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保井智貴の個展「誰彼のふちとパラレルワールド」が11/21(金)より開催

Nov 17, 2025
LOKO GALLERYにて、彫刻家・保井智貴の個展「誰彼のふちとパラレルワールド」が2025年11月21日(金)から12月20日(土)まで開催される。

保井智貴の個展「誰彼のふちとパラレルワールド」が11/21(金)より開催

Nov 17, 2025 - NEWS
LOKO GALLERYにて、彫刻家・保井智貴の個展「誰彼のふちとパラレルワールド」が2025年11月21日(金)から12月20日(土)まで開催される。

本展は、人物彫刻を起点に「人の存在がもたらす空気感」をテーマに制作を続けてきた保井が、LOKO GALLERYで初めて開催する個展だ。会場には、「石」、「服と靴」、「家や街」、そして「ある人」など、作家が日常のなかで出会ってきたモチーフを通じて、物質と空間の境界を探る作品群が登場する。

保井の彫刻は、目に見えない気配や空気を扱う試みとして注目されてきた。近年では、乾漆という伝統的な技法を離れ、3Dスキャナーや3Dプリンターといったデジタル技術を積極的に取り入れることで、自身の手業を解体・再構築するかのような新たなアプローチへと展開している。デジタル処理の過程で生まれる「ノイズ」にすら意味を見出し、それをひとつの「気配」として捉え直す姿勢が、保井の実践の根底にある。

『「空気感」とは、捉えきれなさをそのまま受け入れる態度なのかもしれない。』——保井はそう語る。確かなものと不確かなものが重なる「誰彼(たそがれ)のふち」に立ち続けながら、記憶や温度、距離、光といった非物質的な要素の層をまとわせるように、彫刻作品を生み出していく。

ふとした瞬間に浮かび上がる「あの人らしさ」や、誰かが残した痕跡に宿る気配。
そうした繊細な感覚に、そっと耳を澄ませる。

【プロフィール】
保井智貴(やすい・ともたか)
1974年ベルギー・アントワープ生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。「人の存在がもたらす空気感」を主題に、人物像を中心とした彫刻作品を展開。乾漆による着衣像、街や家を彫刻として捉えるプロジェクト、彫刻のための衣服など多岐にわたるアプローチを行っている。第34回中原悌二郎賞優秀賞受賞。国内外での個展・グループ展多数。
Instagram:@tomotaka_yasui

【開催情報】
展覧会名:保井智貴「誰彼のふちとパラレルワールド」
会期:2025年11月21日(金)~12月20日(土)
会場:LOKO GALLERY(東京都渋谷区鶯谷町12-6
開館時間:11:00~18:00
休廊日:日曜・月曜・祝日
観覧料:無料
トークイベント:12月6日(土)15:00〜(レセプション17:00〜)
URL:https://lokogallery.com/
Instagram:@lokogallery

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