Atelier HOKOによる展覧会「BOOK?」、本の“あり方”を問い直す体験型インスタレーションが開催
本展は、<Atelier HOKO(アトリエ ホコ)>がシンガポールのデザイナーAlvin HoとClara Kohにより2002年に設立したインディペンデント・リサーチラボであることを背景に、私たちが「本を読む」という行為をどのように捉えているのかを改めて問うものである。デジタルメディアの発達によって、物理的な「本」の役割が変わりつつある今、「読書」とは何かを再定義する試みだ。

展示では、「本のサイズを自分で選ぶことは可能か?」「もし本がページを閉じることを拒否したら?」といった問いを起点に、感覚的かつ哲学的な体験が広がる。たとえば、読書の匂いに焦点を当てた《THE NOSE KNOWS》や、永遠に閉じない本《UN-CLOS-ABLE BOOK》、さらには読書にまつわる行動の再解釈を促す20種類のしおりがランダムに展示書籍に挿入される《BOOKMARK》といった作品が並ぶ。



Atelier HOKO
2002年、Alvin HoとClara Kohによって設⽴されたAtelier HOKOは、⼈・物・空間の間で拡がる隔たりについて研究する独⽴したリサーチラボ。現実を新たな視点で⾒つめ直し、あらゆる現象に対して好奇⼼を持つことで、⼈間のオープンさと無知である⼒を探求する。
Instagram:@atelierhoko
本展は、2024年に開催されたSINGAPORE DESIGN WEEKでの同名展示の日本巡回展であり、5月に実施されたTOKYO ART BOOK FAIR 2025に続き、日本国内での2会場目となる。なお、今後も国内巡回が予定されている。
また、<Atelier HOKO(アトリエ ホコ)>が刊行する雑誌『Science of the Secondary』の最新号「Book(2024)」と連動した内容でもあり、同誌では「リンゴ」「窓」「ソックス」など一見取るに足らない日常の事象をテーマに、感覚的・文化的な視点から掘り下げてきた経緯を持つ。

【展覧会概要】
タイトル:BOOK?
会期:2025年6月25日(水)〜7月27日(日)
会場:SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
住所:東京都葛飾区西亀有3丁目26-4
営業時間:11:00〜19:00(月・火曜 定休)
※併設カフェ「TAWKS」:8:30〜18:00(土日祝は11:00〜18:00、月・火曜 定休)
Instagram:@skwat.site
ディレクション:Atelier HOKO
会場構成:髙橋義明(東葛西1-11-6 A倉庫)
主催:TOKYO ART BOOK FAIR
助成:DesignSingapore
制作:黒木晃、東直⼦