チケット:ローソンチケット(Lコード:38835)にて発売中
企画・構成:色部義昭+色部デザイン研究所
構想:色部義昭、土田貴宏、田川欣哉、鈴木元
アートディレクション:色部義昭/編集:土田貴宏/空間デザイン:中原崇志、HIGURE 17-15 cas