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クリエーションの起点は天然素材へのリスペクトから LAUREN MANOOGIAN|DSM Ginza OPEN HOUSE

Apr 30, 2026
国内外から参加者が集い、限定アイテムやインスタレーションで全館が華やかに盛り上がるDover Street Market Ginzaのオープンハウス。来日することが珍しい海外のデザイナーも「出展できるのは特別なこと」と口を揃える。QUI編集部は、日本でも着実にファンを増やしている注目ブランドに会場でインタビュー。<LAUREN MANOOGIAN(ローレン マヌーギアン)>は、ローレン・マヌーギアンとクリス・ファイヤオブドが手掛けるニューヨーク発のブランド。穏やかさと存在感が共存する心を奪われるような天然素材のニットアイテムがとても印象的だった。

クリエーションの起点は天然素材へのリスペクトから LAUREN MANOOGIAN|DSM Ginza OPEN HOUSE

Apr 30, 2026 - FASHION
国内外から参加者が集い、限定アイテムやインスタレーションで全館が華やかに盛り上がるDover Street Market Ginzaのオープンハウス。来日することが珍しい海外のデザイナーも「出展できるのは特別なこと」と口を揃える。QUI編集部は、日本でも着実にファンを増やしている注目ブランドに会場でインタビュー。<LAUREN MANOOGIAN(ローレン マヌーギアン)>は、ローレン・マヌーギアンとクリス・ファイヤオブドが手掛けるニューヨーク発のブランド。穏やかさと存在感が共存する心を奪われるような天然素材のニットアイテムがとても印象的だった。

—Dover Street Market Ginzaのオープンハウスには初参加ですが、どのような心境でしょうか。

Dover Street Market Ginzaのオープンハウスに声をかけてもらえたのは特別なことだと思います。さまざまなブランドの世界観を目にすることができますし、同時に<LAUREN MANOOGIAN>にもフォーカスしてもらえるのは本当にうれしいです。

—今回のインスタレーションのためにニューヨークから什器などを持ち込んだそうですね。

オープンハウスのインスタレーションで重視したのは、<LAUREN MANOOGIAN>らしさというものをいかに日本の皆さんに伝えるかということです。そのために思いついたのが拠点にしているニューヨークのお店の内装の雰囲気を可能な限り再現するということでした。そのために什器などを持ち込んだんです。


—2026年の春夏コレクションは穏やかさもありながら存在感も放つ白のアイテム群が印象的でした。今季のテーマを教えてもらえますか。

テーマとして意識したのは「自然」です。自然界には木、石、岩、水、緑など多くのテクスチャーが存在し、美しいレイヤーを生み出しています。そのレイヤーもさまざまなプロセスを経て誕生するもので、服のテキスタイルも同様に繊維が糸になり、さらに染めなどがあり、そういったプロセスというものをハイライトしたのが2026年春夏コレクションです。今回のインスタレーションもコレクションと同調するように紙を重ね合わせたレイヤーの演出を取り入れました。

—レイヤーの表現で紙を選んだのはどういう理由だったのでしょうか。

紙も木材がパルプとなり、それがシートとなって完成していくものです。それは繊維が糸になっていくテキスタイルが生まれる工程と近しいものがあるように感じたからです。


—白のコレクションに統一したのも「白紙」からの連想でしょうか。

オープンハウスのためのラインナップはDover Street Market Ginzaのセレクトです。あえて色を取り除くことで、ひとつひとつのアイテムのテクスチャーやクラフトワークの細部が際立つことで、多くの方の目に留まってくれるのではという思いがあります。

—オープンハウスに出展したアイテムはDover Street Market Ginzaのエクスクルーシヴなのでしょうか。

日本限定ということではありません。ただ白だけを揃える、並べることで、自分たちが2026年の春夏コレクションで大切にしたかった自然界にもつながるようなプロセスやナチュラルな雰囲気が伝わる気がしていて、Dover Street Market Ginzaのセレクトに感謝しています。

—コレクションはどれも柔らかな印象ですが、テクスチャーへの落とし込みで意識したことはありますか。

<LAUREN MANOOGIAN>の考えのひとつとして天然素材へのリスペクトというものがあります。ナチュラルな素材を編みや手作業、クロシェなどの技法で仕上げたり、染めたり染めなかったりすることでモダンテイストを加えていくのが私たちの服作りで、同時に素材としては少しハリが強かったり、硬さがあるようなものでもソフトに仕上げていくことを重視するのが<LAUREN MANOOGIAN>のやり方です。


—シーズンごとでメインとする素材はどうやって選んでいるのでしょうか。

クリエーションというのは全てが白紙でゼロの状態から考えていくものです。だからこそ無限の可能性を秘めているのですが、表現の核になるものは必要です。なので、あるシーズンでは「アルパカしか使用しない」といった縛りを設けることもあります。そうやって自分自身に制約のようなものを課すことで、次から次へとアイデアが生まれることもあります。

—縛りを設けることでクリエーションが広がるというのはおもしろい考え方ですね。

素材はひとつにフォーカスするのですが、それによってむしろプロセスは広がっていく。それは経験上、すごく感じることですね。

—<LAUREN MANOOGIAN>のクリエーションは素材からスタートすると聞いています。そこからどのようにしてプロダクトへと発展していくのでしょうか。

<LAUREN MANOOGIAN>といえばウール、アルパカ、カシミヤのイメージがあるかもしれません。ですが春夏コレクションはそれ以外の軽やかな素材にフォーカスすることが多くて、それが新しいプロダクトの誕生につながることもあります。異なるさまざまな素材を積極的に取り入れることで、自分たちもこれまでにないような冒険ができたりするんです。なので全てのクリエーションはどの素材を選ぶかということからスタートします。

—素材を選んで、そこからデザインに落とし込まれるアプローチを具体的に教えてください。

デザインというものは服作りのプロセスから浮かび上がってきます。素材を巧みに扱うためのテクニックがデザインを生み出しますし、やりたいデザインがあるからテクニックが磨かれていきます。例えば手織りのピースは平面的な素材から始まりますが、生地を編み上げていくプロセスを経て立体的なフォルムを得ていきます。


—「ペルーの旅から得た出会い」がブランドコンセプトですが、ペルーという産地は<LAUREN MANOOGIAN>のクリエーションにどのような影響を及ぼしていますか。

ペルーという国はオープンマインドで、私たちのどんなアイデアも快く受け入れてくれるんです。私たちがやりたいクリエーションを高度なクラフトテクニックでいつも実現してくれるので、本当に良好で密接な関係が築けていると思います。

—デザイナーとしてペルーとのモノづくりで大切にしていることはありますか。

<LAUREN MANOOGIAN>はプロダクトでもインスタレーションでも、全てのクリエーションに「ヒューマンタッチ(=人の手の温もり)」というのを大切にしています。なのでペルーの職人の方たちに一方的にオーダーを出すのではなく、私たちも制作プロセスに関与して、最初から最後までチームとしてモノづくりをすることを心がけています。現地には私たちのアトリエと同じ機械を導入することで素材を通してのコミュニケーションも深めています。ペルーとのモノづくりは20年近いので、お互いのコミュニケーションだけでなく、プロダクトのクオリティも、さらにはペルーという国との関係性も、年々のように進化していると思っています。

—最後にDover Street Market Ginzaのファンの方に、ファッションを自分らしく楽しむためのヒントのようなものをいただけたら。

素材やデザインなど、それぞれの魅力を理解することでファッションはもっと楽しくなるはずです。素材やデザインについての理解が深まればデザイナーの意思や考えまでプロダクトを通じて見えてくるので、そういう意味でもスペシャルな出会いにあふれているDover Street Market Ginzaはファッションへの理解力を高めるにはぴったりな場所だと思います。日本の方は個人的な解釈を着こなしに取り入れてチャレンジするのがすごく上手な印象です。<LAUREN MANOOGIAN>はテクスチャーへのこだわりがいちばんなので、まずは試着をしてもらって、その試着から得られた感覚を自由に活かして、自分らしいファッションを楽しんでほしいです。

about Lauren Manoogian

2008年にローレン マヌーギアンとクリス・ファイヤオブドによって設立されたブランド。天然素材の質感や手触りを重視し、アルパカやウール、リネンなどを用いながら、素材から発想を広げ、身体を包み込むような柔らかなシルエットや空気感のあるフォルムを生み出している。
ペルーをはじめとする地域での生産を通じて、ローカルな素材や技術を取り入れながら、素材の質感や着る人の感覚に寄り添うようなものづくりを行っている。

Instagram:@laurenmanoogian

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