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TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」、8/23(土)よりトーキョーアーツアンドスペース本郷で開催

Aug 22, 2025
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷では、2025年8月23日(土)から9月28日(日)まで、TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」を開催する。本展は、スイス・バーゼルのアトリエ・モンディアルとの交流15周年を記念して企画され、レジデンス・プログラムに参加した3組のアーティストが紹介される。

TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」、8/23(土)よりトーキョーアーツアンドスペース本郷で開催

Aug 22, 2025 - NEWS
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷では、2025年8月23日(土)から9月28日(日)まで、TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」を開催する。本展は、スイス・バーゼルのアトリエ・モンディアルとの交流15周年を記念して企画され、レジデンス・プログラムに参加した3組のアーティストが紹介される。

人間はこれまで、自然や動物、機械といった「人間以外のもの」と境界を引く存在と考えられてきた。しかし近年では、その境界が揺らいでいることに注目が集まっている。目に見えない微生物や菌が私たちの身体や社会生活に影響を与え、人工知能やアルゴリズムが知覚を拡張し、死や幻覚でさえも意識に新たな経験をもたらしている。

モニカ・ステューダー/クリストフ・ヴァン・デン・ベルク 《A Conversation with Jamelia Woodhead》 2025 映像 © Studer/van den Berg

中島りか 《塔のセラピー》 2021 「I tower over my dead body.」より Photo: 竹久直樹

レオナルド・ビュルギ・テノリオ 《from shadow to soil》 2025 Photo: Finn CURRY

参加アーティストはそれぞれ、デジタル・メディアを通じた意識、発酵による生命の循環、死に対する儀礼といった異なるテーマから、知覚や存在の輪郭がどのように揺れ動くのかを、視覚・聴覚・身体感覚を介して表現する。本展は「人間であること」を固定的なものではなく、環境や社会との絡まりのなかで生成され変容し続けるプロセスとして捉え直す試みとなる。

境界がほどけ、環境や社会と絡まり合うことで立ち現れる新たな存在のかたちに触れる体験となるだろう。

【参加アーティスト】
・モニカ・ステューダー(1960年チューリッヒ生まれ)、クリストフ・ヴァン・デン・ベルク(1962年バーゼル生まれ)。1991年より共同制作を開始。VRやコンピューター・グラフィクスを用いた仮想環境作品を世界各地で発表。2013年度にTOKAS(当時トーキョーワンダーサイト)に滞在。

・中島りか(1995年愛知県生まれ)。都市における「公」と「私」の境界をテーマに作品を制作。スイスでの安楽死をめぐるリサーチを通じ、個人と社会、自然とのつながりに焦点を当てたサウンド・インスタレーションを発表。2024年度にアトリエ・モンディアルに滞在。

・レオナルド・ビュルギ・テノリオ(1994年バーゼル生まれ)。菌類や発酵文化をリサーチし、自然と環境、文化的慣習の結びつきを探る作品を発表。2023年度にTOKASレジデンシーに滞在。

【開催情報】
展覧会名:TOKAS Project Vol. 8「絡まりのプロトコル」
会期:2025年8月23日(土)~9月28日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16
開館時間:11:00-19:00(最終入場は30分前まで)
休館日:月曜日(9月15日は開館)、9月16日(火)
入場料:無料
主催:トーキョーアーツアンドスペース(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
後援:在日スイス大使館
公式サイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2025/20250823-7444.html

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