2025年5月22日、イタリアファッション協会（カメラ・ナツィオナーレ・デッラ・モーダ・イタリアーナ）主催の第3回「チェンジメイカーズ・イン・ラグジュアリー・ファッション」イベントにおいて、TOD’Sグループ会長のディエゴ・デッラ・ヴァッレが「チェンジメイカー・アワーズ・フォー・クラフツマンシップ」を受賞した。この賞は、製品の品質と職人の卓越性を企業理念に掲げ、伝統と革新を融合させた取り組みが評価されたもの。「ボッテガ・デイ・メスティエリ」に代表される、職人技術の継承と若手の育成への貢献が高く評価された。

ディエゴ・デッラ・ヴァッレは「イタリアのラグジュアリーの真髄はクラフツマンシップにあり、私たちが伝えるのは職業の技術だけでなく、情熱をもって丁寧に物事を進める文化そのものである」と語る。彼はこの姿勢を「アーティザナル・インテリジェンス（職人知能）」と定義し、持続可能なメイド・イン・イタリーの継承に尽力している。

さらに、サウジアラビアのリヤドで開催された「WWD × サウジアラビア・ファッション・アワーズ」では、「インターナショナル・ブランド・オブ・ザ・イヤー」も受賞。これは、＜TOD’S＞が掲げるクラフツマンシップとメイド・イン・イタリーの理念が国際的に高く評価された結果である。WWDグローバル・ファッション＆ビューティー・サミットには、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターであるマッテオ・タンブリーニをはじめ、業界のキーパーソンが多数招かれた。

このダブル受賞を通じて、＜TOD’S＞はラグジュアリー分野におけるイタリアのライフスタイル、イノベーション、クラフツマンシップの象徴的存在として、さらなる地位の確立を果たした。

【ブランド紹介】
100年以上前、イタリア・マルケ州のカセッテ・デテにて小さな靴工房から始まったTOD’Sは、洗練された控えめなラグジュアリーを体現するブランドである。すべての製品はメイド・イン・イタリーであり、象徴的な「ゴンミーニ」ドライビングシューズは、ソールに100個以上のラバーペブルを打ち込んだデザインで、1970年代後半の誕生以来、ラグジュアリーモカシンの代名詞となっている。2013年にウィメンズのレディ・トゥ・ウェア コレクションを、2014年にはメンズのフルコレクションを発表し、トータルブランドとしての地位を確立している。