「岡崎和郎 ものの記憶・再考」が3月9日(月)からYOKOTA TOKYOで開催、記憶から立ち上がる造形を再考
YOKOTA TOKYOにて、岡崎和郎の個展「岡崎和郎 ものの記憶・再考」が2026年3月9日(月)から4月3日(金)まで開催される。
幼い日の景色――空の一升瓶で玄米を突いた脱穀の光景、竹槍を振るう大人、玩具の人形、空地、足袋、「黒い雨」、日の丸。戦中から戦後にかけて目にしたそうした光景のなかで、本来の用途を失った「もの」は作家の記憶に留まり、やがてかたちを得て作品となっていった。
岡崎にとって「作ること」は、同時に彼此を貫いて「観ること」でもあったという。1930年生まれの作家にとって、少年期の体験は、その後に展開する造形感覚の基盤と深く結びついていたのかもしれない。
『過去のもの、記憶して持っているもの、インプットされたもの、自分がやってきたことが、僕の制作の契機というか、大事な源になっている。歴史というのは補遺の連続であり、補遺そのものと言える。(中略) 一生のうちに一つのものの考え方を埋めていって、自分の全体ができればいいと思っている、それだけです。』 −2010 年、神奈川県立近代美術館 個展インタビューより
YOKOTA TOKYOでは、2000年4月に岡崎和郎の個展「ものの記憶」を開催した。本展はそれをあらためて見つめ直す機会を通して、岡崎の作品全体を捉え直す端緒となる展示である。
時間の底に沈んでいた記憶が、かたちを得て再び現れる――その瞬間に立ち会うような感覚を、会場で味わってみたい。

『岡崎和郎 -ものの記憶』 展示風景, 2000 年、横田茂ギャラリー(現 YOKOTA TOKYO) Installation view of Kazuo Okazaki – Mono no Kioku, 2000, Shigeru Yokota Gallery (now YOKOTA TOKYO)
【作家プロフィール】
岡崎和郎(おかざき・かずお)
1930年生まれ。記憶や歴史、そして「補遺」という思考を軸に、彫刻やオブジェなど多様な表現で制作を続けてきた日本の美術家。少年期の体験や日常の事物を起点としながら、ものと記憶の関係を探究している。
【開催情報】
展覧会名:岡崎和郎 ものの記憶・再考
会期:2026年3月9日(月)-4月3日(金)
会場:YOKOTA TOKYO
住所:東京都港区海岸1-15-1
開館時間:11:00-17:00
休館日:土日祝
公式サイト
Instagram:@yokota_tokyo

