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宇宙猫が舞う、ヤノベケンジの新作「BIG CAT BANG」GINZA SIXで展示

Mar 27, 2024
銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」は、2024年4月5日(金)から2025年夏(予定)まで、施設中央の吹き抜け空間で、現代美術作家・ヤノベケンジの新作アート「BIG CAT BANG」を展示する。ヤノベケンジは、社会的なメッセージとユニークさを併せ持つ巨大彫刻を制作することで知られ、今回は旅をしながら福を運ぶ猫「SHIP’S CAT」のシリーズともなる新作を制作した。

宇宙猫が舞う、ヤノベケンジの新作「BIG CAT BANG」GINZA SIXで展示

Mar 27, 2024 - NEWS
銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」は、2024年4月5日(金)から2025年夏(予定)まで、施設中央の吹き抜け空間で、現代美術作家・ヤノベケンジの新作アート「BIG CAT BANG」を展示する。ヤノベケンジは、社会的なメッセージとユニークさを併せ持つ巨大彫刻を制作することで知られ、今回は旅をしながら福を運ぶ猫「SHIP’S CAT」のシリーズともなる新作を制作した。

GINZA SIXでは、世界で活躍するアーティストの作品を展示し、クリエイティブなエネルギーと驚きの要素に満ちた感性を刺激するアートプログラムを展開している。新たな大規模作品を手掛けるのは、1990年代に「タンキング・マシーン」で登場し、「トらやん」「ラッキードラゴン」「サン・チャイルド」など、時代の物語を包括し強烈なインパクトを持つキャラクターの巨大彫刻を作り続けているヤノベケンジだ。

大阪の茨木市で育ったヤノベケンジは、1970年の大阪万国博覧会の跡地で「廃墟化した万博」を体験し、その中にそびえ立ち続ける岡本太郎の「太陽の塔」は彼にとってクリエイションの起点となった。今回、GINZA SIX建物中央の大きな吹き抜け空間を地球を含む銀河と捉え、無数の宇宙猫が空を舞い、浮かぶ宇宙船は「太陽の塔」へのオマージュとなっている。

ヤノベケンジは「35億年前に生命がこの地球に誕生し、5度にわたる生物大量絶滅を乗り越えて、いま私たちは生かされている。生命はどこから来て、そしてどこに行くのか?」と問いかけ、岡本太郎の「芸術は爆発」のテーマを「猫大爆発」という妄想に乗せて、生命と宇宙の神秘のイマジネーションの炸裂を表現した。混迷と危機の世紀に立つ現在だからこそ、我々は想像と創造を爆発させ、宇宙からの俯瞰した視点を獲得しなければならないと語った。

ストーリー動画


作品情報
作品名:BIG CAT BANG
アーティスト名:ヤノベケンジ
展示場所:GINZA SIX 2F 中央吹き抜け
展示期間:2024年4月5日(金)~2025年夏(予定)
サイズ:奥行860×幅630×高さ660cm
主催:GINZA SIXリテールマネジメント株式会社
協力:岡本太郎記念館

4Fには「SHIP’S CAT」シリーズの彫刻作品を展示
2017年から制作を始めた「SHIP’S CAT」のシリーズは、福岡からはじまり、2018年のフランス・ルーヴル美術館別館カルーゼル・デュ・ルーヴルでの展示、中国・上海での恒久設置、瀬戸内や大阪、京都、台湾・屏東と、国内外の各地を旅するように巡ってきた。「SHIP’S CAT」とは、大航海時代に長い航海に乗船した「船乗り猫」のこと。 宇宙を航海する未来の希望を予兆し、安全や出会いを助ける守り神となって、混迷する世界においても、人々や若者の旅を導いて欲しいという願いが込められている。

ヤベノケンジ
現代美術作家/京都芸術大学教授
1965年、大阪生まれ。1990年代初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性を持つ大型機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2017年、「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神「SHIP’S CAT」シリーズを制作開始。2022年に開館した大阪中之島美術館のシンボルとして「SHIP’S CAT(Muse)」(2021)が恒久設置される。