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GUCCI、デムナによる「La Famiglia」――新たなGucciness(グッチらしさ)を提示

Sep 22, 2025
<GUCCI(グッチ)>がてがける新コレクション「La Famiglia」を9/22(月)に発表(ミラノでの発表は23日)。アーティスティック・ディレクターに就任したデムナによる初のコレクションは、<BALENCIAGA(バレンシアガ)>で既成概念を揺さぶってきた手腕を経て披露され、大きな注目を集めた。“Gucciness(グッチらしさ)”を再定義する新しい章の幕開けとなった。

GUCCI、デムナによる「La Famiglia」――新たなGucciness(グッチらしさ)を提示

Sep 22, 2025 - FASHION
<GUCCI(グッチ)>がてがける新コレクション「La Famiglia」を9/22(月)に発表(ミラノでの発表は23日)。アーティスティック・ディレクターに就任したデムナによる初のコレクションは、<BALENCIAGA(バレンシアガ)>で既成概念を揺さぶってきた手腕を経て披露され、大きな注目を集めた。“Gucciness(グッチらしさ)”を再定義する新しい章の幕開けとなった。

今回のコレクションを彩るのは、写真家キャサリン・オピーが撮影した“グッチファミリー”のポートレート。そこで映し出されるのは、ブランドのコードを再解釈し、多様な個性と美意識をキャラクターとして描いた姿だ。

ルックブックは「L’Archetipo(アルケティポ)」からはじまる。GGパターンのトランクが<GUCCI>の原点であるラゲージの伝統を思い起こさせる。続く「Incazzata(インカッツァータ)」の60年代を思わせるリトル・レッド・コートや、「La Bomba(ラ・ボンバ)」の虎縞をまとい、奔放で挑発的な魅力、「La Cattiva(ラ・カッティーヴァ)」のファム・ファタール的なエレガンスなど、キャラクターごとの物語が連なり、群像劇のように広がっていく。

コレクション全体に息づくのは、イタリア流の「sprezzatura(スプレッツァトゥーラ=肩の力の抜けた格好よさ)」。スリングバックのキトゥンヒールや、かかとを踏んで履くソフトレザーのミュールに漂う意図的な“抜け”が、完璧なスタイルに自然体の魅力を加えている。

ブランドの伝統を受け継ぐシグネチャーアイテムは、デムナの視点で再構築され、モダンな感性を宿した。〔グッチ バンブー 1947〕はフレッシュなプロポーションでよみがえり、ホースビット ローファーは1953年以来の存在感を鮮やかに放つ。フローラ プリントは軽やかに姿を変え、GGパターンはアイウェアからローファーまで全身を彩り、現在のGUCCIを浮かび上がらせた。

フェザーのオペラコートやハイジュエリーに象徴される壮麗なマキシマリズムと、シームレスなレッグウェアが誘う官能的なネオ・ミニマルが交錯する。

メンズウェアは華やぎをまとい、透け感のあるボディコンシャスなセットアップや、ブラックタイ要素を取り入れたスイムウェアなど、イブニングウェアのエレガンスを新たに表現した。

<GUCCI>は「La Famiglia」を通じて過去と未来を結び、新たな物語を描き始めた。デムナによる初のコレクションは、2026年2月に控えるファーストショーへとつながる重要なステップとして、ブランドの未来を提示する位置づけとなった。
次に待つランウェイで、どんなGuccinessが立ち上がるのか——その期待は高まるばかりだ。

Photo Credit:Courtesy of Gucci

GUCCI “La Famiglia” COLLECTION

 

【販売情報】
「La Famiglia」は、9月25日から10月13日まで、以下10店舗にて販売される。

・東京 グッチ青山
・北京 SKP
・ビバリーヒルズ ロデオドライブ
・ロンドン ニュー ボンド ストリート
・ミラノ モンテナポレオーネ
・パリ モンテーニュ
・ソウル 清潭(チョンダム)
・上海 プラザ66
・シンガポール マリーナベイサンズ
・ニューヨーク グッチ ウースター

 

※本記事は9月24日、販売情報を追記
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