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舞台作品の映像化。そんな一言では済まされない|「画餅」第二回公演『ホリディ』配信中

Mar 2, 2023

舞台作品の映像化。そんな一言では済まされない|「画餅」第二回公演『ホリディ』配信中

Mar 2, 2023 - NEWS

演劇の素晴らしさのひとつは、観客に“視点”を選ぶ権利があることである。台詞を話すひと、それを受けるひと、雑踏に佇むひと。誰を見るも、観客の自由。だからこそ、舞台の映像化はむずかしい(極論、魅力的でない)と思っていた。編集すること=誰かの視点で切り取られることだから。そんな感覚を大きく変えたのが画餅だ。テニスコートの神谷圭介が、ソロプロジェクトとして 2022年からスタートした画餅。第一回公演『サムバディ』につづき、2023年1月に上演された『ホリディ』は、(誤解を恐れず言えば、特別著名な俳優が出演しているわけではないのに)発売後ほどなくして完売。第二回公演にして期待の高さをうかがわせた。

下北沢 小劇場 B1。80席ほどの劇場で、7人の演者による物語が繰り広げられる。全6回の公演で、生の画餅を体感できるのはわずか500人にも満たない。しかし、公演が終わった後、神谷はこうつぶやく「画餅はここからです」と。そう、画餅は劇場公演と同じ熱量(いやそれ以上なのかもしれない)で公演後に配信される映像作品に力を注いでいる。9台ものカメラで撮影し、特別編集された映像は、舞台上で観た物語とはまた違った奥行きを見せる。舞台作品の映像化、そう一言に表現するのはあまりに乱暴と思えるほど、「別物」なのだ。画餅公演のチケットを取り逃した人はもちろん、運よく劇場に足を運べたひとこそ観ていただきたいのが映像版『ホリディ』。舞台の映像化には興味ないわ、というあなたも、ぜひ。

「画餅」第二回公演『ホリディ』
作・演出:神谷圭介とチーム画餅
出 演:海上学彦、小野カズマ、神谷圭介、佐久間麻由、佐藤有里子、髙畑遊、波多野伶奈
音 楽:VIDEOTAPEMUSIC
映像演出:髙木考一(HOEDOWN)・高畑陸(ニュービデオシステム)
Art Director / Designer:いすたえこ
Photographer:南阿沙美

チケット販売は3 月 17 日(金)まで。視聴ページログイン後、14 日間アーカイブ視聴可能。
■『ホリディ』視聴券2,000 円
※第一回公演『サムバディ』も同時配信中(1,500 円)。『サムバディ』『ホリディ』セット視聴券 3,400 円。
http://confetti-web.com/emochi2023_streaming

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