映画祭では、『息子と呼ぶ日まで』を含む9作品の短編映画が上映され、全てが「誰もが何かのマイノリティ」をテーマにした作品。『息子と呼ぶ日まで』は会期中毎日上映され、他の複数作品の上映やトークイベントが日替わりで楽しめる劇場体験型の内容となっている。これは、通常では劇場公開が難しいとされる短編映画と様々な形で出会える映画祭となっている。

Diversity CINEMA WEEK 上映作品一覧

作品名:息子と呼ぶ日まで
監督·脚本:黒川鮎美
出演:合田貴将/升毅
【2024年/日本/25分/カラー/ステレオ/16:9/DCP】
©息子と呼ぶ日まで製作実行委員会
あらすじ：不動産屋で働くトランスジェンダー男性の翔太は、カミングアウトをきっかけに田舎に住む父親と疎遠になっていた。社会で生きていく中で感じる偏見と違和感に悩み、家族との関係の中で葛藤を抱えながらも、パートナーの絵美とともに自分らしい生き方を見つけていく。

作品名:手のひらのパズル
監督:黒川鮎美
出演:黒川鮎美、長内映里香、竹石悟朗/なだぎ武
【2022年/26分/カラー/ステレオ/G/日本】
コピーライト：©BAMIRI。
あらすじ：金沢で生まれ育った梨沙。30歳になり、周り影響もあり恋人と結婚を意識するようになるが、少しずつズレに気づいていく。そんな時に結婚の相談をしていた女友達、真子とのある出来事をきっかけに、梨沙の想いは変わっていく。

作品名:駆け抜けたら、海。
監督:十川雅司
出演:松原怜香、嶺結
【2023年/17分/カラー/5.1ch/G/日本】
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
あらすじ：女子大生の綾瀬みつきは、親友の星野うみに片想いをしている。合コンを抜け出してきた2人は閉店間際の銭湯に駆け込む。いつものようにうみの恋愛話を聞かされるみつき。友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語。

作品名:あなたが言うなら
監督:八木橋ゆり
出演:浜田あさみ、松木孝明、堀井美喜 他
【2024年/25分/カラー/5.1ch/G/日本】
©2023 映画「あなたが言うなら」製作委員会
あらすじ：好きになっちゃいけない人を、好きになったことはありますか?」深夜放送のラジオにリスナーからかかってきた恋愛相談の電話。よくある三角関係か社内恋愛的な話かと思いきや、あれ、この話もしかして…?番組が進むにつれて、見る人をミスリードしながら明らかになっていく人間模様。

作品名:さよならは聞き足りない
監督:木島悠翔
出演:佐々木詩音、吉野弘美、安楽楓、小玉祐毅
【2020年/18分/カラー/ステレオ/G/日本】
©Whisper.id ALLRIGHTS RESERVED
あらすじ：ユウキとマリアは上京して来た関西人同士。ふたりは、カップルというよりも友人のような感じがある。そんな折、飲み会で終電を逃したマリアがユウキの家に泊まりに来ることになる。少しのすれ違いからはじまる男女のひとつの別れを、繊細な会話や瑞々しいやりとりから描き出す作品。

作品名:はちみつレモネード
監督:梅木佳子
出演:辻千恵、木内晶子、大久保 藍、櫛橋 南美 他
【2020年/14分/カラー/ステレオ/G/日本】
©合同会社 k-works
あらすじ：思春期の高校生の娘と、その娘を見守るシングルマザーの母娘の愛情物語。母親に反抗心を抱きながらも、少女から大人の女性へと成長する女子高生の成長物語。素朴な田舎に住む母娘と触れ合う町の人たちの温かさに、思春期の少女の心は次第に癒され、母親を思いやる優しさあふれる女性へと成長していく。

作品名:レタスまき
監督:十川雅司
出演:上田しのぶ、高木愛香、後藤美津子、桃山なおき
【2024年/16分/カラー/5.1ch/G/日本】
©レタスまき
あらすじ：舞台は宮崎県北にある延岡市。山の麓にある家に住む紀代は、近所の友人や息子夫婦、介護ヘルパーの支援を受けながら生活していた。そこへ息子から電話が入り、母との衝突で家を飛び出したきりの娘・明希が、十数年ぶりに地元・宮崎に帰省することにと告げられる。紀代は、カレンダーに宮崎県の郷土料理である「レタスまき」と書き残す。

作品名:わたし、あなた
監督:犬童一利
出演:藤沢光希、塩澤空、瀧野成菜、琉愛、平川亜音、鈴木音弥、中山愛理、ハヤテ
【2023年/21分/カラー/5.1ch/G/日本】
©2023 わたし、あなた
あらすじ：文化祭で上映する映画を撮るために稽古に励む部員たちの中でいつも足を引っ張ってしまうリクを黙ってみることしかできない幼馴染のリサ。迫り来る文化祭の中、更にリクが大きなミスをしてしまう。部活に顔を出さなくなったリクとひょんなところで相まみえるリサ。リクから意外な話を聞くことになりーーー。

作品名:知らない三人
監督:山岸謙太郎
出演:沢口真那、齋藤悠、秋吉織栄
【2023年/22分/カラー/5.1ch/G/日本】
@STELLA WORKS
あらすじ：「地球最後の日」を生配信するひなぽん(18)。視聴者は「おっさん」「パチプロ」と名乗る2人だけ。ひなぽんから視聴者の姿は見えないが、「おっさん」は引きこもりで無職でゴミ屋敷に住む20代女性。「パチプロ」は看護師の勉強に疲れ就職活動を放棄しギャンブルと酒に明け暮れる同じく30代女性だった。

開催概要
Diversity CINEMA WEEK
会期：2024年11月1日（金）〜14日（木）
場所：池袋 シネマ・ロサ
住所：〒171-0021 東京都豊島区西池袋１丁目３７−１２ ロサ会館 1F