八王子市夢美術館にて特別展「ディーン・ボーエン -オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち-」、9/12(金)から開催
ディーン・ボーエン(1957-)はメルボルンを拠点に活動し、版画、油彩、水彩、彫刻、アーティストブックなど幅広い表現方法を自在に操る現代オーストラリアを代表する作家である。ロイヤルメルボルン工科大学で版画を学んだのち、フランスで研鑽を積み、1994年にはオーストラリアで最も権威あるフリマントル版画賞を受賞。日本でも大阪トリエンナーレ版画部門での特別賞受賞や、ギャルリー宮脇(京都)での個展開催を経て、その名を広く知られるようになった。

《バランス》 The Balance 2002年 リトグラフ、紙 個人蔵

《夜のワライカワセミ》 Nocturnal Kooka 2012年 油彩、板 ギャルリー宮脇蔵

《たくさんの窓のある家》 The House of Many Windows 2021年 油彩、カンヴァス 作家蔵
本展では、約30年にわたり制作されてきた作品群から、リトグラフ、絵画、彫刻など110点を展示。作品には、幼少期から親しんできたコアラやウォンバット、カワセミなどの動物や昆虫たちがたびたび登場し、ユーモラスで愛らしい姿を見せる。広大なオーストラリアの大地と空、その中で生きる「私たち」を含む存在がボーエン独自の眼差しで描かれ、観る者に不思議な懐かしさと軽やかなユーモアを感じさせる。
絵画と版画の間を自在に行き来するボーエンの世界は、どこか童話的でありながら、大地や生命への深い観察をにじませている。本展を通して、オーストラリアの風土や動物たち、そして私たち人間が自然の一部として存在していることを改めて感じ取ることができるだろう。

《サン・フェイス(丸)》 Sun Face (Round) 2007年 水彩、紙 ギャルリー宮脇蔵

《ワイルド・ライド》 Wild Ride 2004年 リトグラフ、紙 ギャルリー宮脇蔵

《ネコ》 Cat 2006年 エッチング、アクアチント、ドライポイント、紙 個人蔵

ディーン・ボーエン Dean Bowen Photo by Peter Lamont
【作家プロフィール】
ディーン・ボーエン(Dean Bowen)
1957年オーストラリア・ビクトリア州生まれ。ロイヤルメルボルン工科大学で版画を学ぶ。1990年代初頭に渡仏し版画工房で研鑽を積む。1994年、フリマントル版画賞を受賞。日本でも大阪トリエンナーレ版画部門で特別賞を受賞するなど国際的に高い評価を得ている。版画、油彩、水彩、彫刻、アーティストブックなど多岐にわたる制作を展開。
【開催情報】
展覧会名:ディーン・ボーエン -オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち-
会期:2025年9月12日(金)〜11月3日(月・祝)
会場:八王子市夢美術館(東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F)
開館時間:10:00~19:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌火曜日が休館)
観覧料:一般800円、学生(高校生以上)・65歳以上400円、中学生以下無料
※15名以上の団体は2割引
アクセス:JR八王子駅より徒歩15分、京王八王子駅より徒歩20分
公式HP:https://www.yumebi.com