1/17(土)滋賀県立美術館で開催、笹岡由梨子の美術館初個展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」
グランフロント大阪南館せせらぎテラスで時を刻む《MUSE》(2025年~)や、東京・表参道交差点で愛を歌い上げた《LOVERS》(2024年)など、都市のなかで強烈な存在感を放ってきた笹岡由梨子。本展では、最初期の作品から近年発表された近作、さらに本展のために制作された新作までを通して、笹岡の作品に通底する「映像とキャラクターの関係性」とその変遷が立ち上がる。

笹岡由梨子《LOVERS》2024年 滋賀県立美術館蔵 Photo by Masanobu NISHINO

笹岡由梨子《Pranaria》2021年 滋賀県立美術館蔵
笹岡は2011年より映像を用いた作品制作を行ってきた。作品には、笹岡自身が演じたり、顔や身体の一部を流用したりしたキャラクターたちが登場する。初期には映像の中にのみ存在していたキャラクターは、近作において立体物として空間に現れ、そこに映像がすげ替わるなど、映像と実体の主従関係は静かに反転してきた。
それらのキャラクターたちは、笹岡が自作した歌を、どこかマーチの調べに乗せて歌う。そこに託されているのは、「愛」や「家族」といったテーマに向けた、シンプルで力強いメッセージだ。また、現実と見分けのつかない映像が氾濫する現代において、あえて編集のノイズを残す点も笹岡作品の大きな特徴である。そのざらつきは、絵画における筆致のように、映像を触覚的なものとして引き寄せる。
少し不気味で、どこかコミカルなキャラクターたちが、真摯に愛を歌うパラダイスが連なる、仄暗い展示室のダンジョン。その奥行きのなかで、笹岡由梨子の作品世界は、観る者の記憶に具体的な像として残っていく。
【プロフィール】
笹岡由梨子
1988年大阪府生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域満期退学。京都府文化賞奨励賞(2020年)、咲くやこの花賞(2020年)、Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展最優秀賞など受賞多数。現在、滋賀県を拠点に活動している。
Instagram:@sasaokayuriko.works
【開催情報】
展覧会名:企画展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」
会期:2026年1月17日(土)〜2026年3月22日(日)
会場:滋賀県立美術館 展示室3
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間:9:30〜17:00(最終入場16:30)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
観覧料:一般1,300円(1,100円)、高校生・大学生900円(700円)、小学生・中学生700円(500円)
※()内は20名以上の団体料金
※企画展チケットで常設展(展示室1・2)も観覧可
※未就学児無料
※各種障害者手帳所持者とその介助者は無料
お問い合わせ:077-543-2111
URL:https://www.shigamuseum.jp/
Instagram:@shigamuseum