イギリス人アーティスト Matthew Stoneが日本での初個展をGallery COMMONにて開催
Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h200 x w320cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h50cm x w160cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
Matthew Stone. 2023. Digital print on linen. h50 x w50 cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.
Matthew Stone(マシュー・ストーン)
1982年、ロンドン生まれ。イギリスのワイ・バレーを拠点に活動。 アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ、ICAロンドン、マラケシュ・ビエンナーレ、ロイヤル・アカ デミー、サーペンタイン、テート・ブリテンなど、世界各地の展覧会やプロジェクトに参加している。 2019年にはミュージシャンFKA Twigsのアルバム『Magdalene』のカバーを制作。
その他にもRick Owens、Apple、Riccardo Tisci、Dazed、Gentle Monsterなどとのコラボレーションを発表している。
アーティストステイトメント
イメージは、そのほとんどがAIによる「出力」とアーティストの手による「入力」が組み合わさっ てできています。
展覧会のタイトル「Human in the Loop」は、AIの開発プロセスの中にあえて人間を介在させ、AI のトレーニングデータの質を高める仕組みのことを表しています。そしてストーンは自らをこの 「human in the loop」(ループの中にいる人間)になぞらえ、次のように話します。
「多くの人がAIをツールとして扱うときのクリエイティブレベルを誤解しているように思います。 新しいテクノロジーがどのように作られ、誰のために、そして何のために使われるのか、それを疑 問を持つのは正しいことです。しかし同時に、抽象的で何もわからない不安な状態からAIをただ操 作してみるのではなく、テクノロジーやツールに自分から積極的に関わることも大切なのではない でしょうか」
新しいテクノロジーが現れるときは常にそうであったように、このAIという革新的なテクノロジー もまた、熱狂と恐れの両方を引き起こし、シニカルなものから否定的なものまでさまざまな議論が 交わされています。AIの、そしてAIと共に働く私たちのクリエイティブな可能性とは何なのか。ス トーンの新作はこうした問いを投げかけてきます。 AIを拒絶するのではなく、むしろAIを用いることによって人間らしさを実現することができる。私 たちはそう信じなければならないと話すストーンのテクノロジーに対する楽観的なアプローチは、 テクノロジーを人と人との繋がりのために使うことを勧め、そして、真の創造力は道具ではなく、 それを使いこなす人の手の側にあるのだと教えてくれるのです。
展覧会概要
Matthew Stone「Human in the Loop」
■会期:2023年5月13日(土)~6月11日(日)
■開廊時間:12時-19時 (水~日)*月、火 休廊
■Tel:03ー6427‐3827
■住所:150-0001東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
■URL: www.gallerycommon.com