ファッション業界人100名が注目するブランド図鑑 2026 vol.4【J-L】
JOHANNA PARV — 鈴木 采加 / フリーランスPR
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エストニア生まれのデザイナーのジョアンナ・パーヴが2020年にセントラル・セント・マーチンズを卒業したのちに設立したブランドです。2025年の春夏からは正式にロンドンファッションウィークにてコレクションを発表しています。ロンドンに留学中に現地の友人経由で知り、洗練されたデザインと機能性、そして一点一点のこだわりのある美しいシルエットに魅了されました。私は毎日のように自転車に乗るので機能性は洋服選びの大事な要素で、ジョアンナ・パーヴの服は自分の日常にスッと溶け込んでくれます。大人っぽく洗練された自分でいたいけれど、等身大の自分でもいたい。そんな想いを優しく包み込んでくれるようなブランドです。
JOHANNA PARV
https://www.instagram.com/johannaparv_/
Julie Kegels — Hanna K.OF / PR&クリエイティブディレクター、柴原 コトミ / スタイリスト
Hanna K.OF / PR&クリエイティブディレクター
アントワープから登場した大注目の新星が<Julie Kegels(ジュリーケーゲル)>です。<Julie Kegels>はパリ・ファッションウィーク2024–25秋冬でデビューコレクションを発表。わずか2シーズン目にして公式スケジュールでプレゼンテーションを行い、4シーズン目となる2026年春夏には、ついにランウェイ形式での発表が決定。デビューからのスピード感ある躍進ぶりに、ファッション界からの期待が一気に高まっています。デザイナーのジュリー・ケーゲルの魅力は、リアルクローズを軸にしつつアバンギャルドなエッセンスをさりげなく忍ばせる独自のバランス感覚。デビューコレクションの「50:50」ではひとつの女性像にとらわれず、エレガンスと遊び心が自然に共存しています。フロントはビジネスウーマン、バックはパーティースタイルというように、オンとオフ、コンサバティブとアバンギャルドが一人の中に共存することを軽やかに表現。堅苦しさのない、今の時代らしいラグジュアリーを提示している点も印象的です。<Julie Kegels>の服は、「ただ着る」だけでは終わりません。着る人の個性をそっと引き出し、タイムレスな美しさと大胆なエッジを同時に感じさせてくれます。個人的な記憶や日常の感覚をデザインへ昇華させるアプローチは、多くのファッション関係者から注目されつつあります。さらに、ベルギーの偉大なデザイナーたちのDNAを受け継ぎながらも、現代的な素材使いや配色で新しい表現へアップデートしている点も魅力。プロダクトとしての完成度も高く、アントワープ発の次世代を象徴する存在として、今後さらに飛躍するのは間違いありません。次のキープレイヤーを探しているなら、<Julie Kegels>はぜひ押さえておきたいブランドです。
柴原 コトミ / スタイリスト
近年その勢いが加速し続けている<Julie Kegels(ジュリー ケーゲル)>ですが、特に印象的なのが遊び心とエレガンスのバランス感。華やかな色合いやランジェリーのディテール、透け感のある軽やかな素材のレイヤードなど、ファッションを楽しむ純粋な気持ちを思い出させてくれるブランドだと思います。
Julie Kegels
https://www.instagram.com/juliekegels/
KANTA — 網谷 大器 / IAAAM バイヤー
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IAAAMの主力ともいえる<doublet(ダブレット)>で経験を積みながら自身のブランドもスタート。実物はまだ拝見したことはないですが、インスタから伝わってくる雰囲気がなんとも良い感じ。まだまだ発展途上で未完成な感じもありますが、可能性をジンジンと感じさせてくれます。クリエイションも独特で、今後が本当に楽しみなので自分でも袖を通してみたいと思えるブランドです。
KANTA
https://www.instagram.com/kantabykantainoue/
Kartik Research — 田中 大海 / etoqk バイヤー, ディレクター
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<Kartik Research(カーティック リサーチ)>は、インドのクラフトを核にしながら現代的なデザインへと再構築する編集力が際立つブランドです。伝統技法をそのままエスニック風に消費するのではなく、職人技の温度感を保ちながら都会的なシルエットと配色へ昇華するバランス感覚が、今のグローバルマーケットに非常にフィットしていると感じています。刺繍、染色、テキスタイルの完成度は国内外でも群を抜いており、クラフトが主張しすぎず、それでいて確かな存在感を持つちょうどいい緊張感がある。文化、記憶、手仕事を現代の生活と接続するデザイン哲学は、同ジャンルのブランドと比べても圧倒的な強度があります。また、LVMHプライズへのノミネートや若くしてパリファッションウィークへのデビュー、TimeやBusiness of Fashionからも次世代を牽引する存在として選出されるなど、世界的評価も急上昇しています。さらに、自国の伝統技術を守りながら現代的な文脈で発信していく姿勢は、日本のブランドが大切にしてきた精神とも深く共鳴するものがあり強いシンパシーを感じます。クラフトをルーツに持ちながら、それを単なるノスタルジーではなく次の価値へ翻訳する姿勢は、日本のマーケットにも確実に通じるものです。etoqkでも今季から取り扱いがスタートし、国内でも屈指の品揃えです。店頭でもクラフト×モードを横断する新しい潮流として高い関心を集めており、新しく刺さってくるブランドを探している方に向けて、最も紹介したいブランドのひとつです。
Kartik Research
https://www.instagram.com/kartikresearch/
kiminori morishita — 日比野 智之 / 阪急メンズ東京GARAGE D.EDITバイヤー
新しい服でありながら、時を超えてきたような経年の美しさと深みがあるのが魅力。土臭いかっこよさの中に繊細さと色気があり、また素材や加工にこだわりながらハンドメイドを駆使してモチーフや装飾まで表現するという、ここまでクラフトマンシップを肌で感じるブランドはとても稀有だと思います。人の手が加わらないと決して生まれない、さらには今後創り出すことができなくなってしまうかもしれない技術が詰まっているというロマンがあり、ストーリーとして価値を帯びている<kiminori morishita(キミノリ モリシタ)>のようなブランドに触れる人が増えることが、現代のファッションシーンにとって必要に感じるという意味でも注目しています。
kiminori morishita
https://www.instagram.com/kiminori_morishita_official/
KISHIDAMIKI — Ayami Masuda / スタイリスト
<KISHIDAMIKI(キシダミキ)>のアイテムは、今の時代を生きる女性の甲冑服のような存在です。全体感としてはエッジが効いたモードな雰囲気ですが、その裏にはドラマチックな素材使いや大胆なシルエットが潜み、女性としての美しさ、丁寧さ、ピュアさを忘れることなく、無骨で媚びない女の強さを感じます。鎧として自分自身に溶け込み、自信と強さを与えてくれるブランドです。
KISHIDAMIKI
https://www.instagram.com/kishidamiki/
KNWLS — 藤代 さくら / Forget-me-nots Shop PR
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危険な雰囲気もありながら官能的で、力強く、かつ破壊的な女性らしさのビジョンを持ったブランド。コルセットなどのアンダーウェアのモチーフ、ミニドレスなど、ボディラインを強調するアイテムが多く、フェミニンとは真逆のアプローチで女性らしさを体現しています。毎シーズン異なるプリントで透け感のあるシアー素材のトップスやレギンスを展開しているのですが、ブランドの世界観は揺らがず、確固たるオリジナリティを感じます。ミラノ・ファッション・ウイークに初参加した2026年春夏コレクションでは<NIKE(ナイキ)>とのコラボレーションも発表しており、今後ますます注目していきたいです。
KNWLS
https://www.instagram.com/knwlslondon/
KOSTAS MURKUDIS — 森下 凌司 / DISSONANCE オーナー, スタイリスト
Styling : Jodie Barnes
Photography : Senta Simond
<Helmut Lang(ヘルムート ラング)>のアシスタントデザイナーとしての経歴に目が行きがちですが、匿名性の高いブランドとして魅力的なのが<KOSTAS MURKUDIS(コスタス ムルクディス)>です。SNSの活用もユニークで、センタ・サイモンドやjodie barnesなどを起用したビジュアルもとても上品であらためて注目しています。
KOSTAS MURKUDIS
https://www.instagram.com/kostasmurkudisarchive/
Lamrof — 村井 素良 / STYLIST
アフリカ系アメリカンの歴史や文化を感じ、他のブランドにはあまり見られない色の使い方やデザイン性がとても好みです。デザイナー本人もアフリカ大陸各国に毎年出向き、実際に肌で感じた魅力を全面に洋服へ落とし込んでいるのもリスペクトしてます。
Lamrof
https://www.instagram.com/lamrof_official/
LEEANN HUANG — 中川 彩夏 / Innoment PR&Director , 衣装デザイナー、三方 詩織 / デザイナー, バイヤー, プレス
中川 彩夏 / Innoment PR&Director, 衣装デザイナー
セントラル・セント・マーチンズの大学、大学院をそれぞれ卒業し、大学院では首席で卒業したリアンは、在学中に<Maison Margiela(メゾン マルジェラ)>や<CHANEL(シャネル)>で働いた経験もあるロサンゼルス出身のデザイナー。デザイナーの遊び心がふんだんに込められたレンチキュラー素材を使ったプリントがブランドのシグネチャーで。角度によって柄が変わるデザインがキャッチーで、「今季はどんなプリントだろう」と毎回ワクワクしています。派手なようでもデザインのベースはシンプルなのでスタイリングに取り入れやすく、またサイズ展開も豊富なのでファン層はとても幅広い印象です。2025年は東京と大阪で単独ポップアップをブランドとして初めて開催するなど、日本でも着実にファンが増えてきていると感じています。
三方 詩織 / デザイナー, バイヤー, プレス
セントラル・セント・マーチンズを卒業したデザイナーによる、ロサンゼルスを拠点にしたブランド。視覚的な面白さに加え、カラーリングも独創的。食べ物や人の目、動物などをモチーフに角度によって絵柄が変わるレンチキュラーという素材を使用している点も面ユニークで、リサイクル素材やデッドストック生地を使用するサステナブルな創作にも惹かれました。私自身も2026年春夏のカバンをオーダーしており、デリバリーがとても楽しみです。どの人が着ても、どんな合わせ方でもワードローブに彩りを与えてくれる。そんな身につけるアートとして注目しているブランドです。
LEEANN HUANG
https://www.instagram.com/leeann.huang/
LES SIX — 貴志 浩平 / mu オーナー
服そのものというよりも、人の感覚を変えようとしている姿勢が好きです。
LES SIX
https://www.instagram.com/les__six__/
LGN LOUIS GABRIEL NOUCHI — 一政 / MIDWEST MANAGER
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LOUIS GABRIEL NOUCHI
https://www.instagram.com/louisgabrielnouchi/
Lunetta BADA — 市原 江理香 / フリーランス PR
1984年にコレクションを発表した<Lunetta BADA(ルネッタ バダ)>。サングラスは『あぶない刑事』でも着用されたことから80年代に強烈なインパクトを残し、当時の著名人はこぞって<Lunetta BADA>をかけていたとか。ダサいという印象が強かったメガネをファッションアイテムに格上げさせた伝説的なブランドです。デザイナーが亡くなったり、海外ブランドの流入などを理由に10年程で休止をしていましたが、2022年にアイウェア業界を牽引してきた先達らにより再始動し、デザインもさることながら日本の鯖江製の丁寧な手作業やかけ心地に心を奪われました。
Lunetta BADA
https://www.instagram.com/lunettabada_official/
- Edit : QUI Editrial Team、Akinori Mukaino(BARK IN STYLE)






