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映画「箱男」の衣装をYOHEI OHNOが担当

Aug 21, 2024
作家・安部公房の小説「箱男」が石井岳龍監督により映像化され、一部衣装は<YOHEI OHNO(ヨウヘイ オオノ)>が担当した。映像化は困難とされていたが、安部公房から直接映画化を託された石井監督が、27年の時を経て2024年に実現させた。映画は8月23日(金)に全国公開となる。

映画「箱男」の衣装をYOHEI OHNOが担当

Aug 21, 2024 - NEWS
作家・安部公房の小説「箱男」が石井岳龍監督により映像化され、一部衣装は<YOHEI OHNO(ヨウヘイ オオノ)>が担当した。映像化は困難とされていたが、安部公房から直接映画化を託された石井監督が、27年の時を経て2024年に実現させた。映画は8月23日(金)に全国公開となる。

本作は、安部公房が1973年に発表した代表作の一つ「箱男」を元にしている。人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何かをテーマとし、その幻惑的な手法と難解な内容から、映像化は困難だと言われてきた。

ヨーロッパやハリウッドの著名な映画監督たちが原作権の取得を試みたものの、許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるといったことが繰り返されてきた中、最終的に安部公房本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』(1980年)で衝撃的なデビューを飾って以来、常にジャパン・インディ・シネマの最前線を行き、数々の話題作を手掛けてきた俊才・石井岳龍だった。

石井は本作の映像化をどうしてもやりたいと構想していたところ、安部から「娯楽にしてくれ」というリクエストがあり、1997年に製作が決定した。しかし、クランクイン前日に撮影が突如頓挫し、幻の企画となった。

それから27年が経過し、奇しくも安部公房生誕100年にあたる2024年、映画化を諦めなかった石井監督は遂に『箱男』を実現させた。主演には27年前と同じ永瀬正敏、同じく永瀬と共に出演予定だった佐藤浩市の出演が決定。さらに、世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションで抜擢された白本彩奈ら実力派俳優が揃った。

物語の中に登場するキーとなる人物、浅野忠信が演じるニセ医者、佐藤浩一が演じる完全犯罪に利用しようと企む軍医、そして白本彩奈が演じる謎の女・葉子の3名の一部衣装をヨウヘイ・オオノが担当する。ヨウヘイ・オオノはフォルムアプローチと特異な素材使いで、「制服」という概念とその境界線を探り、独自の視点で描き映像を彩る。映画は8月23日(金)より全国公開となる予定だ。

デザイナー大野陽平コメント
「今回はスタイリスト小笠原吉恵さんから衣装のご相談を受けてデザインしました。箱男がどういった世界観の映画なのか想像もつかないまま、いただいた素材感や仕様のリクエストを自分なりに解釈しながら作成していきましたが、撮影現場にお伺いした時に不思議とそれまでのやりとりが腑に落ちました。石井監督や小笠原さんが衣装に対してどこまで想定していたのかは分かりませんが、どこかYOHEI OHNOにも通じる世界観が撮影現場にも映画全体にも感じられて、自分にとっても思い入れのある作品になりそうです。」

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