木製のインスタレーションは、大阪にある築100年以上を経た伝統的な日本家屋の骨組みを再利用して作られている。接着剤、ネジ、釘を使わない木組みの技法を用い、柱と梁は継ぎ目なく組み立てられており、これは、古くから寺院や神聖な空間の建設に用いられてきた伝統的な技法だ。

フィッティングルームから、壁のパネルに至るまで素材、生地、色合いは全てLEMAIREのワードローブのエッセンスと調和している。棚やテーブルの表面は黄色がかった樹脂で仕上げられ、天然木の要素と視覚的な相互作用をもたらしている。座布団のようなクッションの上にアクセサリーをディスプレイすることで、ブランドが大切にしている居心地の良さが表現されている。
余計なものをそぎ落としたエレガンスによって洗練された空間は、LEMAIREの2023年秋冬コレクションに受け継がれていると言えるだろう。

LEMAIRE
阪急うめだ本店３階
〒５３０-8350 大阪市北区角田町8−7
営業時間: 10:00-20:00 月曜日-日曜日

ABOUT LEMAIRE
1991 年に始まったLEMAIRE は、CHRISTOPHE LEMAIRE（クリストフ・ルメール）とSARAHLINHTRAN（サラ＝リン・トラン）が率いるインディペンデントなブランド。上質な素材を選び、快適な日常生活のためにデザインされたワードローブは、あらゆる着回しを可能としている。
しなやかなシルエットと柔らかみのあるカラーパレットにより、LEMAIRE のアイテムは時とともに形を変え、アクセントを加えることができる。さらにはコスモポリタンな洗練された雰囲気を纏い、豊かな影響を受けた時代を超えたパリジャン・スタイルを提供している。
LEMAIREの資本には、2018年に少数株主となったファーストリテイリングも含まれている。アトリエを含むブランドのオフィスは、パリの歴史的なル・マレ地区の中心にあるヴォージュ広場11番地にあり、共通の理念と衣服への情熱を持つスタッフたちによって、全てのコレクションが社内で生み出されている。最初のスケッチから、すぐ近くのエルゼヴィル通り1番地にある旗艦ブティックに納品されるまで、服は丁寧に作り上げられている。