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開館30周年を迎えた東京都現代美術館、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」が開催中

Aug 7, 2025
東京都現代美術館では、2025年8月2日(土)から11月24日(月・振休)まで、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」を開催中だ。本展は、1935年から現在までの90年を、10年ごとの9つの部屋でたどる構成で、同館の約6,000点にのぼるコレクションから選び抜かれた現代美術の流れを提示する。

開館30周年を迎えた東京都現代美術館、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」が開催中

Aug 7, 2025 - NEWS
東京都現代美術館では、2025年8月2日(土)から11月24日(月・振休)まで、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」を開催中だ。本展は、1935年から現在までの90年を、10年ごとの9つの部屋でたどる構成で、同館の約6,000点にのぼるコレクションから選び抜かれた現代美術の流れを提示する。

展覧会では1935年から2025年までの各年代に制作された作品をもとに、それぞれの時代の美術の様相や、収蔵品の性質を多角的な視点で浮かび上がらせる。年表的な網羅を目的とせず、時代ごとのキーワードを手がかりに選ばれた作品群が、観る者に新たな「プロフィール」を提示する。

高松次郎《扉の影》1968 撮影:柳場大 ©The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

菊畑茂久馬《ルーレット》1963

鶴岡政男《リズム》1935 (1954)

注目したいのは、草間彌生や高松次郎、菊畑茂久馬、鶴岡政男といった日本美術史に名を刻む作家たちの代表作に加え、近年収蔵された作品として、久保田成子《デュシャンピアナ:マルセル・デュシャンの墓》や、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《彼女たちの》などが、収蔵後初めて展示されるのも見逃せない。

久保田成子《デュシャンピアナ:マルセル・デュシャンの墓》 1972-75/2019 撮影 : 森田兼次

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《彼女たちの》2022 撮影 : 森田兼次

また、淺井裕介による《泥絵・素足の大地》は、2011年に当館で再制作・展示された作品で、木場などで採取した土を素材に、16点のパネルを組み合わせて構成された。本展では、その構成を作家のプランに基づき、新たに組み替えて展示している。

淺井裕介《泥絵・素足の大地》2011 © Yusuke Asai, courtesy of ANOMALY

30年という歳月の中で形作られた「MOTコレクション」が、いま一度振り返られ、未来へ向けて語られる。会場を歩く中で交差する時間と視点は、現代美術をいかにとらえるかという問いそのものを浮かび上がらせることだろう。

【出品予定作家】
青山悟、淺井裕介、荒川修作、O JUN、大岩オスカール、岡本信治郎、片岡純也+岩竹理恵、小泉明郎、開発好明、桂ゆき、風間サチコ、菊畑茂久馬、草間彌生、久保田成子、工藤哲巳、合田佐和子、小林正人、篠原有司男、新海覚雄、杉本博司、菅井汲、高松次郎、辰野登恵子、立石紘一(タイガー立石)、鶴岡政男、照屋勇賢、冨井大裕、豊嶋康子、中村宏、新潟現代美術家集団GUN、丸山直文、向井潤吉、山下菊二、横尾忠則、横山裕一、和田三造、李禹煥、サイモン・フジワラ、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ ほか

【開催情報】
展覧会名:開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025
会期:2025年8月2日(土)~11月24日(月・振休)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
※8月15日~9月26日の毎金曜日は21:00まで開館
休館日:月曜日(ただし、8/11、9/15、10/13、11/3、11/24は開館)、および8/12、9/16、10/14、11/4
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下無料
主催:東京都、東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
URL:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-250802/

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