コシノヒロコの未知なる輪郭に出会う、「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ー新説/真説 コシノヒロコー」が東京都現代美術館で開催
本展では、コシノヒロコのコレクション作品約200点と絵画作品約130点を紹介する。半世紀を超えるキャリアのなかで生み出された作品群から、現代の感覚や価値観と強く響き合う表現を選び、各時代の社会状況や文化的文脈、同時代の芸術表現との関係を重ねながら、その創作の本質に目を向ける。

《WORK#1989 「紀文大盡」舞台幕(長唄杵勝会全国大会歌舞伎座公演にて使用)》2019年
会場には、コレクションに加え、墨絵、アクリル画・油彩によるペインティング、タペストリー、歌舞伎座公演で使用された舞台幕、長唄の映像まで、コシノヒロコが展開してきた多彩な表現が集まる。既存のブランド像や人物像だけでは語りきれない、ひとりの表現者としてのコシノヒロコの姿が浮かび上がる。
展示では、日本のクリエイションが国際的な存在感を高めていった時代の動向にも触れる。田中一光による『冬季オリンピック札幌大会’72[試作]』、石岡瑛子が1979年に制作したPARCOの広告ポスター、倉俣史朗の代表作のひとつ『ミス・ブランチ』など、時代を代表する作品とともに、コシノヒロコのコレクションが並ぶ。

Photo by Tanguy Beurdeley
フランス・パリを拠点に活動する現代アーティスト、マティルド・ドゥニーズとのコラボレーションも見どころのひとつ。発表される《Where Stories Linger》は、ドゥニーズがこれまで展開してきた彫刻的な縫製作品の実践をもとにしたインスタレーションだ。コシノヒロコの過去のコレクションに用いられた衣服やテキスタイルを素材に取り入れ、デザイナーのアーカイブとアーティストの制作を重ね合わせる。

《1983SS WOMEN’S READY-TO-WEAR HIROKO Mysterious》

提供:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財)

Photo Direction 植原亮輔・渡邉良重・サリーン チェン Photographer 岡本充男 Hair&Make up Artist 石川ひろ子
また、コシノヒロコのコレクションを特徴づける、ゼロから開発されるテキスタイルと大胆な色彩表現にも焦点を当てる。会場では、その源泉となるスケッチをあわせて紹介。さらに、展示されている洋服に実際に触れることで、一点一点のテキスタイルの質感や重さを体感できる。
コシノヒロコが監修を務める「ネクスト・クリエイション・プログラム こどもファッションプロジェクト」からは、子どもたちが制作した作品も登場する。
プロフィール

Photo by ZIGEN
コシノヒロコ(HIROKO KOSHINO / ファッションデザイナー)
1937年、大阪・岸和田生まれ。文化服装学院在学中に日本デザイナー協会デザインコンクールで1位を受賞。1964年、大阪・心斎橋にオートクチュール・アトリエを開設。1977年以降、年2回東京コレクションに継続して参加する。1978年には日本人として初めてローマのアルタ・モーダに参加し、その後パリ、上海など世界各地でコレクションを発表。1995年、米国ワシントンD.C.で開催された国際アパレル連盟総会で、アジア代表デザイナーとして講演を行う。『HIROKO KOSHINO』をはじめとする複数のブランドのデザインを手がけるほか、近年はアーティストとしての活動にも注力し、国内外での個展を多数開催。2013年、作品発表の拠点としてKHギャラリー芦屋を開設。2017年、デザイナー60周年記念書籍『HIROKO KOSHINO|it is as it is あるがまま なすがまま』を刊行。2021年、兵庫県立美術館で「コシノヒロコ展」を開催。受賞歴に、第15回毎日ファッション大賞(1997年)、大阪芸術賞(2001年)など。
Instagram:@hirokokoshino_official

マティルド・ドゥニーズ Photo by Claire Dorn
Mathilde Denize(マティルド・ドゥニーズ)
1986年、フランス・サルセル生まれ。パリを拠点に活動。絵画、インスタレーション、彫刻的構成、パフォーマンス、映像など多様なメディアを横断する制作を行う。廃棄されたオブジェクトや自身の過去作品を素材として再構成する制作で知られ、断片化した現代の風景から新しい意味や形を引き出す作品を発表してきた。身体を重要な表現媒体として扱う点も特徴のひとつ。日本初個展を3月24日〜6月27日にペロタン東京で開催中。
Instagram:@mathildedenize
開催情報
「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ー新説/真説 コシノヒロコー」
会期:2026年5月26日(火)〜7月26日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F
住所:〒135-0002 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00
※展示室入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
観覧料:一般 2,200円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,500円、中高校生 800円、ツインチケット(一般2枚)4,000円、小学生以下無料
公式オンラインチケット発売日時:2026年5月22日(金)10:00〜
問い合わせ:03-5245-4111
主催:コシノヒロコ展実行委員会
共催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
企画協力:東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
ウェブサイト:https://hirokokoshino.com/unknown/
Instagram:@koshinohiroko_official @mot_museum_art_tokyo
X:@HK_unknown_ @MOT_art_museum