Gallery & Bakery Tokyo 8分にて、COIN PARKING DELIVERYによる2年ぶりの新作個展を開催
COIN PARKING DELIVERY (コインパーキングデリバリー) は、電車での移動時間にスマートフォンを使い、指で絵を描きだしたことをきっかけに2018年より活動を開始。瞬く間に各フィールドから注目され、作家として展覧会での作品発表だけでなく、行政との街づくりの一環としてパブリックアートの設置や大手企業とのコラボレーションなど多岐に渡る表現でのアプローチをしている。
COIN PARKING DELIVERYの作品で特徴的なのは、どの層にもわかりやすいポップなキャラクターと強いメッセージ性である。ふと目に入り作品を前にすると、そこにはさまざまなレイヤーが幾度となく仕込まれており、鑑賞者は自ずとキャンバスの世界に引き込まれていくことだろう。その空間の中で繰り広げられるエンターテインメントには、短いキャリアの中で国内外の評価を得てきたCOIN PARKING DELIVERYの視点からなる「繋がり」と「愛」、「人間」と「社会」、「生産」と「消費」の現代におけるジレンマをわかりやすいモチーフによって表現することを常に試みているようだ。
2023年に行なわれた個展を機に2年間の作家活動休止を発表し、商業活動に注力したCOIN PARKING DELIVERY。待望の本展ではスカルプチャーの発表だけでなく、過去最大の大きさとなるキャンバスを含めた13点の新作を発表し、作家にとって過去最大規模の個展となる。
参考作品《 Time to think 》2021
参考作品《 どっこいしょ‼︎ 》2021
展覧会ステートメント
本作は、「つながりたい」という人間の根源的な欲求を主題とし、その欲求が生み出す関係性や矛盾を再考する試みである。モチーフとして登場する「ハート」は、コミュニケーション──すなわち“つながり”の象徴であると同時に、時に調和を乱す不協和音ともなり得る存在です。他の要素との相互作用を通じて、つながりが持つ多層的な意味を浮かび上がらせる。本作は、現代社会における関係性のあり方や、コミュニケーションが孕む葛藤に光を当て、鑑賞者に思索の余地を与える。視覚的な対話の中で、鑑賞者は自身の愛やつながりの在り方を問い直し、新たな視点を獲得することだろう。
参考作品《禅と奴隷》制作年:2023 撮影 : Mone Fujita
Photo by Ryo Yoshiya
COIN PARKING DELIVERY 新作個展「GIVE ME TIME TO BLOOM」
会期:2025年3月22日(土)〜2025年4月22日(火)
会場:Gallery & Bakery Tokyo8分
住所:〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 1F
営業時間:08:00〜19:00
休み:会期中無休
観覧料:無料
展覧会URL
COIN PARKING DELIVERY
2018年、電車での移動時間にスマートフォンを使い、指で絵を描きだしたことからクリエーション活動をスタート。現代人の必須アイテムでもあるスマホを片手に、「今」というこの時代ならではの疑問や理想を落とし込んだ作品を制作し、国内外で高い評価を得る。近年では、データのみならず、造形、空間、ドローイング、海外のパブリックスペースの外壁など、さまざまな場所で独自の世界を構築している。
Instagram:@coinparkingdelivery_art
HP