QUI

NEWS

YOD Gallery東京で「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」開催中、写真メディアが描く“風景”の新たな地平

Jul 16, 2025
YOD Gallery(東京・天王洲)では、グループ展「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」が2025年9月7日(日)まで開催中だ。

YOD Gallery東京で「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」開催中、写真メディアが描く“風景”の新たな地平

Jul 16, 2025 - NEWS
YOD Gallery(東京・天王洲)では、グループ展「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」が2025年9月7日(日)まで開催中だ。

本展は、写真というメディアを通して現代の風景表現を再考するシリーズ「新章風景」の第3弾。2015年、2017年に続き、美術家・写真家の福嶋幸平がキュレーションを手がけ、赤羽佑樹、阿部祐己、岡田将、林田真季、そして福嶋自身を含む5名の作家が参加する。

急激な都市の変容、テクノロジーの進展、社会構造の複雑化——風景という概念は、記録としての枠を超え、時間や記憶、社会的背景といった多層的な意味を含む表現領域へと変貌しつつある。本展は、こうした風景のあり方を、写真という一つのメディアに立脚しながらも多角的に捉えなおす試みだ。

作家たちは、視覚的な像をずらし、あるいは介入するようにして風景と関わる。そこには社会や歴史、技術の痕跡が滲み出し、鑑賞者の記憶や想像を静かに喚起する余白がある。風景は固定された対象ではなく、むしろその都度立ち現れる“まなざしの軌跡”として浮かび上がる。

展示作品には、


赤羽佑樹《Uncertain Objects #17》(2015)インクジェットプリント, 750×1000mm


阿部祐己《Trace of Mountain》(2016)インクジェットプリント, 1118×1580mm


岡田将《Microplastics》(2022)アーカイバルピグメントプリント,800×800mm


林田真季《Water Wonderland》(2022–2023)ゼラチン・シルバー・プリントに手彩色、 デジタル処理(3点組), 1875×1500mm×3枚


福嶋幸平《Afterimage》(2024)ジークレープリント,1500×1000mm

が並ぶ。それぞれの作品が、風景と向き合う個別の視点とアプローチを内包しながら、今この時代における「風景写真とは何か」を静かに問いかけている。

10年という節目を迎えた本シリーズは、いま再び風景写真という領域の感覚と思考の豊かさを私たちに示している。

【開催情報】

展覧会名:「新章風景#3 -現代における風景写真の在り方-」
会期:2025年7月4日(金)〜9月7日(日)
会場:YOD Gallery(東京店)
〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 3F
開館時間:12:00〜19:00
休館日:月曜・火曜
観覧料:無料
アクセス:
・東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル駅」B出口より徒歩約8分
・東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」中央口より徒歩約11分
URL:www.yodgallery.com
Instagram:https://www.instagram.com/yodgallery/

All Photo

NEW ARRIVALS

Recommend