2027春夏ウィメンズトレンド総まとめ|ランウェイルックから読み解く6つのテーマ
ミニでもマキシでもない、膝丈スカートの新潮流
Dries Van Noten、LOEWE、MIU MIU、HODAKOVA、Paloma Wool2027年春夏コレクションでは、ミニでもマキシでもない膝丈スカートが新たな潮流として浮上。その筆頭が、全63ルックでスカートを主役に据えた<PRADA(プラダ)>のコレクション。ミウッチャ自身のアイコニックな装いにも通じるこのアイテムを、ビジューやリボン、華やかな花柄から、レザー調の素材や構築的なデザインまで、多彩な表現で再解釈。装飾性と実用性、素朴さとラグジュアリーの境界を揺さぶり、普遍的なアイテムに新たな可能性を見いだした。スタイル全体ではなく、ひとつのアイテムを掘り下げること、その実験的なアプローチが、次なるファッションの方向性を示唆している。
ヒールを脱いで、足元をフラットにスタイルを更新
RUOHAN、courreges、CARVEN、The Row、agnès b.足元の選択が、装い全体のムードを左右する。今季はローファーやバレエシューズ、スリッポン、フラットサンダルなど、ヒールに頼らないシューズが存在感を放った。テーラードスタイルやフェミニンなドレスにフラットシューズを合わせることで、エレガンスに程よい抜け感を加え、ドレスアップとリラックスを両立。足元を高く演出するのではなく、地面に近いバランスでシルエットや素材の魅力を引き立てるスタイリングが目立った。快適さを単なる機能性にとどめず、洗練された美意識へと昇華するフラットシューズが、日常の装いを新たな方向へと導いている。
顔まわりに違和感を。クセのあるアイウェア
032c、CELINE、LOEWE、BOTTEGA VENETA、MIU MIU顔の印象を大きく左右するアイウェアは、スタイリングを更新する重要なアクセントとして存在感を放った。<VAQUERA(ヴァケラ)>は<MYKITA(マイキータ)>との初のコラボレーションを発表。横方向に引き伸ばしたシルエットで顔の半分を覆うアビエーターや、跳ね上がったラインをさらに強調したキャットアイなど、フォルムを大胆に誇張したデザインが目を引いた。また、<032c(ゼロスリーツーシー)>と<MYKITA>による継続的なコラボレーションからは、新作「BRANDLEY」が登場。乗馬競技における動きと精度に着想を得て、騎手のゴーグルを思わせる流線的なフォルムに仕上げた。さらに、<MIU MIU(ミュウミュウ)>や<BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)>もアイウェアをスタイリングのアクセントとして取り入れ、フレームの形状や顔まわりのバランスによって、それぞれのブランドらしい個性を表現した。
無難な配色から脱却。鮮やかな色の衝突
LOEWE、CELINE、courreges、KIKO KOSTADINOV、PRADA無難な配色にとどまらず、鮮やかな色同士を大胆に掛け合わせるカラーブロッキングが存在感を放った。<LOEWE(ロエベ)>や<CELINE(セリーヌ)>、<Courrèges(クレージュ)>、<KIKO KOSTADINOV(キコ・コスタディノフ)>、<PRADA(プラダ)>では、異なる色彩のコントラストを生かしたスタイリングが登場。互いの色を引き立て合う組み合わせが、装いにリズムと躍動感をもたらす。色の調和や定番の組み合わせにとらわれず、色彩の衝突そのものを楽しむ姿勢が、スタイリングに新たな可能性を切り開いている。
澄んだターコイズブルーが描く、2027年春夏のカラーパレット
ISSEY MIYAKE、KIKO KOSTADINOV、JULIE KEGELS青と緑のあわいに位置するターコイズブルーが、2027年春夏のランウェイで存在感を放った。海や水を思わせる清涼感と、鮮やかな色彩がもたらす力強さを併せ持つこの色は、<ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)>や、LVMHプライズ2026を受賞した<JULIE KEGELS(ジュリー・ケーゲルス)>など、複数のブランドで登場。ブラックやニュートラルカラーに合わせてアクセントとして効かせるだけでなく、面積の大きなアイテムで大胆に取り入れることで、装いに鮮烈な印象をもたらす。多彩な色使いが見られる今季、清涼感と存在感を兼ね備えたターコイズブルーが、春夏のスタイリングに新鮮な彩りを添える。
ブラトップを日常着に。ランジェリー・ドレッシングの広がり
Stella McCartney、VAQUERA、TOM FORD、MARNI2027年春夏コレクションでも、下着の意匠をアウターウェアへと取り入れる「ランジェリー・ドレッシング」が、さまざまな形で見られた。<MIU MIU(ミュウ ミュウ)>ではビジューをあしらったブラトップを主役に据え、<MARNI(マルニ)>ではビスチェのようなランジェリーのディテールを、異素材と組み合わせて日常着へと昇華。胸元のカップデザインがフェミニンなニュアンスを添えながら、全体をミニマルにまとめている。なかでも、ブラ一枚を潔く着こなすスタイルは、余計な装飾に頼らず、肌の露出そのものをデザインの一部として際立たせる。日常着の延長にありながら、センシュアルで強い印象を残すランジェリーの着こなしに、今季も注目したい。
































