このコレクションでは、ベニワレン特有の肌触りと快適さを保ちつつ、各ブランドのデザインエッセンスを日常空間に取り入れる。

Ones Home DECO代表の陵本は、モロッコで初めてベニワレンに出会った際から、ファッションデザイナーの感性で同アイテムのデザインの多様性を表現したいと考えていた。そのアイデアを具現化するため、2人のデザイナーに依頼し、独自性が光るベニワレンが誕生した。

落合宏理

ヴェロニク・ブランキーノ

陵本が2人に依頼した理由については、「＜FACETASM＞の落合氏は、LVMHアワード受賞やファミリーマートとの”コンビニエンス ウェア”手掛けるなど東京の今の気分を常に表現している。テキスタイルの会社に勤めていた経験もあり、ベニワレンのような織物に詳しいため依頼した。また、ヴェロニク・ブランキーノ氏はファッションから引退し、現在はポルトガルでライフスタイルのデザイナーとして活動している。彼女の世界観が好きだったため、ベニワレンにも彼女のスタイルを取り入れたく、コラボレーションを依頼した」と語っている。

２人のデザイナーによる、今回のコラボレーションのデザインコンセプト
落合宏理（FACETASM）
象形文字をモチーフにしたベニワレンと、デザイナー落合氏自身のコレクションキーワード”LOVE”をグラフィカルに表現した「LOVEシリーズ」が発表された。さらに、ベルベルのタトゥーに触発された「TATOOシリーズ」も同時に発表となった。これらの新作は、合計9点のデザインで展開される。
新作はベニワレンの象形文字とアイボリーカラーを基調としている。さらに、『FACETASM 2024 Fall/Winter Collection “DO WHAT YOU LOVE”』のテーマに呼応したデザインとなっている。そのデザインは「温かく心地よい、孤独感と恋しさが混ざり合った」感情を表現している。
なお、今回の展開は4点のデザインとなる。

Veronique Branquinho
様々なバリエーションを取り入れた9種類のデザインが新たに登場した。それは森や木々の間を駆ける少女たち、暗闇を思わせる黒い枝や月など、春の夕食2016や秋冬2015-2016のコレクションでも見られたお気に入りのモチーフが再現されている。トロンプルイユのアイデアや、深いウルトラマリンブルーとアイボリーで構成されたストライプ、さまざまな暗い色が組み合わさったブラックのラグなど、ヴェロニク・ブランキーノ独特のダークロマンティックな要素が表現されている。今回は合計2点のデザイン展開となった。

デザインエッセンスが集結したOnes Home DECOの最新作ベニワレンが、2024年11月から順次予約販売を開始する予定だ。予約購入完了後には生産が始まり、2025年2月ごろに購入者に届く予定だ。販売や購入場所などの詳細はP4を参照してほしい。

限定枚数による販売
全てハンドメイドで制作。そのため限定枚数での生産となり、一点一点に違いや個性が出るためリミテッドエディション販売となる。

HIROMICHI OCHIAI by FACETASM
11月先行受注発売予定
納期：2025年2月予定
参考予定価格：￥145,000（税抜）
枚数：限定200枚（4種デザイン）
サイズ：130×110（cm）
ネームタグに全てナンバリングが入る。

展開予定デザイン

lVERONIQUE BRANQUINO
12月先行受注発売予定
納期：2025年3月予定
参考予定価格：小/¥180,000 大/¥310,000
枚数：限定100枚（サイズは大小含む）
サイズ：小/140×120（cm） 大/240×170（cm）（予定）

展開予定デザイン

Ones Home DECO × SEMPRE POP UP STOREのお知らせ
このコラボレーションに先駆けて、Ones Home DECOは株式会社SEMPREデザインと協業し、販売およびPOP UP STOREが開催される。MOROCCOベニワレンの新しい世界観とファッションデザイナー達が創造する革新的なベニワレンの世界を体験してみてほしい。

11月16日（土）〜11月19日（火)
16日土曜日 12:00〜19:00
17日日曜日 11:00〜18:00
18日月曜日 12:00〜19:00
19日火曜日 12:00〜17:00

場所：LIGHT BOX ATELIER　〒107-0062 東京都港区南青山6丁目13-1 イデアルビル2階
https://www.lightboxstudio.net/studios/light-box-atelier

デザイナープロフィール

落合宏理（FACETASM）
1977年東京都生まれの落合宏理は、1999年に文化服装学院のアパレルデザイン科メンズコースを卒業した。その後、国内のモードを中心としたブランドを取引先とするテキスタイル会社「ギルドワーク」で8年間勤務。同時に、洋服から家具や内装を手掛けるアーティスト、NGAPのアシスタントを務めた。
2007年春、落合は仲間と共に自身のブランド「FACETASM（ファセッタズム）」を立ち上げた。ブランド名はダイヤモンド等のカット面を意味する”facet”から取ったもので、「様々な顔」を意味する造語だ。これは、常に挑戦し、変わり続けるという彼の思いから名付けられた。
その後、2007年からコレクションの発表を展示会で行い、2012年春夏にはランウェイショーにデビューした。2013年には第31回毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞。また、香港の「I.T」などアジア各国での販売も始まった。
2016年3月には、世界的に注目されるデザイナーコンペティションの「LVMHプライズ」で日本人初のファイナリスト8人に選ばれた。彼のブランドは開始当初から、モードとストリートを東京らしく取り入れるカルチャーミックス感覚が特徴である。

Veronique Branquinho（ヴェロニク・ブランキーノ）
1973年にベルギーのアントワープで生まれたファッションデザイナーは、地元のアントワープ王立芸術アカデミーでファッションデザインを学んだ。その後、1997年にパリで初のウィメンズコレクションを発表し、翌年の1998年にはパリで初めてランウェイショーを開催。更に、同年にはNYのVH1ファッションアワードのベストニューデザイナーに輝いた。
1999年にはシューズコレクションを発表し、これに続いて2003年にはパリでメンズコレクションの発表も行った。そして、アントワープに自身の店舗をオープンし、2005年から2009年までウィーン応用芸術大学で教授を務めた。2008年にはアントワープのMoMuで個展を開催した。
2009年から2011年にかけてはデルヴォーのアーティスティックディレクターを務め、伝統と革新を兼ね備えた新作バッグのデザインや、パリでのショーケースを手がけた。また、カンペールとのコラボレーションでシューズデザインを行うなど、ブランドの枠を超えたクリエイティブな取り組みも行っている。
2012年にはオンワード・ラグジュアリー・グループと提携し、自身のブランドを再立ち上げ。パリで復帰ショーを開催した。彼女のデザインは、アントワープ出身の視点と国際的な経験が融合し、常に新しい挑戦と発見に満ちている。

About Factory


Soufian & Zarib
モロッコ、マラケシュに拠点を置く、親子３世代に渡るカーペット商、Morocco Marrakkeshがビンテージカーペットのディーラーとしてモロッコの伝統的なカーペット”ベニワレン“に新たな動きを見せる。世界のデザイナーたちが手掛け、ベニワレンをモダンにデザインした商品は、世界中のアートディーラーやセレブリティが購買し、その人気はアメリカを中心にヨーロッパでも広がっている。
また、マラケシュから車で20分ほどの工業地帯には、Morocco Marrakkeshが運営する国内最大規模のカーペットサロンが立地している。これがサロンとしては3店舗目だ。その規模と豊富な品揃えにより、全世界のインテリア関係者、建築家、アート関係者、セレブリティ、ファッション関係者が訪れている。
さらに注目すべきは、2017年の”carpets of the year ( milano salone)“で受賞を果たしたという事実だ。その評価は高く、Morocco Marrakkeshのカーペットが世界中で愛される理由を物語っている。

Ones Home DECOについて
Ones Home DECOは、様々なストーリーを持つ商品を世界中から集めて展開している。タイ産のフラワーワイングラス、イタリア製のベッドリネン、モロッコの花嫁が身に着けるウェディングブランケットから作られたクッションカバーなど、全てはオーナーの陵本が自分の目で選び抜いた品々だ。
特に力を入れているのは、マラケシュを拠点とするSoufian&Zaribブランドのベニワレンだ。モロッコ訪問中に偶然見つけた同ブランドの美しいカーペットに感銘を受け、陵本は日本の消費者にもその美しさを知ってもらいたいという思いから、独自に仕入れを始めた。
ベニワレンはただの床材の絨毯ではなく、作った人々の文化を反映し、物語を語ることのできる芸術品である。3世代にわたりカーペットを扱ってきたSoufian&Zaribは、ベルベル民族の職人たちの技術を深く理解している。彼らの村ごとの独特な技術を活用し、これまで2メートルが限界だったベニワレンをさらに大きなサイズで製作することに成功した。また、アートから得たインスピレーションを元に、新たなデザインの開発も進めている。