“SESSION”をコンセプトに、異なる表現が交差する場として年々注目を集める本イベント。2025年は、刷新したロゴのカラーにちなんで、「Yellow」と「Green」の2つのコンセプトに分けて作品を展示する。

「Yellow」は、ひときわ明るい光を意味する“明光”をテーマに、第一線で活躍するアーティストや注目のアーティストによる作品を、会場のGINZA ATRIUMを中心に展示する。「Green」は、明るさを増していく光を意味する“黎明”をテーマに、銀座 蔦屋書店が紹介したいアーティストが集結する。大きさや金額もさまざまで、親しみやすく手に取りやすい作品を多数揃えている。

彫刻家・土屋仁応は、木彫の表面から内側の彩色がにじむように浮かび上がる独自の手法と、玉眼による神秘的な眼差しを特徴とする作風で知られる。今回の出品作では、木彫をもとに制作されたレジン作品も登場。いずれも作家本人が彩色を施し、その存在感を引き立てている。

Dragon B 5/10, 2025, 14 x 30 x 8 cm, Painted resin, Edition of 10

Dragon C 5/10, 2025, 22.5 x 24 x 7.5 cm, Painted resin, Edition of 10

Dragon D 5/10, 2025, 23 x 16.5 x 10 cm, Painted resin, Edition of 10

Kid A 4/10, 2025, 24 x 22 x 8 cm, Painted resin, Edition of 10

オンラインでの作品販売も行っており、会場に足を運べない人でも自宅から作品と出会うことができる。

Photo: Sing Wong

土屋仁応
東京藝術大学で彫刻を専攻、2007年同大学大学院にて保存修復彫刻博士課程を修了。これまでに台湾・オランダ・ドイツで個展を開催、2025年には富山県美術館にて個展を開催するなど、国内外で人気と評価が高まっている。土屋は、木彫の表面から内側の淡い色彩が微かに現れる、独自の彩色方法を確立している。また頭の内側から水晶やガラスなどの玉眼を入れる、仏像と同様の制作方法を用いて、神秘的な表情を持った作品を生み出す。土屋は、生き物の姿を借りて想念を具現化した、象徴的な彫刻を制作している。レジン作品は、木彫を基に土屋の工房にてシリコンで型を取り、作家自身が1点ずつ彩色を施している。
Instagram：＠yoshimasa_tsuchiya_info

ART SESSION by 銀座 蔦屋書店
2025年8月22日(金)-8月24日(日)12:00-20:00
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F

オンライン販売会期：8月24日(日) 12:00-9月8日(月) 20:00
特設ページ：https://artsession.jp/