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「入江明日香展 2026―月影とまどろみ」が日本橋と大阪で巡回開催、約60点でたどる幻想の軌跡

Apr 28, 2026
「入江明日香展 2026―月影とまどろみ」が、2026年4月22日(水)から5月6日(水・休)まで日本橋髙島屋S.C.本館8階ホールにて、続いて5月14日(木)から5月29日(金)まで大阪髙島屋7階グランドホールにて開催される。

「入江明日香展 2026―月影とまどろみ」が日本橋と大阪で巡回開催、約60点でたどる幻想の軌跡

Apr 28, 2026 - NEWS
「入江明日香展 2026―月影とまどろみ」が、2026年4月22日(水)から5月6日(水・休)まで日本橋髙島屋S.C.本館8階ホールにて、続いて5月14日(木)から5月29日(金)まで大阪髙島屋7階グランドホールにて開催される。

版画から映像まで、領域を横断しながら独自の世界を編み上げてきた入江明日香。本展では、初期作から最新作に至るまで約60点を通して、その創作の軌跡が立ち上がる。

入江は、一版多色刷りの高度な版画技法を基盤に、自身の版画をコラージュとして再構築するミクストメディア表現を確立してきた作家である。繊細さと強度を併せ持つ画面には、幻想と現実が溶け合う独特の気配が漂う。

本展の大きな見どころとなるのが、新作《夢幻対峙之図》。2023年制作の《黒雲妖炎龍図》と対をなす作品として構想され、龍と虎が対峙する六曲一双屏風として初公開される。壮麗なスケールの中で、入江のイメージはよりダイナミックに展開される。

《夢幻対峙之図》(部分)2026年 六曲一隻屏風 ミクストメディア 158×516cm 作家蔵

展示は複数の章立てで構成され、表現の変遷と広がりを多角的に体感できる内容となっている。初期の抽象表現や版画技法に焦点を当てたセクションでは創作の原点に触れられ、中性的な戦士像が並ぶ章では神話的でどこか守護的な存在が浮かび上がる。さらに、フランス滞在を契機に生まれた作品群には異文化の空気が画面に滲み、愛らしさと妖しさを併せ持つ動物たちが作家の想像力の振幅を映し出す。そして、日本の伝統文化を再解釈した屏風作品では、古典と現代の交差が鮮やかに立ち現れる。

さらに、代表作《L'Alpha et l'Oméga(始まりと終わり)》をもとにしたアニメーション映像も展開され、静止画の中に潜んでいた運動性が新たな次元として開かれる。

《L'Alpha et l'Oméga(始まりと終わり)》(右隻)2019年 六曲一隻屏風 ミクストメディア 158×516cm 丸沼芸術の森

伝統と革新のあわいを揺れ動きながら、イメージを更新し続ける入江明日香。その軌跡を辿る本展は、ひとつの作品世界に没入する時間であると同時に、視覚の奥行きをゆっくりとひらいていく体験でもあるだろう。

屏風の前に立ったとき、そこに広がる静けさと気配に、ふと自分の感覚が重なっていく瞬間を味わいたい。

作家プロフィール
入江明日香
1980年東京都生まれ。多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科版画領域修了。2006年文化庁新進芸術家国内研修員修了。2012~13年には文化庁新進芸術家海外研修員としてフランスに滞在。版画を基軸にミクストメディア作品を展開し、国内外で個展・グループ展を多数開催。
ウェブサイト:https://www.asukairie.com
Instagram:@asuka.irie

監修
立島 惠(佐藤美術館学芸部長、名古屋芸術大学特別客員教授)

開催情報
展覧会名:入江明日香展 2026―月影とまどろみ
会期:2026年4月22日(水)~5月6日(水・休)
会場:日本橋髙島屋S.C. 本館 8階ホール
住所:〒103-8265 東京都中央区日本橋2丁目4-1
開館時間:10:30~19:00(19:30閉場、最終日は17:30まで/18:00閉場)

会期:2026年5月14日(木)~5月29日(金)
会場:大阪髙島屋 7階グランドホール
住所:〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5丁目1-5
開館時間:10:00~18:30(19:00閉場、最終日は16:30まで/17:00閉場)

観覧料:
特典付き入場券(一般のみ)1,500円、一般1,200円(前売1,000円)、大学・高校生1,000円(前売800円)、中学生以下無料
※大阪会期の前売券は各種プレイガイドにて発売中。詳しくは展覧会ホームページをご覧ください。
主催:入江明日香展実行委員会
協力:丸沼芸術の森
企画協力:株式会社アルテ舎

ウェブサイト:https://www.takashimaya.co.jp/store/special/irieasuka_exhibition/index.html

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