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ガラスが導く始まりのかたち、地村洋平 個展「それはまた、次の名前の前にいる」がKOTARO NUKAGA(六本木)で開催

Jun 2, 2026
KOTARO NUKAGA(六本木)では、地村洋平による個展「それはまた、次の名前の前にいる」を、2026年6月6日(土)から7月18日(土)まで開催する。本展では、ガラスの内部に錫を封じ込めた造形作品によるシリーズ「始まりの実験」の最新作と、ギャラリー空間全体を透明なビニールで覆う大規模インスタレーションが発表される。(IMAGE:地村洋平《始まりの実験《円柱型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA)

ガラスが導く始まりのかたち、地村洋平 個展「それはまた、次の名前の前にいる」がKOTARO NUKAGA(六本木)で開催

Jun 2, 2026 - NEWS
KOTARO NUKAGA(六本木)では、地村洋平による個展「それはまた、次の名前の前にいる」を、2026年6月6日(土)から7月18日(土)まで開催する。本展では、ガラスの内部に錫を封じ込めた造形作品によるシリーズ「始まりの実験」の最新作と、ギャラリー空間全体を透明なビニールで覆う大規模インスタレーションが発表される。(IMAGE:地村洋平《始まりの実験《円柱型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA)

地村洋平は、金属鋳造とガラス造形の技法を学び、物質が変容する瞬間に着目して制作を行ってきた作家だ。火にかけた金属が溶け流れる動きや、熱のやり取りの中でガラスやプラスチックが歪み、固まっていく過程など、素材が変化するプロセスそのものを作品に取り込んできた。

本展の中心となる「始まりの実験」シリーズは、透明なガラスの内部に錫を封じ込めた地村の代表的なシリーズだ。膨張係数の異なるガラスと錫は、本来であれば冷却時に内部応力を生み、破壊へと向かう。地村はその限界を探りながら、溶融状態のガラスと錫が出会う一瞬を捉える。

「それはまた、次の名前の前にいる」メインビジュアル Photo by Osamu Sakamoto. Courtesy of Artist, KOTARO NUKAGA.

地村洋平《始まりの実験《二球型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

地村洋平《始まりの実験《歪球型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

ガラスの中に散らばる銀色の錫の粒は、重力、遠心力、表面張力が作用した痕跡でもある。一点ごとに、制作中に働いた力と時間が記録され、透明な造形の内側に、素材が変化していく瞬間が閉じ込められている。

また、ガラスの主成分であるケイ素も、内部に封じ込められる錫も、かつて恒星の核で生まれた元素だ。星の死とともに宇宙空間へ放たれ、数十億年を経て、いま工房で再び出会っている。地村の作品には、人間の時間だけでは捉えきれない物質のスケールが重ねられている。

地村洋平《始まりの実験《黒歪球型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

地村洋平《始まりの実験《黒冠型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

地村洋平《始まりの実験《二重冠型》》 2026年 Glass, tin Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

会場では、ギャラリーの建築骨格そのものを透明なビニール膜が覆い尽くし、空間全体がもうひとつの皮膚を纏ったように変化する。熱を加えることでかたちを変えるという点で、ビニールもまたガラスと通じる素材だ。地村はこの素材にも、炉の前に立つときと同じ態度で向き合い、熱に応じて生まれるかたちを受け入れていく。

膜の内側には、これまでのオブジェ作品も含めた造形群が点在する。何かを展示物として眺めるというより、作品、空間、鑑賞者の境界がゆるやかに変化していくような構成だ。素材の性質と空間の変容が重なり、地村の制作に通底する「変化のプロセス」へと自然に目が向かう。

 

プロフィール
地村 洋平
1984年、千葉県生まれ。2012年に富山ガラス造形研究所造形科を卒業し、2015年に東京藝術大学大学院博士後期課程美術研究科美術専攻ガラス造形を修了。伝統的な金属鋳造やガラス造形技法を学び、物質が変容するきっかけや瞬間に着目して制作を行う。作品はこれまで、金沢21世紀美術館、富山市ガラス美術館などで展示。2025年より東京藝術大学美術学部ガラス造形研究室准教授を務める。
Instagram:@yohei_chimura

開催情報
それはまた、次の名前の前にいる
会期:2026年6月6日(土)- 7月18日(土)
会場:KOTARO NUKAGA(六本木)
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目6−9 ピラミデビル 2F
開廊時間:11:30 - 18:00(火 - 土)
休廊日:日・月・祝
オープニングレセプション:2026年6月6日(土)16:00 - 18:00
※オープニングレセプションには作家本人が在廊予定
ウェブサイト:https://kotaronukaga.com/exhibition/chimura_yohei_solo_exhibition/
Instagram:@kotaro_nukaga

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