QUI

NEWS

「山縣良和個展 ここに いても いい リトゥンアフターワーズ 山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸」がアーツ前橋にて4/27(土)より開催

Apr 1, 2024
<writttenafterwards(リトゥンアフターワーズ)>、そしてcoconogaccoの代表を務める山縣良和の個展を、2024年4月27日(土)~6月16日(日)までの間、アーツ前橋にて開催。

「山縣良和個展 ここに いても いい リトゥンアフターワーズ 山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸」がアーツ前橋にて4/27(土)より開催

Apr 1, 2024 - NEWS
<writttenafterwards(リトゥンアフターワーズ)>、そしてcoconogaccoの代表を務める山縣良和の個展を、2024年4月27日(土)~6月16日(日)までの間、アーツ前橋にて開催。

物語性のある実験的な表現の場としてコレクションを発表するwrittenafterwardsは、歴史や文化と向き合い様々な人々との対話の中で、純朴な感性と職人の技術の協業によって、持続的でエモーショナルな作品を世の中に送り続けてきた。

近年、環境問題や労働問題など多くの課題や問題を抱えるファッション業界/産業のなかで、見過ごされているファッション表現のさまざまな可能性にも目を配り、歴史や文化と向き合いながら発表されるそのノスタルジックな表現は、〈装う〉心の純粋性を追求しながらも、3.11からの再生を祈った《The seven gods》、ファッション業界の慣習アイロニーを込めた《Graduate Fashion Show》、戦後と日本人の集団性をテーマにした《After Wars》、コロナ禍の都市を離れ無人島で描いた新しい人間像《Isolated Memories》など、私たちの社会のありようや歴史への問題提起を大胆に織り込み、常にファッションの領域を超えた表現を追求してきた。

《The seven gods》2012

展示概要
美術館で初の個展となる本展「ここに いても いい」では、writtenafterwardsのこれまでの歩みを紹介するとともに、山縣が考える日本社会とファッション表現の〈いま/ここ〉を新作インスタレーションで浮かび上がらせる。「日々ニュースから飛び込んでくるウクライナとガザの悲劇、そして能登半島地震と、個人では消化しきれない歴史の大きなうねりの中で、いま自分が表現できるのはとてもパーソナルなこと」と語る山縣。
——–
“writtenafterwards”とは、〈あとがき〉や〈追記〉を意味します。ファッションを通して常に自己と社会に向
き合ってきた山縣は、混迷が続く私たちの世界にどんなストーリーを書き加えるでしょうか。
——–

美術館がファッションの「メゾン(家)」になる?
フランス語の“maison(メゾン)”は〈家〉を意味するが、ファッション業界では店や会社を指す。本展のメインギャラリーで山縣は、2024年現在の日本社会を表象する〈メゾン/家〉を、リトゥンアフターワーズの過去のコレクションと、群馬県内の空き家や廃屋から移設した家財道具を組み合わせて表現する。その最後の部屋に追記(writtenafterwards)されるのは、何気ない家族の情景や子供服からインスピレーションを得た最新コレクション。そこには昨年父親となり、東京で子育てをはじめた山縣個人のパーソナルな変化が色濃く反映されている。“異次元の少子化”に沈みゆく日本の風景のなかで、ファッションを通して自己と社会に向き合ってきた山縣は、どのような“かすかな糸口”を私たちに示すのだろうか。元商業施設をコンバージョンしたアーツ前橋の全館を使った、ストーリーテリングのような展示構成にも注目。

《After Wars》2017

《After All》2019

《It’s Alright To Be Here》2024 Photo: Elena Tutatchikova

ファッション表現の可能性を、多声的に「綴る」場をひらく。
山縣は私塾でありながら多くのデザイナーや国際コンテスト受賞者を輩出する「coconogacco」を主宰し、渋谷PARCOの9階では10代の学び舎「GAKU」を立ち上げ、ディレクターを務めている。本展ではこうした教育者としての山縣の思想と実践を伝える「それぞれの個性を育む学び場」を展示室内に開設。また、群馬県桐生市出身の写真家・石内都や、『スマホ時代の哲学』で知られる気鋭の哲学者・谷川嘉浩らとのトークセッションを行い、衣服の展示だけでなく言葉やテキストでも、ファッション表現の過去・現在・未来について綴っていく。

 

ここに いても いい リトゥンアフターワーズ:山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸口
会期 :2024年4月27日(土) - 6月16日(日)
開館時間 :10:00 ~ 18:00 (最終入場 17:30まで)
休館日 :水曜日
会場 :アーツ前橋 ( 〒371-0022 群馬県前橋市千代田町5丁目1-16 )
入館料 :一般 800円 学生・65歳以上・団体(10名以上)600円
※障がい者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
※高校生以下の児童・生徒は無料

about writtenafterwards
「装うことの愛おしさを伝える」
歴史や文化と向き合い様々な人々との対話の中で、純朴な感性と職人の技術の協業によって、持続的でエモーショナルな作品、環境を提供すること。ファッションデザインを社会の関係性の中での「新たな人間像の提案」と捉え、文化、教育、社会、環境的観点を持ったファッションの役割を提案すること。
Instagram:@writtenafterwards

NEW ARRIVALS

Recommend