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リトリートのススメ「碧の栖」– QUI編集部シャルルのホテル体験記

Jul 27, 2026
日本には、まだ知られていない特別な場所がたくさんあります。美しい自然に囲まれ、日常の喧騒を忘れて心と体を解放できる──そんな贅沢な時間を過ごせる旅こそ、今の私たちに必要なこと。
フランスと日本を行き来する生活の中で、改めて感じたのは、日本には「非日常」を楽しめる場所が驚くほど多いということ。観光名所を巡る旅とは違い、心の声に耳を傾け、ゆったりとした時間を味わう。そんな豊かなひとときを過ごせる施設が、全国に増えています。
今回滞在したのは、奄美大島・名瀬にある一棟貸し宿「碧の栖(あおのすみか)」。せわしない日々を抜け出し、自分を整えることができる、まったく新しい“リトリート体験”を共有します。

リトリートのススメ「碧の栖」– QUI編集部シャルルのホテル体験記

Jul 27, 2026 - LIFE/STYLE
日本には、まだ知られていない特別な場所がたくさんあります。美しい自然に囲まれ、日常の喧騒を忘れて心と体を解放できる──そんな贅沢な時間を過ごせる旅こそ、今の私たちに必要なこと。
フランスと日本を行き来する生活の中で、改めて感じたのは、日本には「非日常」を楽しめる場所が驚くほど多いということ。観光名所を巡る旅とは違い、心の声に耳を傾け、ゆったりとした時間を味わう。そんな豊かなひとときを過ごせる施設が、全国に増えています。
今回滞在したのは、奄美大島・名瀬にある一棟貸し宿「碧の栖(あおのすみか)」。せわしない日々を抜け出し、自分を整えることができる、まったく新しい“リトリート体験”を共有します。

鹿児島から南へ約380km。世界自然遺産にも登録された奄美大島は、透き通る海や深い森など豊かな自然で知られる島です。しかし、その魅力は自然だけではありません。島で暮らす人々の温かさや、ゆったりと流れる時間に触れることで、この土地ならではの営みや文化をより身近に感じられることも、奄美ならではの魅力です。そんな奄美の暮らしや街の日常を身近に感じられるのが、名瀬の中心地に佇む一棟貸しのヴィラ。近年、奄美には海辺のヴィラや自然の中で過ごす宿が増えてきていますが、街を楽しみながら滞在できるデザイン性の高い一棟貸しは、まだ多くありません。だからこそ、この宿でしか味わえない「暮らすように旅をする奄美」がありました。

「碧の栖」が位置する名瀬エリアは、カフェや郷土料理の名店、バー、地元の人が集うスナックまで歩いて巡れる好立地。時間を気にせず食やお酒を楽しみ、そのまま宿へ帰れるのも、中心地に佇む一棟貸しならではの魅力です。

今回初めて奄美大島を訪れて驚いたのは、想像以上に島が広いこと。北部には透明度の高いビーチ、南部にはマングローブや原生林が広がり、同じ島とは思えないほど異なる表情を見せてくれます。訪れるエリアによって楽しめる景色やアクティビティが変わるため、何度訪れても新しい魅力に出会えるのも嬉しいポイントです。島のほぼ中心に位置する名瀬は、北へも南へもアクセスしやすく、「碧の栖」を拠点に数日かけて島を巡る旅にもぴったり。日中は島の各地へ足を延ばし、夕方には街へ戻って食事や散策を楽しむ、そんな過ごし方が自然と叶います。毎日宿を移る必要がないからこそ、旅の終わりに「帰る場所」がある安心感も格別。まるで島にもう一つの住まいができたような気持ちで、肩の力を抜いて過ごすことができました。

お宿は最大4名まで宿泊可能。1階にはエントランスとバスルーム、2階には寝室、3階にはリビングダイニングが広がります。さらに階段を上るとルーフトップがあり、喫煙スペースとしても利用が可能です。なかでも印象的だったのは、すべてのフロアをつなぐ建物の中心に設けられた螺旋階段。住まいとして考えると、空間を大きく使う螺旋階段を中心に配置する設計は決して一般的ではありません。だからこそ、この大胆なデザインが建物全体に唯一無二の個性を生み出しているように感じました。屋上へと続く階段を一段ずつ上る時間さえ、この宿ならではの体験。ただ泊まるだけではなく、「こんな暮らし方もあるのか」と建築そのものを楽しめることも大きな魅力の一つです。


一棟貸しの魅力は、設備の充実だけではありません。誰にも気を遣うことなく、自分たちだけの時間を過ごせることにあります。家族旅行なら、子どもたちの笑い声を気にせず見守り、友人同士なら、島のお酒を囲みながら夜更けまで語り合う。そんな何気ない時間が、旅の思い出をより豊かなものにしてくれます。観光地を巡るだけではなく、宿で過ごす時間そのものが旅の一部になる。「碧の栖」は、そんな滞在の楽しさを改めて教えてくれる場所でした。


また、今回の滞在では、名瀬の街を歩き、地元の飲食店で島の人たちと何気ない会話を交わす時間が、この旅をより豊かなものにしてくれました。旅先で出会う景色はもちろん美しいけれど、本当に心に残るのは、その土地で出会った人たちなのかもしれません。スナックで出会ったママさんや常連のお客さん、島で暮らす若い人たち。初めて訪れたとは思えないほど温かく迎え入れてくれたからこそ、「また帰ってきてね」という何気ない言葉が、自然と心に残りました。次に訪れるときは、お土産を持って皆さんに会いに行きたい。そう思える場所ができたことも、この旅の大きな収穫です。

「碧の栖」は、奄美大島を観光するための宿ではなく、この島の日常に少しだけ溶け込み、暮らすように旅をする時間を与えてくれる場所でした。人と出会い、街を歩き、帰る場所がある。その繰り返しの中で、この島は「訪れる場所」から「また帰ってきたい場所」へと変わっていきました。美しい景色は写真に残せても、人との出会いは心に残る。そんな当たり前のことを、奄美で改めて教えてもらいました。

Merci.
 


碧の栖

奄美大島・名瀬の中心地に佇む一棟貸し宿「碧の栖」。島内各地へアクセスしやすい立地を生かし、自然だけでなく街の暮らしや人との出会いも楽しめる“旅のスタート地点”。家族や友人、恋人など、大切な人と気兼ねなく過ごしながら、暮らすように旅をする奄美を体験できる。

〒894-0841 鹿児島県奄美市名瀬港町24番9

Instagramはこちらから
@aono_sumika_amami

  • text : Charles Kawamoto(QUI)
  • edit : Miwa Sato(QUI)

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