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「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」、ポーラ美術館でモネ没後100年と開館25周年を記念した大規模展を開催

Jul 3, 2026
ポーラ美術館が、「あたらしい目―モネと21世紀のアート」を2026年6月17日(水)から2027年4月7日(水)まで開催している。モネ没後100年とポーラ美術館開館25周年を記念する展覧会で、同館が誇るアジア最大級のモネ・コレクション19点を一挙公開するとともに、国内外18組の現代作家による作品との対話を通して、モネの表現を新たな視点から見つめ直す。

「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」、ポーラ美術館でモネ没後100年と開館25周年を記念した大規模展を開催

Jul 3, 2026 - NEWS
ポーラ美術館が、「あたらしい目―モネと21世紀のアート」を2026年6月17日(水)から2027年4月7日(水)まで開催している。モネ没後100年とポーラ美術館開館25周年を記念する展覧会で、同館が誇るアジア最大級のモネ・コレクション19点を一挙公開するとともに、国内外18組の現代作家による作品との対話を通して、モネの表現を新たな視点から見つめ直す。

ポーラ美術館が収蔵する19点のモネ作品は、セーヌ河沿いの風景やサン=ラザール駅、ロンドンやヴェネツィアの連作、そして晩年の「睡蓮」連作に至るまで、画業の軌跡をたどることのできる貴重なコレクションである。本展では、その全点を公開。1870年代から1900年代にかけてのモネの表現の変遷が、箱根の豊かな自然環境のなかで立ち上がる。

展覧会の核となるのは、モネと現代作家たちによる創造的な対話である。ノエミ・グダル、フェリックス・ゴンザレス=トレス、ピエール・ユイグ、中谷芙二子、スーメイ・ツェ、タオ・グエン・ファンら国内外のアーティストが参加し、それぞれのまなざしを通して「みる」という行為そのものを問いかける。美術史的な比較にとどまらず、異なる時代や手法を横断しながら、モネ作品の新たな魅力を引き出していく。

モネ《睡蓮の池》 × ノエミ・グダル

モネが描いたジヴェルニーの庭は、自ら設計した人工の風景だった。《睡蓮の池》では、その理想の庭に移ろう光や水面の反射が描かれる。一方、ノエミ・グダルは人工的に構築した風景を写真や映像として記録し、知覚の不確かさを問い続けてきた。本展では、約3億年前の植生を再現した「デルタ」シリーズを紹介することで、風景をつくり出す両者の視線が交差する。

展示風景:「あたらしい目—モネと21世紀のアート」ポーラ美術館、2026年、 撮影:中川周 ©Noémie Goudal Courtesy of the artist and Edel Assanti
Installation view: The New Vision: Monet and the Contemporary Gaze, Pola Museum of Art, Hakone, 2026, Photo: Shu Nakagawa ©Noémie Goudal Courtesy of the artist and Edel Assanti

モネ《セーヌ河の日没、冬》 × フェリックス・ゴンザレス=トレス

《セーヌ河の日没、冬》は、モネが妻カミーユを失った後に描いた作品であり、凍てつく河畔の静寂に喪失の感情が重なる。一方、フェリックス・ゴンザレス=トレスは、キャンディや電球を用いて愛する人の存在と不在を表現してきた。本展では青いキャンディを氷塊に、電球作品を夕陽に重ね合わせて展示。時代も手法も異なる両者の作品から、不在を抱えながら生きる人間の感情が静かに立ち上がる。

展示風景:「あたらしい目—モネと21世紀のアート」ポーラ美術館、2026年、 撮影:中川周
Installation view, The New Vision: Monet and the Contemporary Gaze, Pola Museum of Art, Hakone, 2026, Photo: Shu Nakagawa

モネ《花咲く堤、アルジャントゥイユ》 × タオ・グエン・ファン

《花咲く堤、アルジャントゥイユ》には、花咲く河畔と工場の煙が共存する近代化の風景が描かれている。ベトナムを拠点に活動するタオ・グエン・ファンは、植民地主義や工業化、生態系の破壊といった歴史を詩的な映像表現へと昇華してきた。本展ではメコン河流域のダム決壊事故を題材にした作品を紹介。自然と文明のせめぎ合いを見つめたモネの視点が、現代の環境問題へと接続される。

クロード・モネ《花咲く堤、アルジャントゥイユ》1877年、ポーラ美術館

タオ・グエン・ファン《Becoming Alluvium》2019年、Produced by the Han Nefkens Foundation Courtesy of the artist

モネ × スーメイ・ツェ

スーメイ・ツェによる作品は、反転した風景が球体のなかで揺れ動く映像を通じて、私たちの“見る”という行為を問い直すかのようだ。本展では、モネがが実際に制作を行ったジヴェルニーの庭とヴェネツィアが舞台の新作を発表。モネが探究した「見ること」の本質が、現代の映像表現によってどのように更新されるのか注目したい。

クロード・モネ《ルーアン大聖堂》1892年、ポーラ美術館

スーメイ・ツェ《Gewisse Rahmenbedingungen 3 (Altes Museum, Villa Farnesina, Villa Adriana)》(部分)2015-2017年 ©sumeitse

また、美術館を囲む森を舞台にした中谷芙二子の霧の作品をはじめ、ロビーから屋外までを活用した大規模な展示も見どころのひとつ。ルーカス・アルーダやダニエル・スティーグマン・マングラネら、日本の美術館では初紹介となる作家も参加する。さらに、フェリックス・ゴンザレス=トレスやロニ・ホーン、スーメイ・ツェによる新収蔵作品も初公開されている。

モネが見つめた光や風景は、100年の時を超え、現代のアーティストたちの視線と交差する。その往復のなかで、自らの「見ること」についても静かに考えたくなる展覧会となりそうだ。

開催情報
展覧会名:あたらしい目―モネと21世紀のアート
会期:2026年6月17日(水)〜2027年4月7日(水)
※会期中無休(12月1日は休館)
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、4、アトリウム ギャラリー、ロビー、森の遊歩道
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館

観覧料
大人 2,200円
大学・高校生 1,700円
中学生以下無料
障害者手帳を持つ本人および付添者1名まで 1,100円 ※税込

同時開催
開館25周年記念プログラム コレクション・シネマ(展示室3)
セザンヌ・レジェンド(展示室5)

公式サイト:https://www.polamuseum.or.jp
Instagram:@polamuseumofart

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